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  • 11/23/18:02

06.07.22:32

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その13)  

平成21年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、理科についてです。
理科の問題と正答率について平成19年度~平成21年度の3ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。
今回は、設問ごとの正答率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成21年度の3ヶ年の設問の数は平成19年度が37、平成20年度と平成21年度が39になっています。

得点分布は、平成21年度は41点~50点をピークとした正規分布に近いものとなっています。

①3ヶ年とも、90%以上の正答率の設問があるが、ほとんど学力の識別を図ることができないため、90%以上の正答率の設問は難易度を上げる必要がある。

②3ヶ年とも、51%~60%の正答率の設問の配点割合が20点以上と高くなっているが、全体の正答率ごとの配点割合がバランスが取れているものと想定している。
平成21年度の得点分布は理想に近いものと評価できるが、81点以上の得点分布が若干少ないため、特に難易度の高い問題(正答率10%以上20%未満)の配点が12点と高いことからこの問題の1~2の設問の難易度を若干下げる必要がある。

③一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 得点率の低い設問は、総じて少ない。

正答率
設問数
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上  1  2  3
80%以上~90%未満  1  4  2
70%以上~80%未満  7   3  5
60%以上~70%未満  6  5  2
50%以上~60%未満 10  9 10
40%以上~50%未満  4  6  6
30%以上~40%未満  1  4  3
20%以上~30%未満  6  2  4
10%以上~20%未満  1  3  
10%未満    1   
37 39 39

 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上  2  4  6
80%以上~90%未満  2  8  4
70%以上~80%未満 17  7  10
60%以上~70%未満 13 12   5
50%以上~60%未満  25  21  23
40%以上~50%未満   9 13  15
30%以上~40%未満  2 10   6
20%以上~30%未満 17  5  9
10%以上~20%未満  3  7 12
10%未満    3  
90 90 90


 項目(平成19年度入試問題) 平成19年度 平成20年度 平成21年度
配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率
1 生物領域の問題 19 59.8 18 64.4  18 66.8 
 ①-1 微生物の大きさ 90.4 91.5  2 93.0 
 ①-2 顕微鏡の倍率、視野等 76.8 84.6  2  58.5
 ①-3 食物連鎖と数量関係の変化 26.0 59.2  2 26.9
 ②-1 光合成の原料 58.9 65.9  2  52.5
 ②-2 光合成産物の移動 55.8 78.8  2   73.7
 ②-3(1) 無性生殖  69.0  61.0  2  95.1
 ②-3(2) 無性生殖と個体の特徴 57.6 55.9  2 59.6
 ②-4 光合成と呼吸の関係 63.4 35.3  2  58.6
           2   83.2
             
2 地学領域の問題 17 54.4 18 54.4 17  46.4
 ①-1 震度 78.1 58.5  2 73.7 
 ①-2 S波の速さ 33.0 81.3  2  71.9
 ①-3 P波の到達時間と震源からの距離   51.5 3  56.6  3  49.8
 ①-4 初期微動継続時間と震源からの距離 27.9 49.2  2  20.3
 ②-1 湿度の求め方 69.3 39.5  3  13.6
   ②-2 前線の名称  81.1  2 65.1   2  41.4
 ②-3 前線付近の断面図 56.5 50.7  3 61.1
 ②-4 気流と雲の関係 50.7 40.2    
             
3 領域を融合させた問題  18 63.5 18 66.7  19  50.4
 ①-1 化石を含む地層  50.1  2  75.8  2  57.4
 ①-2 双子葉類の葉脈の特徴  70.7  3  67.7  2  94.4
 ①-3 季節が生じる原因 68.6 63.5  2  26.6
 ②-1(1) 鉄の酸化 79.5 97.1  2 70.7
 ②-1(2) 化学エネルギー 78.2 79.1  3 49.5
 ②-2 力学的エネルギーの図示 29.9 44.9  2  54.0 
 ②-3 エネルギー変換に関する知識 73.2 83.1  3  55.1
          16.3    3  12.3
             
4 物理領域の問題  17 52.0  18 50.3 18  50.9
 ①-1 光の反射と屈折の図示  58.2  3 28.1  83.4
 ①-2 全反射 40.0  2 57.2  51.9
 ①-3 生活と光の屈折 53.6  2 45.6  44.2
 ②-1 オームの法則 78.0  3 49.4  56.3
   ②-2 電流の向きと磁界の向き   3  48.3  2  59.9  2  73.3
   ②-3 コイルのまわりの磁界  29.9  2  88.3  3  44.5
       2  47.6  3  19.0
       2 38.1    
             
5 化学領域の問題  19  39.8 18   28.1  18  35.8
 ①-1 溶質と溶媒  3  55.9  2  24.2  2  69.0
 ①-2 ガスバーナーの火のつけ方  2  64.2  2  50.2  2  30.1
 ①-3 結晶が析出する温度  2  29.0  2  13.4  2  38.9
 ①-4 溶解度と結晶の析出  3  21.4  3  57.2  3  12.7
 ②-1 分子のモデル  2  69.5  3  33.7  2  59.8
 ②-2 質 発生した気体の質量  2  42.7  3  16.2  2  32.9
 ②ー2 回 反応終了の時点  2  40.1  3  3.1  2  41.3
 ②-3 化学反応における量的関係  3  10.9      3  21.0
             
  90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度とは異なる。
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06.05.23:37

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その12)  

平成21年度鹿児島県公立高校の入試状況について掲載します。

理科
①平成21年度は、標準偏差は小さくなったものの、正規分布に近い理想的な得点分布となっている。
②平成20年度に比較して、平均点が2.4点低くなったが、81点~90点層は0.7%と4分の1となり、得点上位層の識別値は上がったものと想定されるが、少し81点以上の層が少なくなりすぎている。

(標準偏差)
標準偏差を得点分布から試算してみると、平成19年度が18.5だったの対して、平成20年度18.3、平成21年度15.7と小さくなっている。
平成21年度の標準偏差が小さいのは、81点以上の分布の割合が小さくなったためと想定される。

平成21年度の得点分布は理想的な得点分布に近いものとなっているため、若干81点以上の割合を増加させるように入試問題を作成する必要があると思われます。


区 分

平均点

標準
偏差

0~10

11~20

21~30

31~40

41~50

51~60

61~70

71~80

81~90

平成21年度 45.1 15.7 1.3 6.2 13.2 18.6 21.7 19.5 3.3 5.5 0.7

平成20年度

47.5

18.3

1.5

8.1

13.2

15.2

16.0

16.4

15.6

11.1

2.8

平成19年度

48.4

18.5

1.6

6.7

11.7

16.7

17.8

16.2

13.8

 9.8

5.7


0642b84a.jpeg










06.03.23:09

樟南高校普通科文理コースの学力分布

現在の私立高校の2年生は、①公立高校の入試問題が易しかったこと、②鶴丸高校の競争倍率が高かったことから、予想に反して不合格となり、入学したため学力の優秀な生徒が多いと想定しています。

樟南高校普通科文理コースは、鶴丸高校や甲南校高校の不合格者が多く、現在の高校2年生の高校1年次の進研模試の平均点をみると鶴丸高校の平均点と同等となっていることが分かっています。

今年1月の高校1年の進研模試では、偏差値80以上(241点以上)が5人、偏差値70以上(197点以上)が20人に存在します。
 なお、偏差値80以上の5人のうち4人は文系のようです。
1月の模試には鶴丸高校は受験していませんが、仮に受験していた場合、県内100位の順位は偏差値73.2点数で211点となり10人以上が県内100以内に入る計算になります。
なお、偏差値80は現役で東京大学・国公立大学医学部に合格するレベル、県内100位以内で浪人すれば東京大学・国公立大学医学部に合格するレベル、現役で東工大、一橋大に合格するレベルとなります。

文理コースの模試の標準偏差を21.0(高校1年7月)と予想していますが、実際は標準偏差がもっと大きいことになります。

さらに、高校2年次に英数コースから1人、文理コースにコース替えしています。
文理コースへのコース替えは、英数コースの生徒が文理コースの平均点以上の成績にある者でも行われない場合も多く、限定的に行われているようです。
この理由は、生徒の特性や希望により判断されるためで、英数コースの上位層10人程度は文理コースの学力に匹敵するものと想定されます。

なお、文理コースの高校2年生は、推薦入学者が6人いますが、一般入学者との比較情報はありません。

 進研模試(平成20年7月、11月、1月 高1)平均点

高校名 区分 平均点 偏差値
3教科合計 国語 数学 英語 3教科 国語 数学 英語
  1月 190.2 57.1 65.9 67.2 68.4 60.7 67.7 68.5
樟南高校普通科
文理コース
11月 192.7 57.9 62.0 72.8 67.4 62.1 65.6 66.8
  7月 195.5 55.9 64.9 74.7 67.6 62.5 67.5 65.1
  11月・1月増減 -2.5 -0.8 3.9 -5.6 1.0 -1.4 2.1 1.7
  7月・11月増減 -2.8 2.0 -2.9 -1.9 -0.2 -0.4 -1.9 1.7
                   
  1月 未受検              
鶴丸高校  11月 192.6 60.8 57.0 74.8 67.4 64.2 63.1 67.9
  7月 193.3 59.8 57.3 76.2 67.1 65.3 63.4 65.9
  11月・1月増減                
  7月・11月 増減 -0.7  1.0  -0.3  -1.4  0.3   -1.1  -0.3 2.0 

06.01.23:41

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その11)  

平成21年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、英語についてです。
英語の問題と正答率について平成19年度~平成21年度の3ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。
今回は、設問ごとの正答率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成21年度の3ヶ年の設問の数は平成19年度が36、平成20年度が28、平成21年度が29になっています。

得点分布は、71点~80点をピークとした分布となっています。

①平成19年度、平成20年度は、90%以上の正答率の設問があるが、ほとんど学力の識別を図ることができないため、90%以上の正答率の設問は難易度を上げる必要がある。
特に、ヒヤリングに関する問題の難易度の低い問題が多いため、若干難易度を上げる必要がある。

②平成21年度は、41%~50%の正答率の設問の配点割合が27点と高くなっており、この正答率の問題を2分の1程度にする必要がある。
この層の問題の割合が高かったため、平成20年度に比較して平均点が下がったものの、31%~60%層の得点分布がほぼ同じになった要因と考えられる。

③一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 得点率の低い設問は、総じて少ない。

正答率
設問数
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上  
80%以上~90%未満
70%以上~80%未満 6 
60%以上~70%未満
50%以上~60%未満
40%以上~50%未満
30%以上~40%未満  
20%以上~30%未満
10%以上~20%未満    
10%未満     1 
36 29 28

 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上   13  2
80%以上~90%未満  2  8 16
70%以上~80%未満 13  19  16
60%以上~70%未満  17  10  13
50%以上~60%未満  15  18   3
40%以上~50%未満  23   9  27
30%以上~40%未満  5   8  10
20%以上~30%未満  2  5  
10%以上~20%未満  7    
10%未満      3
90 90 90


 項目(平成19年度入試問題) 平成19年度 平成20年度 平成21年度
配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率
1 放送による聞き取りテスト 24 66.3 25 74.6  25 64.8
 ①対話の場面を絵から選択 99.4 98.3 94.2 
 ②-1 対話に沿った英文選択 87.4 92.7  48.3
 ②-2 対話に沿った英文選択 57.7 58.3 82.8
 ③-1 対話の内容の聞き取り 98.1 57.2 57.5
 ③-2 対話を聞いて明日の天気を選択 93.1 82.5  44.7
 ④-1 対話を聞いて英語一語を補充 19.3  93.6  46.5
 ④-2 対話を聞いて英語一語を補充  69.4 92.1  3 87.3 
 ⑤ 答 対話内容の選択問題 60.6 86.3 78.9
 ⑤ 対話 対話内容の正誤問題 59.4 39.0  46.4
 ⑥ 英語の質問に対する応答(創作) 45.8        
             
2 3つの形式による客観・記述問題 26 50.6 27 46.1 25  52.2
 ①-① 対話の流れを問う選択問題 77.7  2 60.6  2 69.2 
 ①-② 対話の流れを問う選択問題 73.9  2 26.0  2  71.4
 ①-③ 対話の流れを問う選択問題 67.4  4  58.5  2  60.0
 ①-④ 対話の流れを問う選択問題 76.7  2 53.6  2  31.8
 ②-① 英文の空所補充 18.8  2 52.8  2  85.3
   ②-② 英文の空所補充  2  23.4   4  32.5   3  36.1
   ②-③ 英文の空所補充 48.2 62.8  3 62.5
 ③-① 対話に沿った英作文 41.4 40.9  9  41.4
 ③-② 対話に沿った英作文 42.5        
 ③-③ 理由を英語で応答(創作)  51.8        
             
3 対話文による総合問題 17 52.7 15 74.1 15  67.8
 ①下線部分の理由抜き出し 69.7 79.7 82.6
 ②登場人物の心情理解 39.0 71.7 61.4
 ③-1具体例を2つ日本語で記述 53.7 70.7  44.6 
 ③-2具体例を2つ日本語で記述  53.7     4   82.8
 ④文脈から適切な文の選択 32.4        
 ⑤内容把握の問題(三者択一) 3  63.0         
               
4 長文総合問題 23 52.7  23 66.4 15  52.4
 ①内容を把握し絵の並び替え  78.2 93.5  74.9
 ②下線部の内容を日本語で記述 46.2 76.0  45.6
 ③文脈から適切な文の選択 76.7 70.7 64.0
 ④-1 具体例を2つ日本語で記述 41.2 86.5 71.1
 ④-2 具体例を2つ日本語で記述  41.2  4 59.3  3  6.2 
 ⑤登場人物の心情理解  2  74.5  3  25.5  3  72.9
 ⑥文脈から比喩表現を考える問題  2  47.4  3  63.2  3  72.9
 ⑦a 内容理解を問う選択問題  2  61.5  3  63.2  5  33.7
   b 内容理解を問う選択問題  3   10.0        
       c 内容理解を問う選択問題  2  62.4        
             
 計 90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度とは異なる。

05.31.08:41

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その10)  

今回は、英語です。

英語
①過去3年間とも、フラットな分布を示しているが、これは成績が2極化しているためか問題の正答率の分布状況によるものと考えられる。
②平成20年度は、平成19年度に比較して平均点が7.3点高くなり、特に71点以上の者が33.5%を占めており、学力上位層の識別値は小さいものと想定される。
③このため、平成21年度は入試問題を難化させ、平均点を下げることによって、71点以上の得点者を減少させ、学力の識別を向上させようとしたものと想定される。

(標準偏差)
標準偏差を得点分布から試算してみると、平成19年度が21.3だったの対して、平成20年度19.5、平成21年度20.3と小さくなっている。
平成19年度の標準偏差が大きいのは、30点以下の分布の割合が大きいためと想定される。

英語は、他の模試やテストでも、他の科目に比較して標準偏差が大きくなる傾向にありますが、入試結果を分析し、問題ごとに難易度を調整する必要があります。
年々、各問題の難易度の分布状況を分析して、入試問題を作成する必要があると思われます。
特に、傾向として71点~80点層が分布のピークとなっているため、学力の識別を上昇させるためこの層を減少させる必要があると思われます。


区 分

平均点

標準
偏差

0~10

11~20

21~30

31~40

41~50

51~60

61~70

71~80

81~90

平成21年度 52.7 20.3 0.6 5.5 10.8 14.1 14.7 14.6 14.9 16.8 7.9

平成20年度

57.4

19.5

0.3

3.3

8.6

11.5

12.5

13.2

17.1

22.1

11.4

平成19年度

50.1

21.3

1.6

10.8

13.3

11.3

11.3

12.2

15.0

 17.2

7.3


1d125e81.jpeg



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05.30.19:54

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その9)  

平成21年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、数学についてです。
数学の問題と正答率について平成19年度~平成21年度の3ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。
今回は、設問ごとの正答率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成21年度の3ヶ年の設問の数は26になっています。

平成20年度の得点分布は、得点上位層が多い状況となっており、平成21年度は若干難化させ、平均点を下げるように入試問題を作成されたと想定されます。

①90%以上の正答率の設問があるが、ほとんど学力の識別を図ることができないため、90%以上の正答率の設問は難易度を上げる必要がある。

②80%以上の正答率の設問の配点割合は、平成19年度24点、平成20年度18点、平成19年度12点と減少傾向にあり、平均点を下げようとする意志があったと思われるが、その結果、40点以下の得点分布が大きくなった。

③平成21年度は、正答率60%~70%の設問の配点が18点と高いため、60点台の得点の分布割合が大きいと思われるので、この正答率層の設問を若干難化させる必要がある。

④一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 大問3~5の最後の設問の正答率は、10%以下のものが多く、大問5の最後の設問は正答率1.2%以下と非常に難しい問題であるので、これ以外の問題で確実に得点することが必要です。

正答率
設問数
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上
80%以上~90%未満
70%以上~80%未満 1 
60%以上~70%未満
50%以上~60%未満
40%以上~50%未満
30%以上~40%未満
20%以上~30%未満
10%以上~20%未満
10%未満 3  2  3 
26 26 26

 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上  9 15  6
80%以上~90%未満 15  3  6
70%以上~80%未満   3  16   9
60%以上~70%未満  16  14  18
50%以上~60%未満   4   8   6
40%以上~50%未満  15   6  15
30%以上~40%未満   8   8  10
20%以上~30%未満   4  8  4
10%以上~20%未満  4  4  4
10%未満 12  8  12 
90 90 90


 項目(平成19年度入試問題) 平成19年度 平成20年度 平成21年度
配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率
1 基本的な計算・知識 27 78.0 27 77.0  27 72.9 
 ①-1 整数の四則計算 98.0 98.0 97.1 
 ①-2 分数計算 88.4 90.9  91.7
 ①-3 文字式の計算 92.0 91.7 87.9
 ①-4 単項式の乗除 86.6 88.2  81.3
 ①-5 平方根を含む式の計算 90.7 62.9 3   73.0
 ② 割合の計算  44.8  73.7  43.7
 ③ 正の数・負の数 69.5 77.9 68.8
 ④ 確率 63.2 65.1  59.5
 ⑤ 立体図面の展開図 69.1 45.0 3   53.0
             
2 数学的な見方や考え方 18 59.1 18 66.0 18  57.7
 ① 反比例の式、グラフ 66.1 91.3  4 69.0 
 ② 連立方程式の応用 80.4 48.4  4  67.2
 ③ 三角形の作図   45.4 4  71.9  4  67.3
 ④-1 相似の三角形 86.5 54.4  3  36.7
 ④-2 回転体の体積 30.8 65.9  3  38.1
             
3 数量関係とその応用 15 42.4 15 31.0  15 35.8
 ①二乗に比例する式のグラフ 80.7 73.7  3  73.3
 ②関数の変域 49.5 29.9  4  49.2
 ③-1 直線の方程式  42.9 26.1  4  27.0
 ③-2 二次方程式の応用   6.1  4  5.0  4  2.9
             
4 数と式とその応用 15 35.1 15 61.2 15  30.6
 ①倍数の性質 77.4 94.0 71.4
 ②数の規則性 57.6 54.7 40.5
 ③-1 文字を使った表現 13.6 68.4 7.2 
 ③-2 数の規則性の応用 2.3 36.0 13.6
               
5 図形とその応用  15 28.5  15 28.4 15  33.6
 ①平行線と錯角、弧と円周角  61.2 14 70.9  65.7
 ②三角形の合同の証明 23.2 32.8  43.1
 ③-1 二等辺三角形の性質 37.7 19.5  32.3
 ③-2 三角形の面積 0.1 1.0  1.2
             
  90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度とは異なる。

05.28.02:47

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その8)  

今回は、数学です。

数学
①数学は、平成20年度と比較すると、平均点が5.7点低下しているが、得点上位層が減少し、得点下位層が増加し、得点中位層はほとんど変化していない。
②これは、難易度の高い問題がいくつか出題されたため、得点分布が移動したものと想定される。
③得点分布をみると、若干いびつな形状となっているため、得点下位層を減少させるため、若干易しい問題を数問出すとともに、61点~70点層を若干減少させるため若干難易度の高い問題も出題し、41~50点にピークを持っていくことが必要である。

(標準偏差)
標準偏差を得点分布から試算してみると、平成19年度が17.2だったの対して、平成20年度18.7、平成21年度18.8と年々大きくなっています。
つまり、標準偏差が大きくなるということは、それだけ得点分布が分散している傾向を示していることとなり、学力の識別が良くなっている可能性があります。

数学は、他の模試やテストでも、他の科目に比較して標準偏差が大きくなる傾向にありますが、入試結果を分析し、問題ごとに難易度を調整する必要があります。
年々、改善されている傾向にありますが、各問題の難易度の分布状況を分析して、入試問題を作成する必要があると思われます。

数学の得点

区 分

平均点

標準
偏差

0~10

11~20

21~30

31~40

41~50

51~60

61~70

71~80

81~90

平成21年度  45.1 18.8  3.8  9.7  13.4  14.4  15.4  16.9  16.0  8.6  1.7

平成20年度

50.8

18.7

2.0

6.0

10.3

13.0

15.5

17.4

17.3

13.8

4.8

平成19年度

47.6

17.2

2.3

6.8

10.5

14.9

17.8

19.5

18.6

 8.6

1.0


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05.27.07:11

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その7)  

平成21年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、国語についてです。
国語の問題と正答率について平成9年度~平成21年度の3ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。

昨年は、ここまでの検討はしておりませんでしたが、3ヶ年のデータが蓄積しましたので、これにより分析してみました。

今回は、設問ごとの得点率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成21年度の3ヶ年の設問の数は28になっています。

平成19年度の得点分布は、正規分布に近い理想的なものとなっていることから、平成19年度との比較を行うと下記のようになります。

①平成20年度、平成21年度は、90%以上の正答率の設問があるが、ほとんど学力の識別を図ることができないため、90%以上の正答率の設問は難易度を上げる必要がある。

②平成21年度は、80%~90%の正答率の設問の配点割合が21点と高くなっており、この正答率の問題を3分の1程度にする必要がある。
この層の問題の割合が高かったため、平成20年度に比較して平均点が下がったものの、0点~40点層の得点分布が増加しなかった要因と考えられる。

③一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 得点率の低い設問は、文脈、内容の理解など読解力に関するものが総じて多い。

正答率
設問数
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上    2  1
80%以上~90%未満  3  4  8
70%以上~80%未満  3  4  2
60%以上~70%未満  9  7  2
50%以上~60%未満  3  4  6
40%以上~50%未満  4  1  4
30%以上~40%未満  3  3  4
20%以上~30%未満    1  1
10%以上~20%未満    2  
10%未満      
28 28 28

 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度
90%以上     5   3
80%以上~90%未満   7  12  21
70%以上~80%未満   8  12   4
60%以上~70%未満  24  24  12
50%以上~60%未満  15  16  17
40%以上~50%未満  15   2  12
30%以上~40%未満   8   7  16
20%以上~30%未満 1 3   4   5
10%以上~20%未満       
10%未満      
90 90 90


 項目(平成19年度入試問題) 平成19年度 平成20年度 平成21年度
配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率
1 聞き取り問題 68.8 79.1 73.4
 ①主題の理解(聞くこと) 84.0 93.0 87.1
 ②内容の理解(聞くこと) 77.5 89.9 82.8
 ③(聞くこと) 54.6 64.1 59.6
             
2 説明的な文章 24 46.2 24 59.5 24 53.1
 ①接続語(言語事項) 66.7 58.0  67.4
 ②内容の理解(読むこと) 31.3 95.5  86.0
 ③助詞の用法(言語事項) 61.6 79.7  86.4
 ④内容の理解(読むこと) 63.6 67.6  30.1
 ⑤内容の理解(読むこと) 21.7 12.6  51.4
 ⑥主題の理解(読むこと) 47.3 62.8  22.3
             
3 文学的な文章 20 51.0 20 60.5 20  54.1
 ①副詞の用法(言語事項) 89.1 79.4  87.5
 ②心情の理解(読むこと) 46.5 79.2  54.0
 ③文脈の理解(読むこと) 60.4 26.7  43.7
 ④理由の説明(読むこと) 26.1 89.6  37.1
 ⑤心情の理解(読むこと) 48.3 15.3  80.8
      80.5  45.1
             
4 古典の文章 14 53.6 14 59.6 14  61.5
 ①歴史的仮名遣い(言語事項) 71.1 88.1  87.8
 ②空所補充(読むこと) 40.6 56.3  77.5
 ③指示内容の理解(読むこと) 54.5 34.7  43.1
 ④文脈の理解(読むこと) 74.1 65.4  93.1
 ⑤ 1 文脈の理解(読むこと) 64.0 61.2  30.4
    2 文脈の理解(読むこと) 22.4        
             
5 言語事項 14  57.6 14 54.9 14  56.7
 ①(1)漢字の書き取り(言語事項) 57.6 57.0  73.2
   (2)漢字の書き取り(言語事項) 64.0 39.8  54.7
     (3)漢字の書き取り(言語事項) 63.0 65.8  51.6
     (4)漢字の書き取り(言語事項) 61.3 45.2  86.9
   (5)漢字の書き取り(言語事項) 30.2 66.2  31.0
   (6)漢字の書き取り(言語事項) 83.2 74.1  53.5
 ②   書写(言語事項) 69.0 35.3  45.8
             
6 文章表現 51.9 52.5  62.0
 作文 51.9 52.5  62.0
             
  90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度は、若干異なる。

05.26.07:25

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その6)  

今回は、各科目ごとの得点別分布状況について分析してみます。
学力を識別するためには、平均点を対称軸とした山型の得点分布状況になっているのが望ましいと思われます。

それでは、各教科ごとに見てみましょう。

国語
①平成20年度は、平均値が上がったことに伴い、成績上位層が71点~80点(11.3%)に集まった。一方で、81点(得点率90%)以上の者はそうれほど増加していなかった。
平成21年度は、71点~80点の得点分布を下げるため、平均点を下げることとし、平成19年度並の得点分布(6.4%)になったものの、51点~60点の得点分布が29.4%と非常に高くなった。
②この要因は、0点~40点層の得点分布が平成20年度とほとんど変わらなかったことが要因となっている。
 つまり、易しい問題が平成20年度並にあったと想定され、難易度の高い問題も若干増えたことにより、51点~60点に集中したと想定されます。
②したがって、平成19年度と比較して平成20年度は成績上位層の、平成21年度は成績中位層の学力の識別値が悪くなっている。
③識別値を高めるため、平均点を下げるととともに、難易度の低い問題を若干減らして0点~40点層の得点分布を増やす必要がある。

(標準偏差)
得点分布の散らばり具合をみるためには、標準偏差が判断材料になりますが、得点分布から試算してみると、
平成19年度が15.1だったの対して、平成20年度13.4、平成21年度12.2と年々小さくなっています。
つまり、標準偏差が小さくなるということは、それだけ得点分布が集中している傾向を示していることとなり、学力の識別が悪くなっている可能性があります。

国語は、他の模試やテストでも、他の科目に比較して標準偏差が小さくなる傾向にありますが、入試結果を分析し、問題ごとに難易度を調整する必要があります。
平成19年度の得点分布は、理想的な得点分布を示しているので、この入試問題の各問題の難易度の分布状況を分析して、入試問題を作成する必要があると思われます。

区 分

平均点

標準
偏差

0~10

11~20

21~30

31~40

41~50

51~60

61~70

71~80

81~90

平成21年度  54.2 12.2  0.2  1.2  4.9  12.2  23.1  29.4  22.3  6.4  0.3

平成20年度

54.2

13.4

0.3

1.5

5.0

11.4

17.6

25.9

26.5

11.3

0.5

平成19年度

47.7

15.1

0.9

4.2

10.4

17.2

22.1

22.5

15.0

6.8

0.8


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05.25.00:01

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その5)  

平成21年度鹿児島県公立高校入試の各教科について分析します。

過去7ヶ年の科目別平均点は下表のとおりです。

(分析)
①入試問題は、難易度は科目ごと平均点50点を目安に作成している。

②年度により、科目の平均点の変動が大きい。

③平成20年度の比較において、国語が1.9点、社会が3.3点、数学が5.7点、理科が2.4点、英語が4.7点と5教科とも下回っている。これは、平成20年度の平均点が262.6点と近年になく高かったため、各教科において難化の意向が働いた結果と想定される。

④総得点をみると、平成15年度、平成16年度とほぼ想定した点数となったが、平成17年度は数学と理科の平均点の大幅な減少により、総得点が大幅に減少した。
平成18年度は、平成17年度がかなり総得点が低かったことから、難易度を調節しようとし、理科はほぼ設定どおりとなったが、数学は回復せず、国語が5.4点、社会が4点高くなり、総得点が上昇した。

⑤平成19年度は、国語の出題傾向を一部変え、8.7点減少させ、ほぼ設定どおりとし、また、数学の平均点を平成18年度より設定どおり高くすることができ、総得点はほぼ設定どおりとなった。

⑥このように、科目間の難易度の調整が難しく、科目の平均点が大幅に増減する科目が発生し、平成17年度、平成20年度のように総得点も大きく変動してしまう場合がある。

⑦科目別の平均点のみでみると以下のとおりである。
  国語 平均点が高くなるケースが多い。難易度を若干上げる必要がある。(2~3問難易度を上げる)
  社会 社会は、平均点の変動が小さく安定している。現状で問題なし。
  数学 平成17年度、平成18年度、2ヶ年続けて平均点が低かったが、平成19年度、平成20年度改善されている。現状で問題なし。
  理科 平成17年度、平均点が低かったものの、他の5ヶ年は安定している。現状で問題なし。
  英語 平成16年度、平均点が低く、平成20年度は平均点が高かった。平成20年度は、出題傾向を変えたがそれにより平均点が上昇した。平成21年度は、平均点が高かった平成20年度より平均点を下げることができた。  

 区分

総得点

国語

社会

数学

理科

英語

平成21年度  244.5  52.3  49.3  45.1  45.1  52.7

平成20年度

 262.6

 54.2

 52.6

 50.8

 47.5

 57.4

平成19年度

 248.8

 47.7

 54.9

 47.6

 48.4

 50.1

平成18年度

 253.8

 56.4 

 55.2 

 42.5

 51.1 

 48.6 

平成17年度

  238.9 

 51.0 

 51.2 

 44.3

 43.2 

 49.2 

平成16年度

  248.9 

 54.5 

 51.5 

 50.7 

 50.6 

 41.7 

平成15年度

 247.7

 56.7 

 47.5 

 43.1 

 47.1 

 53.3 

05.24.09:23

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その4)  

本日のフジテレビ系列の「エチカの鏡」(日曜日21時)おもしろそうです。新設公立高校の開校の物語のようです。
(本日の番組紹介はこちらから→ 
ここをクリック

平成21年度鹿児島県公立高校入試結果について分析します。
昨日、5教科合計の得点分布について掲載しましたが、この得点分布状況について、追加分析しました。

得点分布状況の見方で重要なのは、得点のばらつき具合(分散)がどの程度なっているのかです。
平均点を中心に得点分布が分散が大きければ、学力の識別が行いやすいですが、得点分布が集中してしまうと学力の識別が難しくなります。

平成20年度の平均点が上昇したため、360点以上の得点者が多く存在し、鶴丸高校や甲南高校など学力の識別が十分出来ず、単純ミスなどによって不合格となり優秀な学生が私立に流れたと想定され、平成21年度は入試問題が難化しました。

平均点だけをみれば、平成20年度に比較して確かに18点以上低下しましたが、これだけでは評価はできません。そこで、得点分布状況から得点者の散らばり具合(分散)を評価するため、標準偏差を求めてみました。

標準偏差をみると、平成20年度と平成21年度はほぼ同じとなっており、平均点の低下が学力の識別に影響していない可能性があります。

また、鶴丸高校の合格ラインの偏差値は71程度とされていますが、高校入試では偏差値65程度となります。
これは、入試の難易度が低いため、偏差値が小さくなるものと想定されます。


得点分布

区分

受検
者数

0~   49

 50~ 99

100~149

150~199

200~249

250~299

300~349

350~399

400~450

平均点

平成21年度 12,749 0.3 3.8 9.9 16.2 19.7 21.6 19.6 8.7 0.3 244.5

平成20年度

13,498

0.2

2.9

9.2

13.2

16.7

18.9

20.5

16.3

2.0

262.6

平成19年度

13,610

0.4

4.4

9.9

15.6

18.2

19.2

19.5

11.3

1.5

248.8


標準偏差
区分 平均点 標準偏差 偏差値
60 70 75
平成21年度 244.5 78.2 322.7 400.9 440.0
平成20年度 262.6 78.6 341.2 419.8
平成19年度 248.8 72.9 321.7 394.6 431.0
標準偏差は、得点分布より試算





05.23.15:48

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況(その3)  

昨日、平成21年度の鹿児島県公立高校入試状況が公表されました。

平成21年度の鹿児島県公立高校入試の得点の分布状況について分析します。
入試問題は、1科目平均点50点程度、総得点250点程度を目安として作成することとしていますが、昨年度の平均点がかなり高かったことから、本年度は大幅に平均点が減少しました。

①平成21年度は、近年では平成17年度に続いて平均点が低くなっている。

②平成21年度は、平均点が高くなった平成20年度の反省に立ち、問題の難化が行われ、400点以上の者が35人と平均点が低かった平成17年度より少なくなっている。

③360点以上の者は、平成20年度に比較すると8.19%大幅に減少しており、360点~399点の者は、1685人から771人と914人減少している。

④350点以上の者は、平成20年度に比較すると8.85%減少しており、1265人減少している。350点~359点の者は、515人から403人と112人減少している。

⑤④の350点~359点の10点の間での減少が112人となっており、この減少分を360点から399点の40点の間で同じだけ減少しているとするとその4倍の448人となり、③の914人よりかなり小さくなっていることから360点から399点の層の減少幅が大きいことを示している。

⑥したがって、360点~399点においては、各点数における人数は、平成20年度に比較して23人程度(914人/40点)減少している。

⑦平成21年度の360点~399点の各点の人数を平均すると19人(平成20年度42人)となっていたことがわかる。

⑧つまり、成績上位層の点数が押さえられる一方で、成績中上位層の点数が増加することによって、300点から360点層に集中した結果となった。

⑨これを入試問題で考えてみると、難易度の高い問題が増えたことによって成績上位層の点数が押さえられ、難易度の低い問題の割合はかわらず、成績中上位層の点数が減少幅が上位層より小さい推定される。

⑩鶴丸などの志願者は、このような入試状況から合格ラインが大幅に低下したと想定される。

下のグラフは、得点分布を表しています。

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                                                                                                 次回以降に各教科について分析します。







鹿児島県公立高校得点分布状況

 区分

受検者数

平均
得点

400点
以上
の人数
400点以上
の割合(%)
360点以上
の人数
360点以上
の割合(%)
350点以上
の人数
350点以上
の割合(%)
平成21年度  12,749 244.5 35  0.27    806  6.32    ※1,209    9.48

平成20年度

13,498

262.6

274

2.03

1,959

14.51

※2,474

 18.33

平成19年度

13,610

248.8

211

1.55

1,321

 9.71

※1,749

 12.85

平成18年度

13,885

253.8

270

1.94

1,629

11.73

 -

平成17年度

14,629

238.9

  69

0.47

   883

  6.04

 - 

 - 

平成16年度

15,273

248.9

180

1.18

1,371

  8.98

 - 

 - 

平成15年度

16,533

247.7

175

1.06

1,449

  8.76

 -

 ※分布割合より試算

05.21.23:58

平成20年度鹿児島高校入学者数

平成21年度鹿児島県公立高校入試情報については、南日本新聞に掲載された以降、鹿児島県教育委員会のホームページに掲載されていません。
教育委員会のホームページ担当の方は、掲載忘れの可能性がありますので、確認をよろしくお願いします。

さて、今回は現在まで不明でした平成20年度の鹿児島高校英数科の入学者数が判明しましたので、樟南高校文理コース・英数コース、鹿児島実業高校文理科文理コース・英数コースの入学者数と並列で掲載します。

これにより、公立高校不合格者の進路容状況の全容がわかってきます。

鹿児島市内の公立高校6校(鶴丸高校、甲南高校、鹿児島中央高校、錦江湾高校、武岡台高校、鹿児島玉龍高校)の不合格者数631人に対して、樟南高校文理コース・英数コース、鹿児島実業高校文理科文理コース・英数コースの入学者数は258人となっています。(推薦入学者が一部いますが、大半は公立高校不合格者の入学者が大半です。)


平成20年度(2008年度)鹿児島市内私立高校入学者数
偏差値 高校・学科名 コース 定員 入学者数 クラス数 1クラス
生徒数
2年次クラス編成
 69 樟南高校普通科 文理コース 40 (6)
52
26 文系・理系1クラス
 60 樟南高校普通科 英数コース 40 (1)
78
39 選抜(トップクラス)1クラス
文系・理系1クラス
  小計   80 (7)
130
   
               
68  鹿児島実業高校文理科 文理コース 80 (2)
40
40 文系・理系混合クラス2
66  鹿児島実業高校英数科 英数コース 40 40 文系・理系混合クラス1
  小計   80 (2)
80
   
               
 66 鹿児島高校英数科 (英数コース) 80 48 24 不明
               
  合計   320 (8)
258
   
入学者数の上段の(  )は、推薦入学者で内数


平成20年度、21年度公立高校入試不合格者数
高校名  年度  学力
検査
定員 
出願者数   受験者数    未受検者数    

不合格
者数
 
合計 合計 合計
鶴丸高校 08 288 【42】
402
【31】
232
【11】
170
【41】
398
【30】
228
【11】
170
【1】
【1】
【0】
【12】
110
甲南高校 08 287 【36】
379
【20】
218
【16】
161
【35】
373
【19】
213
【16】
160
【1】
【1】
【0】
【7】
86
鹿児島中央
高校 
08 288 【24】
410
【18】
243
【6】
167
【24】
395
【18】
228
【6】
167
【0】
15
【0】
15
【0】
【6】
107
錦江湾高校
 普通科 
08  233 【4】
276
【3】
157
【1】
119
【4】
274
【3】
157
【1】
117
【0】
【0】
【0】
【1】
 42
錦江湾高校 
理数科
08 72  127 96 31 122 91 31  50
武岡台高校 
普通科 
08 216  【6】
342
【2】
179
【4】
163
【6】
331
【2】
169
【4】
162
【0】
11
【0】
10
【0】
【2】
 115
武岡台高校
情報科学科
08  58 125 74 51 119 68 51  61
鹿児島玉竜
高校 
08  216 【11】
287
【7】
139
【4】
148
【11】
276
【7】
130
【4】
146
【0】
11
【0】
【0】
【2】 
60
小計 08 1658             【2】
60
    【30】
631


 

05.20.23:20

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況

平成21年度鹿児島県公立高校の入試状況が鹿児島県教育委員会から公表されたことが南日本新聞に掲載されていました。
 なお、詳細については、現在まで鹿児島県高校教育委員会のホームページに掲載されていませんので、各種分析はそれ以降になります。

(平均点)
高校入試の平均点については、平成20年度の入試問題が易しくなったことから平均点が近年になく高くなり、学力上位層の学力の識別が困難な状況だったことから、入試前から難化することを予想していました。

受験者の親御さんからの情報提供の内容から想像以上に難化していると想定しました。

また、高校入試の平均点は、鶴丸高校や甲南高校の情報開示された合格者の最低点の情報を提供いただいており、鶴丸高校 358点、甲南高校 355点との情報です。

平成20年度の鶴丸高校の合格点を387点と設定していましたが、その後、390点で不合格、380点で合格との情報も頂いており、合格ラインは380点~390点(387点は、内申点を加味し、合格率90%に相当と推定)と想定しています。

したがって、当初、合格の最低点で比較すると387点から358点に低下したことから、29点程度の平均点の低下を想定し、平均点は235点程度を予想していましたが、よく考えると合格者の最低点380点から358点に低下したとして22点の低下があったとして240点程度とすべきであったと思います。

 実際には、平均点は昨年に比較して18.1点低い244.5点となっています。これについては、詳細なデータにより分析したいと考えます。

(400点以上の得点者数)
平成21年度は、400点以上の得点者は35人となっており、平均点が近年で最も低かった平成17年度の69人をさらに下回っています。

(得点分布の予想)
上記のとおり、400点以上の得点者が非常に少なくなっている状況をみると、鶴丸高校や甲南高校の合格ラインと想定される350点から360点に多くの得点者がいるものと推定されます。


公立高校入試平均点
区 分
平成15
年度
平成16
年度
平成17
年度
平成18
年度
平成19
年度
平成20
年度
平成21
年度
予想
平成21
年度
国 語
56.7
54.5
51.0
56.4
47.7
54.2
 ↓
52.3
社 会
47.5
51.5
51.2
55.2
54.9
52.6
 →
49.3
数 学
43.1
50.7
44.3
42.5
47.6
50.8
↓ 
45.1
理 科
47.1
50.6
43.2
51.1
48.4
47.5
 →
45.1
英 語
53.3
41.7
49.2
48.6
50.1
57.4
 ↓
52.7
247.7
248.9
238.9
253.8
248.8
262.6
(250.0)
(235.0)
244.5
最高点
 
 
 
 
433
430
 
 
平成21年度の教科別の難易度予想は、平成21年2月28日現在予想、計の欄の上段は2月28日時点
下段は、3月17日時点の予想値。

 区分

受検者数

平均
得点

400点
以上
の人数
400点以上
の割合(%)
360点以上
の人数
360点以上
の割合(%)
350点以上
の人数
350点以上
の割合(%)
平成21年度   244.5 35          

平成20年度

13,498

262.6

274

2.03

1,959

14.51

※2,474

 18.33

平成19年度

13,610

248.8

211

1.55

1,321

 9.71

※1,749

 12.85

平成18年度

13,885

253.8

270

1.94

1,629

11.73

 -

平成17年度

14,629

238.9

  69

0.47

   883

  6.04

 - 

 - 

平成16年度

15,273

248.9

180

1.18

1,371

  8.98

 - 

 - 

平成15年度

16,533

247.7

175

1.06

1,449

  8.76

 -

 ※分布割合より試算

05.19.23:39

樟南高校普通科文理コースの入試状況(その2)  

昨日は、樟南高校普通科文理コースの入試状況を報告しましたが、その後情報提供を頂いています。
この情報については各種分析に利用させて頂きたいと思います。

現在の鹿児島市内の私立高校2年生は、①鶴丸高校の競争倍率1.38倍、②公立高校入試問題の易化によって、優秀な生徒が多く入学している可能性があります。

したがって、私立高校によっては、2年後の大学合格実績が質・量とも大幅に伸びるのではないかと想定しています。

また、私立高校では、受験体制に向けて、2年次に文理にクラス分けするケースのほか、樟南高校普通科英数コースのようにトップクラスをつくるなど、いろんなクラス編成を行いながら、進学の実績を上げようとしています。

現に、樟南高校の英数コースの選抜クラス(トップクラス)の国公立大学の現役合格率は80%に達したと報告されています。
つまり、クラスに30人入れば、そのうち24人は現役合格するということになります。

私立高校は、特待生を除けば、月額5万円程度の費用を負担しなければなりませんが、現役合格が私立高校の評価のひとつとなります。


05.18.23:49

平成21年度樟南高校普通科文理コースの入学状況

今回は、樟南高校普通科文理コースの入学状況について掲載します。

NONEさんからの情報提供によると平成21年度の文理コースの入学者数は、32人であることが判明しました。

平成21年度、樟南高校は国公立大学合格者数が90名と過去最高を記録しましたが、その主体はコース設置(平成6年度)以来12期連続で現役合格率80%以上を記録している文理コースです。

私立高校の入学者数や学力は、公立高校入試の志願倍率や難易度と関係があります。
平成21年度の鹿児島県公立高校入試状況は、例年ですと今週鹿児島県高校教育委員会から公開される予定ですので、詳細はこの公表結果により分析したいと考えます。

過去のデータを比較すると公立高校の受験倍率が高くなると楠南高校普通科文理コースの入学者が増加することがわかります。

樟南高校普通科文理コースは、鶴丸高校、甲南高校の志望者の多くが併願します。
また、文理コースの入学者は、公立高校の受験倍率に関係なく、合格ラインを高く設定しているため、鶴丸高校、甲南高校の受験倍率によって大きく変動し、入学者数は29人~52人の幅を持つことがわかります。

このため、樟南高校普通科文理コースと鶴丸高校、甲南高校の受験者数との関係を調べてみました。

毎年度、文理コースの入学者は、鶴丸高校、甲南高校の不合格者数の合計値の約25%が入学していることになります。
平成20年度の入学者は52人ですが、一般入学者は46人(推薦入学者6人)で、鶴丸・甲南高校の不合格者に占める割合は23%程度となります。

鶴丸高校、甲南高校の不合格者の約25%に相当する人数が入学していることとなりますが、25%になる要素は、①併願率、②合格率、③入学率となります。

文理コースの合格ラインは、平成19年度の387点から40点高い427点となっていますが、合格ラインは入学定員で設定されるものではなく、一定の学力を基準としているため、合格ラインの上昇の要因は入試問題の易化によるものと考えられます。

平成20年度は、文理コースの受検者数は88人増加し、合格者も同じく88人増加しています。このことは、学力上位層が多く受検していたものと想定され、鶴丸高校の志願者が増加したことや鶴丸高校との併願が多かったものと推測されます。

平成21年度の文理コースの入学者数は、鶴丸高校、甲南高校の不合格者数の25%とすると31人となり、実際の入学者数は32人となりますので、ほぼ試算値と一致しています。

逆に言うと、入学者のほとんどは、鶴丸高校、甲南高校の不合格者と想定することができます。なお、若干の推薦入学者が存在します。

また、平成17年度から平成21年度までで、鶴丸高校の倍率が高いのが平成17年度、平成20年度ですが、過去10年間の平均点をみると、平成17年度は平均点が最も低く、平成20年度が最も高くなっています。

したがって、平成17年度は学力の識別が十分行われたのに対して、平成20年度は識別が十分行われなかったと想定され、平成20年度は優秀な学生が公立高校を不合格となり、文理コースに入学した割合が高いと想定されます。

ただし、平成20年度の樟南高校の入試問題は易しかったことから、学力の識別が十分行われていないため、学力が優秀な学生で文理コースを不合格となっている場合や学力中位層で合格しているケースもあると想定され、入学者の学力の開きが大きくなっていることが想定されるとともに、学力優秀者で文理コース不合格者となり、英数コースに入学したケースも想定されます。

したがって、文理コースと英数コースでは、学力レベルの重複があり、英数コースの上位層(10人程度)は文理コースと同等レベルと想定されます。

なお、これらの学生のうちトップ層は2年次において文理コースへのクラス替えが図られるものと想定されます。

平成17年度は公立高校の競争倍率は高いものの、公立高校の入試問題の難化によって学力の識別が行われているため、学力上位層のもので鶴丸高校・甲南高校を不合格となった者は少なかったと想定され、鶴丸高校・甲南高校とも倍率(鶴丸高校1.38、甲南高校1.42 志願倍率)が高かったため、54人が入学していますが、学力上位層は少なかった者と想定されます。

また、進研模試の平均点でみると、文理コースと鶴丸高校は毎年ほぼ同じであることから、平成17年度の入学者は学力の標準偏差が非常に小さかったことが想定されます。

この平成17年度入学者が大学受験した平成20年度の大学の合格実績をみると、高校全体で九大2人(現役、浪人の区分は未確認)のほか国公立大学68人で、質・量とも今一歩という感じとなっており、ほぼ想定どうりとなっています。

したがって、平成21年度入学者32人は、平成17年度と同様、公立高校入試の難易度が高いため、学力の判別が行われ、学力上位層の優秀な学生の入学は少なく、鶴丸高校不合格者の割合も小さくなり、学力の標準偏差は小さいものと想定されます。


平成17~21年度公立高校不合格者数と樟南高校普通科文理コース入学者数との関係
区分
樟南高校
普通科文理コース
   入学者数
受験倍率 不合格者数
鶴丸高校 甲南高校 鶴丸高校 甲南高校 合  計
平成21年度 32(25.6%) 1.15 1.28 45 80 125
平成20年度 52(26.5%) 1.38 1.30 110 86 196
平成19年度 29(25.9%) 1.18 1.20 53 59 112
平成18年度 47(25.1%) 1.25 1.38 72 115 187
平成17年度 54(23.3%*) 1.38* 1.42* 110* 121* 231
(   )は、鶴丸高校・甲南高校不合格者の合計に対する入学者の割合
平成17年度から平成19年度は、高2、高3の在籍者数で、高2における英数コースから文理コースのクラス替え数名を含んでいる。
 米:平成17年度の受験倍率は、志願時点の数値(受験辞退者含む)

公立高校入試平均点
区 分
平成15
年度
平成16
年度
平成17
年度
平成18
年度
平成19
年度
平成20
年度
平成21
年度予想
国 語
56.7
54.5
51.0
56.4
47.7
54.2
 
社 会
47.5
51.5
51.2
55.2
54.9
52.6
 
数 学
43.1
50.7
44.3
42.5
47.6
50.8
 
理 科
47.1
50.6
43.2
51.1
48.4
47.5
 
英 語
53.3
41.7
49.2
48.6
50.1
57.4
 
247.7
248.9
238.9
253.8
248.8
262.6
(235.0)
最高点
 
 
 
 
433
430
 

樟南高校普通科文理コースの入試状況
年度 推薦
受検者
推薦
合格者
一般
受検者
一般
合格者
実質倍率 合格最低点
(得点率)
推薦
入学
一般
入学
入学
合計
平成20年度 967 486 1.99 427/500
(85.4%)
46 52
平成19年度 不明 不明 879 398 2.21 387/500
(77.4%)
不明 (29) 29
88 88 -0.22 40/500
(8.0%)
23


樟南高校普通科文理コースの鶴丸高校医・甲南高校不合格者の合格者数を試算しましたが、各種データを組み合わせると下記のことが推定されます。

鶴丸高校、甲南高校、鹿児島中央高校(学区外)の不合格者202人中、その70%に当たる149人が文理コース受検し、そのうち68人が文理コースに合格し、推薦者6人を除く46人が入学したことになります。

推薦入学者は6人ですが、そのうち4人が鹿児島市外の中学校出身と想定されます。

平成20年度公立高校不合格者の併願・合格率 
偏差値 高校(学区内外) 不合格者 文理コース
併願者数 
文理コース
合格率
文理コース
合格者    
文理コース
入学者数
73 鶴丸高校(学区外) 12 10 70%
71 鶴丸高校(学区内) 98 84 45% 38 26
70 甲南高校(学区外) 40%
69 鹿児島中央高校(学区外) 35%
68 甲南高校(学区内) 79 48 30% 14 10
一般入試  202 149 -  62 46
推薦入試
(鹿児島市外4)
合計 68 52
(鹿児島市外14

 
鶴丸高校受験者の樟南高校普通科文理コース併願の割合を2007年11月の九州模試の志望者数で試算すると鶴丸志望者の上位層は86%(190/221)の併願率となります。

2007年11月九州模試 405点得点の場合
志望校 総志望数 順位
鶴丸高校 412人 221位
甲南高校 682人 231位
樟南高校普通科文理コース 454人 190位


甲南高校受験者の文理コース併願の割合を同じように試算すると60%(454/682)となります。

樟南高校普通科文理コースの高1の出身中学校が判明した分を分析すると以下のようになります。
また、SBさん(樟南文理のイニシャル)からの情報も併記します。

下記のように52人中39人が判明しましたが、そのうち14人が鹿児島市外の中学校出身中学校であることがわかります。
鹿児島市外中学校出身の生徒の割合は、52人に対して27%、判明分39人に対して36%占めています。
このことから、30%程度は鹿児島市外の中学校出身であることがわかり、そのうち女子の占める割合が高く、14人中10人が女子です。

鹿児島市外の中学校出身中学校の生徒は、鶴丸高校・甲南高校・鹿児島中央高校の学区外不合格者、推薦入学者、専願入学者と考えられます。

このうち、鶴丸高校・甲南高校・鹿児島中央高校の学区外不合格者の試算値6人(鶴丸高校3人、甲南高校2人、鹿児島中央高校1人)より多い可能性があります。

このため、学力の高い鹿児島市外の中学校の出身中学校の割合が高いことも、進研模試において平均点が鶴丸高校を上回った要因と考えられます。

平成20年度樟南高校普通科文理コース入学者52人出身中学校
鹿児島市内中学校 人数 鹿児島市外中学校 人数
判明分 情報 合成 判明分 情報 合成
伊敷台 川内中央  
紫原   加世田  
吉野東   れいめい  
鴨池 第一鹿屋  
西紫原   伊集院北  
鹿大付属 重富  
坂元   川内北  
桜丘   出水  
鹿児島修学館   帖佐
松元   舞鶴
城西   根占  
 甲南   南指宿  
西陵          
東谷山          
 小計  13 18 25 小計 14
うち女子10
  14
うち女子10
その他(不明者) 13


2007年11月九州模試 405点得点の場合
高校名 合格判定 合格確率 総志望内順位 上位
合格ライン
合格ライン
鶴丸高校 73%
221位
412人中
433点 408点
樟南高校普通科文理コース 61%
190位
454人中
441点 417点

平成20年度
偏差値 高校(学区内外) 不合格者 文理コース
一般入試入学者
比例配分
73 鶴丸高校(学区外) 12
71 鶴丸高校(学区内) 98 32
70 甲南高校(学区外)
69 鹿児島中央高校(学区外) 3(6人中 上位3人)
68 甲南高校(学区内) 26(79人中 上位26人)
合計   146 46
注)偏差値ごとの入学者数は、比例配分して試算
 

05.14.23:44

平成21年度鹿児島県高校入試状況

平成21年度の鹿児島県の高校入試を概況について掲載します。

1.鹿児島市内の公立高校入試
①鶴丸高校は、昨年の出願倍率が1.40と高かったため、それを敬遠して平成21年度は出願者数63人減少 し、不合格者は110人から55人に65人減少した。

②甲南高校は、昨年に比較して志願者数がわずか8人減少し、不合格者は86人から80人に減少した。

③鶴丸高校、甲南高校、鹿児島中央高校、錦江湾高校、武岡台高校、鹿児島玉龍高校の不合格者数は、631人から499人と132人減少した。

④高校入試の難易度が高くなったことから、学力の識別値は高まり、昨年に比較して学力上位層の合格率は高くなったと想定される。

2.鹿児島市内の私立高校入試
①樟南高校普通科文理コース、鹿児島実業高校文理科文理コース、鹿児島高校英数科特進コースは、鶴丸高校、甲南高校の合格レベルと想定されるが、この2校の不合格者は、昨年の196人から125人と71人減少しており、昨年に比較して入学者数は減少しているものと想定されます。

                       平成20年度   平成21年度(試算)
樟南高校普通科文理コース        53人   →   31人
鹿児島実業高校文理科文理コース    40人   →   24人
鹿児島高校英数科特進コース                  10人 

②樟南高校普通科英数コース、鹿児島実業高校文理科英数コース、鹿児島高校英数科英数コースは、例年に比較して高校によって増加したところと、減少したところがあると想定している。(国公立大学実績を反映して人気の差が生じている模様です)


平成20年度、21年度公立高校入試不合格者数
高校名  年度  学力
検査
定員 
出願者数   受験者数    未受検者数    

不合格
者数
 
合計 合計 合計
 鶴丸高校  09 291 【34】
339
【19】
186 
【15】
153 
【34】
336
【19】
184
【15】
152
【0】
【0】
2 
【0】
1 
【5】
45
08 288 【42】
402
【31】
232
【11】
170
【41】
398
【30】
228
【11】
170
【1】
【1】
【0】
【12】
110
 甲南高校  09 287 【38】
371
【21】
181 
【17】
190 
【37】
367
【20】
177
【17】
190
【1】
【1】
4 
【0】
0 
【8】
80
08 287 【36】
379
【20】
218
【16】
161
【35】
373
【19】
213
【16】
160
【1】
【1】
【0】
【7】
86
 鹿児島中央
高校 
09 288 【28】
428
【13】 
221
【15】
207 
【27】
417
【12】
211
【15】
206
【1】
11
【1】
10 
【0】
1 
【6】
129
08 288 【24】
410
【18】
243
【6】
167
【24】
395
【18】
228
【6】
167
【0】
15
【0】
15
【0】
【6】
107
錦江湾高校
 普通科 
09  191 【7】
248
【4】 
127
【3】
121 
【6】
247
【4】
127
【2】
120
【1】
【0】 
【1】
1 
【0】
56 
08  233 【4】
276
【3】
157
【1】
119
【4】
274
【3】
157
【1】
117
【0】
【0】
【0】
【1】
 42
 
錦江湾高校 
理数科
 
09  73 105  88 17  104 87 17  1 0   31
08 72  127 96 31 122 91 31  50
 武岡台高校 
普通科 
09  215 【6】
318
【3】
147 
【3】
171 
【6】
306
【3】
136
【3】
170
【0】
12
【0】 
11
【0】
1 
【1】
91 
08 216  【6】
342
【2】
179
【4】
163
【6】
331
【2】
169
【4】
162
【0】
11
【0】
10
【0】
【2】
 115
武岡台高校
情報科学科 
09  67 97 50  47  94 49 45 1  2   27
08  58 125 74 51 119 68 51  61
鹿児島玉竜
高校 
09  109 【11】
157
【7】
92 
【4】
65 
【11】
149
【7】
85
【4】
64
【0】
【0】
7 
【0】 
【1】
40 
08  216 【11】
287
【7】
139
【4】
148
【11】
276
【7】
130
【4】
146
【0】
11
【0】
【0】
【2】 
60
小計  09  1521             【3】
43
    【21】
499
08 1658             【2】
60
    【30】
631

05.13.23:03

平成21年度鹿児島県公立高校入試状況

  平成21年度の鹿児島県公立高校入試の概要が例年ですと来週の5月20日前後に鹿児島県教育委員会から公表されます。
  今回の入試の難易度は、皆さんから寄せられた情報によりますと、かなり平均点が下がったとものと想定されます。
  鶴丸高校の合格点を昨年と比較すると、25点以上下がるものと推定され、直近6年間で最も低かった平成17年度より低下する可能性があります。
 現在までの情報を総合すると、平均点は235点程度でないかと想定しています。

一方で、最高点は440点を超える情報もあります。
いづれにしても、鹿児島県教育委員会の情報を待って、分析したいと思います。


平成15年度~平成21年度の平均点(平成21年度は平成21年5月14日時点の予想)
区 分
平成15
年度
平成16
年度
平成17
年度
平成18
年度
平成19
年度
平成20
年度
平成21
年度予想
国 語
56.7
54.5
51.0
56.4
47.7
54.2
 
社 会
47.5
51.5
51.2
55.2
54.9
52.6
 
数 学
43.1
50.7
44.3
42.5
47.6
50.8
 
理 科
47.1
50.6
43.2
51.1
48.4
47.5
 
英 語
53.3
41.7
49.2
48.6
50.1
57.4
 
247.7
248.9
238.9
253.8
248.8
262.6
(235.0)
最高点
 
 
 
 
433
430
(440.0) 

04.29.23:17

鹿児島高校英数科の入学状況

平成21年度の鹿児島高校英数科の入学状況を掲載します。

鹿児島高校は、募集定員普通科320名、英数科120名、情報ビジネス科120名、計560名に対して 79%に当たる442名が入学しています。

鹿児島高校英数科は、平成21年度から特待生のみの特進コースと英数コースが新設され、高校入学者の動向が注目されました。

平成21年度は、英数科に60人が入学し、そのうち特進コースは10人(女子1人)、英数コースは50人となっています。

英数科特進コースの合格者の英数科全体の割合は、進学進研セミナーの合格実績をみると入学者の割合とほぼ同じ割合になっているものと推計されます。

特進コースは部活禁止のため、英数コースを選択している学生もいるそうです。

特進コースは、樟南高校普通科文理コース、鹿児島実業高校文理科文理コースと同様、鶴丸高校、甲南高校の合格レベルの学力と想定されます。

区   分 特進コース 英数コース 英数科計
平成21年度 10
(16.7%)
41 50
(83.3%)
50 10 60

進学進研セミナー鹿児島高校英数科合格者数
区分 特進コース 英数コース 計(英数科)
平成21年度
(13.7%)
44
(86.3%)
51

2009全県統一模試1月(鹿児島県教育振興会主催)の合格判定基準
偏差値 区分 高校名 AA
予想合格率
95%以上
 

予想合格率
75%以上
95%未満

予想合格率
25%以上
75%未満

予想合格率
5%以上
25%未満
ボーダー
ライン
69→69 私立 樟南高校普通科
文理コース
425 401 377 362  
71→71   鶴丸高校 424 400 361 337 378
  私立 鹿児島実業高校
文理科文理コース
419 395 363 348  
  私立 鹿児島高校
英数科特進コース
414 390 358 343  
67→66 私立 志学館高等部  419 380  325  309   
68→67   甲南高校 404 380 348 333 361
65→62 私立 鹿児島純心女子高校
医歯薬コース
399  375  343  328   
  私立 神村学園
高等部スーパー文理コース
402  370  338  323   
66 私立 鹿児島実業高校
文理科英数コース
401 360 302 286  
66→65   鹿児島中央高校 387 363 324 300 340
66→65 私立 鹿児島高校
英数科英数コース
389 350 295 279  
60→58 私立 樟南高校
普通科英数コース
374 335 280 264  

04.23.06:58

平成21年度ラサール高校の入試状況

ラサール高校の合格者は、塾の合格者数の総計は確認できたものだけで平成20年度216人、平成21年度210人となっており、その3分の1程度の73人程度(2クラス)が入学していることがわかりました。

つまり、合格者の3分の2が入学辞退しているわけですが、この入学辞退の実態について出身別在学者数と塾別合格者数から分析してみます。

出身別に中学校・高校1学年の平均をとり、その差が高校入学者数の実績と仮定すると下表のとおりとなります。
外部中学校からの高校入学者は73人で、九州から66(90%)人、九州外から7人(10%)ということになります。

鹿児島県と福岡県の出身者がそれぞれ25人程度入学していると想定されます。

宮崎県からは7人の入学者となりますが、合格者が判明している塾で宮崎県に教室を持つのは昴であることから昴の塾生と想定されます。

ラサール高校の合格者216人中143人は、入学辞退したことになりますが、それではどこの高校に入学したのでしょうか?

九州を中心とした私立高校の進学校は以下のとおりです
英進館の灘高校合格者12人は、全員ラサール高校に合格しており、灘高校に進学した可能性が高い。

 鹿児島県内の中学校からラサール高校・久留米付設大高校・青雲高校に合格者はその多くが鶴丸高校を併願し、この3校への入学手続きを行った者は出願しないものと想定しています。

  鹿児島県の中学校からラサール高校に入学する生徒数は、ラサール中学校・高校の在学者数から推計すると25人程度と試算しています。

  鹿児島県出身者の青雲高校への入学者数は、ラサール高校と同様に試算すると、毎年1~2人程度と試算されます。

 平成21年度の鹿児島県出身者の久留米大付設高校への入学者は、ラサール高校合格者を除くと3人であることから、ラサール高校合格者がラサール高校へ入学すると仮定すると多くても3人以下となります。

    一方、塾別のラサール高校への合格者のうち鹿児島県内の中学校出身者は、英進館と昴にいるものと想定され、鹿児島県内の他の塾からの合格者は非常に少ないものと想定しています。

 英進館と昴の鹿児島県出身者は、下表のとおりとなります。



偏差値 都道府県 高校 入試日 合格発表 入学手続き
78 兵庫 灘高校 2月10日(火)~
2月11日(水)
2月12日(木) 2月16日(月)
75 鹿児島 ラサール高校 2月  1日(日) 2月  3日(火) 2月  4日(水)~2月  9日(月)
74 福岡 久留米大付設高校 1月25日(日) 1月28日(水) 2月  2日(月)~2月  6日(金)
73 長崎 青雲高校 1月18日(日) 1月20日(火) 1月20日(火)~1月28日(水)


平成21年度英数館の灘高校合格者の併願校合格状況
NO 氏名 出身中学校 ラサール高校 久留米大付設高校 青雲高校
IS 学業院中  
KJ 那珂川中  
KT 和白丘中  
KD 南有馬中  
SY 帯山中    
NA 古賀北中  
NT 百道中  
FY 警固中    
MT 東野中  
10 YH 付属福岡中  
11 YY 大野中
12 YY 付属福岡中  
    12 12


出身都道府県別在学生数
区                           分    鹿 
児 島 県  
沖縄県 宮崎県 熊本県 大分県 長崎県 佐賀県
岡   県

州 小 計
中国 四  国 近畿 中部 関  東
の他
     九
州   



計     
           
合      計     
中学校       174 13 25 33 18 68 342 19 22 28 33 48 157 499
高校 250 45 53 12 15 14 144 540 37 12 32 42 41 13 177 717
合計 424 20 70 86 18 33 19 212 882 56 34 60 75 89 20 334 1216
中学校1学年平均 58 11 23 114 11 16 52 166
高校1学年平均 83 15 18 48 180 12 11 14 14 59 239

(高校外部入学)
25 ー2 ー1 25 66 ー3 ー2 73
 
塾別のラサール高校合格者数(平成21年2月20日調査時点)
年度 英進館 全教研 森田修学館
(福岡)
欧州塾
(広島)
京進
(京都)
 西塾
(愛知)
関西志学館
(兵庫)
サビックス
(東京)
進学社
(東京)
 計
平成21年度 116 28 24 17  17   1  6 1   0 0  210
平成20年度 117 37 16 11 22  2 216
合格者数は、重複している可能性もあります。その他の塾の合格もあると想定されます。
空欄は、ホームページで現在までに掲載されていません。


平成20年度塾別合格者数
区                分    合格者数 鹿 
児 島 県  
沖縄県 宮崎県 熊本県 大分県 長崎県 佐賀県
岡   県

州 小 計
中国 四  国 近畿 中部 関  東
の他
合      計     
英進館      117                    
37                        
全教研 16                      
森田修学館 11                              
欧州塾 22                            
京進                
西塾                              
関西志学館                              
サビックス                              
進学社                              
合計 216                                

合格者数 鹿児島県出身者
合格者数
鹿児島県出身者
入学者数
 備     考     
英進館        
  ラサール高校 116 10 10  
  久留米大付設高校 116
 3
(ラサール高校
合格3人除く)
 
  青雲高校 211
 5
(ラサール高校・
久留米大付設高校
合格者7人除く)
 
小計   18 14  
       
 ラサール高校 28 25以下 15 昴 八代校1、西新校1以上
受験ラサール 宮崎校1以上
 久留米大敷設高校 23      
 青雲高校 50    
小計     30  
 

平成21年度ラサール高校合格者
 塾名  校名  出身中学校 受験者 合格者
      28
  受験ラサール      
    宮崎校      1以上
    加治屋校      1以上
    谷山校      1以上
    西新校      1以上
    水前寺校      1以上
  昴 八代校     1以上
         
英進館   南中   2 
    出水中   1 
    鹿児島修学館中  
    皇徳寺中  
    城西中  
    伊敷中  
    東谷山中  
    鴨池中  
    小計   10
平成20年度  昴塾合格者37人のうち受験ラサール宮崎校17人中16人合格

 

04.21.23:34

平成21年度公立高校の入試状況(その1)

これまで高校別の国公立大学合格実績を掲載してきましたが、今後ともホームページなどで公開されましたら順次掲載していきたいと思います。

今回から平成21年度の高校入試の状況についても掲載していきたいと思います。

公立高校の入試状況については、毎年5月20日頃、鹿児島県教育委員会から公表されていますが、今回は現在までの皆さんからの情報提供をとりまとめた結果を中心に掲載していきたいと考えます。

平成21年度の公立高校入試問題の難易度について掲載します。
この点については、入試前の2月28日に入試の難易度が昨年度の平均点が高くなり、成績上位層の差がほとんどつかず、十分な学力の識別ができなかったとの反省にたって難化すると予想をしていましたが、得点開示の情報や入試問題の感想などの情報提供から推定するとかなり難化したようです。

平成20年度の鶴丸高校の合格ラインについては、387点と推計していましたが、実際には380点で合格した情報や390点で不合格となったとの情報もあり、これらの情報が正しいとすると、調査書の得点(内申点)によりある一定の幅の合格ライン(380点から390点)があることがわかります。

平成21年度の鶴丸高校合格者の得点開示された情報で最も低い点数は、358点の情報提供があります。
これが、鶴丸高校の最低合格ラインとすると、平成20年度380点から平成21年度358点と22点下がったこととなります。

単純にこの点数の差分22点が、公立高校入試全体の差とすると昨年度の平均点262.6点から240.6点に下がり、平成17年度と同レベルの平均点ということになります。

この点については、5月に発表される鹿児島県教育委員会のデータをもとに分析してみたいと思います。


平成15年度~平成21年度の平均点(平成21年度は平成21年2月28日時点の予想)

区 分
平成15
年度
平成16
年度
平成17
年度
平成18
年度
平成19
年度
平成20
年度
平成21
年度予想
国 語
56.7
54.5
51.0
56.4
47.7
54.2
社 会
47.5
51.5
51.2
55.2
54.9
52.6
数 学
43.1
50.7
44.3
42.5
47.6
50.8
理 科
47.1
50.6
43.2
51.1
48.4
47.5
英 語
53.3
41.7
49.2
48.6
50.1
57.4
247.7
248.9
238.9
253.8
248.8
262.6
(250.0)
最高点
 
 
 
 
433
430
 


 

04.07.23:38

鶴丸高校の合格ライン

昨年の平成20年度入試における合格ラインは、387点と設定しています。
合格ラインに関する情報を頂きましたが、それらを総合すると以下のようになります。

管理者が確認しているのは、382点で不合格となっている受験生がいることです。
「去年の受験生の母」さんからは、開示した得点によると385点で合格、390点で不合格という情報を頂いています。
また、380点で合格したとの情報提供もありました。

この情報が事実であるとすると、内申点の結果よって、学力試験の合格者、不合格者の得点の幅があることとなり、平成20年度でみると、合格ラインは「380点~390点」の幅にあることがわかります。

選抜方法は、学力試験と調査書の得点の相関をとり行うとされているますので、学力試験と調査書の得点順位を付け、上位者から選抜しているのではないかとの想定ができます。

調査書の場合、450満点とされていますが、5段階評価により得点換算しますので、同一の得点に何人もいますので、調査書の点数順位が低すぎると学力試験で390点とっても不合格となるようなケースが出てくるものと思われます。

学力検査と調査書の相関がない場合は、どちらの得点も学力検査の募集定員288人の順位以内に入る確率は、(288人(学力募集定員)/398人(学力受検者数)=72.4%)の2乗の52.4%となり、209人は2項目とも上位288位内にとなり合格となります。
残りの合格者79人は、学力試験と調査書の点数のどちらか一方が学力試験の募集定員の順位より低くなっていると想定され、調査書の点数の上位者が学力試験380点で合格した可能性があります。

熊本県などの県では、高校別に選抜方法を詳細に公表しており、また、得点開示も希望者に対して郵送により通知するようにしています。

鹿児島県においても、同様の取り組みが必要と考えます。



 

03.25.05:27

平成21年度灘高校入学試験状況

平成21年度の灘高校に入試状況について掲載します。
毎年度、募集定員の40人に対して、入学辞退者を10人程度見込み50人前後の合格者を出しています。
九州管内からは合格者の3分の1の14人が合格しています。

鹿児島県からは昨年合格者が出ましたが、今年は4人受験し全員不合格でした。

塾別の合格者数でみると下記のとおりなっています。
塾名 英進館
合格者数 13 14

 
灘高等学校 入試資料 (平成17~21年度)

1.人数および倍率

17年度 18年度 19年度 20年度 21年度
募集人員 40 40 40 40 40
志願者数 128 149 144 137 179
欠席者数 5 7 7 3 3
受験者数 123 142 137 134 176
合格者数 49 50 50 49 53
倍率 3.2 3.7 3.6 3.4 4.5
実質倍率 2.5 2.8 2.7 2.7 3.3
入学者数 36 42 39 39  

2.各教科の平均点(受験者の平均と合格者の平均)

17年度 18年度 19年度 20年度 21年度
国語
100点
受験者平均 55.1 57.4 62.2 50.7 63.4
合格者平均 60.6 62.4 69.1 57.8 69.3
英語
100点
受験者平均 51.0 45.8 53.0 53.0 50.5
合格者平均 61.3 55.1 62.7 61.2 65.6
数学
100点
受験者平均 57.6 54.3 46.6 53.5 45.8
合格者平均 65.7 68.9 60.5 64.8 59.5
理科
100点
受験者平均 69.0 58.7 62.3 63.7 57.5
合格者平均 75.1 70.2 70.9 70.8 66.7
総点
400点
受験者平均 232.7 216.3 224.0 220.9 217.2
合格者平均 262.8 256.6 263.2 254.6 261.1

3.各科目の最高点

17年度 18年度 19年度 20年度 21年度
国語 (100点満点) 78 79 83 72 87
英語 (100点満点) 93 86 88 88 89
数学 (100点満点) 87 97 83 89 86
理科 (100点満点) 89 96 94 87 86

4.合格者の最高点・最低点

17年度 18年度 19年度 20年度 21年度
最高点 (400点満点) 308 316 316 288 301
最低点 (400点満点) 249 228 238 232 240

平成21年度 灘高等学校入学試験
志願者及び合格者地域別表

志願者 合格者 志願者 合格者 志願者 合格者
東京都 1 1 宝塚市 1 1 香川県 5 1
愛知県 1 0 川西市 3 0 徳島県 5 2
福井県 1 1 三田市 2 0 福岡県 33 10
石川県 3 1 明石市 1 0 佐賀県 4 0
滋賀県 3 2 南あわじ市 1 0 長崎県 4 1
京都府 6 1 姫路市 2 0 熊本県 12 2
奈良県 11 6 西脇市 1 0 大分県 3 0
大阪府 21 10 岡山県 2 0 宮崎県 4 1
神戸市 14 7 島根県 2 0 鹿児島県 4 0
芦屋市 1 0 鳥取県 1 0 シンガポール 1 0
西宮市 12 4 広島県 1 1 香港 1 0
尼崎市 1 1 山口県 11 0 合計 179 53

03.19.07:38

鹿児島県公立高校不合格者の動向(その2) 

公立高校入試で不合格となった学生は、大半が私立高校に進むこととなりますが、樟南高校、鹿児島実業高校は3月16日が入学手続き期限となっています。

樟南高校普通科文理コース・英数コース、鹿児島実業高校文理科文理コース・英数コースと公立高校の不合格者数との関係は、以下のとおりとなります。

鹿児島市内では、鶴丸高校、甲南高校、鹿児島中央高校、鹿児島玉龍高校、武岡台高校、錦江湾高校の不合格者の合計は、平成20年度の631人から499人と132人減少(2割減)となっています。

これは、鶴丸高校などの進学校の平成20年度の高い志願倍率を敬遠した結果といえます。

(鶴丸高校・甲南高校の不合格者)
鶴丸高校や甲南高校を不合格となった学生は、特待を取得した私立高校などへ入学するものと想定されます。
2校の不合格者の合計は、平成20年度の196人から125人と71人減となっており、2つの特進クラスに相当します。

これらの学生は、樟南高校普通科文理コース・英数コース、鹿児島実業高校文理科文理コース・英数コース、鹿児島高校英数科特進コース・英数コース、志学館高等部、池田学園池田高校、鹿児島純心女子高校医歯薬特進コースなどへ入学するものと想定されます。

樟南高校普通科文理コースの入学者数は、平成17年度~20年度の実績をみると、鶴丸高校・甲南高校の不合格者数の合計の25%に相当する人数が入学していることから平成21年度の入学者数は31人程度と予想しています。
この人数より多い場合は、合格率、併願率、入学率が高まったことを意味することになりますが、特に入学率が高まった、つまり人気が集まったものと想定されます。

(鹿児島中央高校・鹿児島玉龍高校・武岡台高校・錦江湾高校の不合格者)
鹿児島中央高校・鹿児島玉龍高校・武岡台高校・錦江湾高校の不合格者は、樟南高校普通科英数コース、鹿児島実業高校文理科英数コース、鹿児島高校英数科英数コース、鹿児島純心女子高校選抜コース・文理Ⅰコース、鹿児島情報高校などへ入学するものと想定されます。

4校の不合格者の合計は、平成20年度の435人から374人と61人減少しており、2クラスの減少に相当します。


平成20・21年度の公立高校不合格者の私立高校等の入学の動向(推計)
区    分 不合格者数 樟南高校普通科 鹿児島実業高校文理科 合計
  09 08 09 08 09 08 09 08 09 08
鶴丸高校
【5】
45
【12】
110
 (文理)
31

(英数)
13
 
 
(文理)
52
一般45
推薦 6
学区外
14以上

(英数)
の一部
一般77
推薦 1

21
 
 
 (文理)
24




(英数)
10


 
 
 
(文理)
40
一般38
推薦 2



(英数)
の一部
一般40
16
 
 
 (文理)
55





(英数)
23




 
(文理)
92
一般84
推薦8
学区外14以上


(英数)の一部
一般117
推薦  1
37

 47 76
甲南高校
【8】
80
【7】
86
小計 【13】
125
【19】
196
 44  66  34  54  78  121  47 76
鹿児島中央高校  【6】
129
 【6】
107
 
(英数)
 17
 
(文理)
1 
(英数)
14

計15

 (英数)
27
 
  (英数)
22
 44  37  85  70
武岡台高校
【1】 
118
【2】 
176
 (英数)
(英数)
 9
 0  0  6  9  112  167
鹿児島玉龍高校
 
 【1】
40 
 【2】 
60
 (英数)
17
(英数) 
25
 0  0  17  25  23  35
錦江湾高校
【0】 
87
【1】
92 
 (英数)
(英数) 
 0  0  7  7  80  85

03.18.03:43

公立高校入試に関するコメントについて

最近、いろんな方からコメントを頂くようになりました。
特に、今回の高校入試の感想や得点開示に関する情報が多くなってきました。
今回は、これらに関するコメント集を作成し、今年の高校入試の状況について考えてみたいと思います。

平成21年度の入試問題は、平成20年度に比較して難化したとの印象を持っている方が多かったようです。
また、甲南高校、鹿児島中央高校の合格最低ラインが下がっていることがわかります。

ニックネ

入試直後のコメント 合格発表後のコメント
心配性な父  ここ一ヶ月、このサイトを拝見させてもらってます。
今回の試験問題について、昨年度より難しいというのが、一般的見解なのでしょうか?
昨日、息子に自己採点させてみたところ、350点ほど・・・(受験高は玉竜)ただ、国語の作文
など配点が9点とかありましたが、部分点みたいな感じで5点とかありうるのでしょうか?
また、内申点でありますが、どのくらいの割合で参考にするものでしょうか?勉強不足ですみ
ません。  

先日は、質問に対してのご回答ありがとうございました。私は福岡へ単身赴任しており、こちらは、明日、公立高校の試験みたいで、鹿児島と違い、一日で五科目するようです。県によって違うみたいですね。 自己採点でありますが、国語や英語の記述問題などは、自己採点についてどうしたもんか?悩んだところでありますが、息子には、半分で試算させてみました。あと、何を回答したか?覚えていない問題については、間違いとして試算。あくまで低く見積もったほうがいいかなと思いました。5教科で12問ほどありましたが、それが、一問でも正答であるのを祈るばかりです。。 ところで、塾の統一模試というのは、昴へ行かれてる生徒さんも受けられたのでしょうか?昴は、独自の試験があると聞いたのですが、それが、サクセステスト いうものでしょうか
おかげさまで合格することができました。 単身赴任中とはいえ、ほとんど、妻や塾に任せっきりとなってしまい、土壇場にきて、私自身が焦ってしまったところは、反省しております。。 玉龍は、私の母校でもあり、ホントうれしい限りです、 二年後には、下の娘が受験です。その節は、またよろしくお願いします。
NONAME  今年の問題はすごく難化したって聞きましたよ?? 
たとえば理科は教科書の隅々まで読んでおかなければできない問題が出たり、やや旧課程の
問題が出たり・・・ 英語は出題形式が少し変化し、長文を重視するようになったり・・・ 国語は非常
にややこしい選択問題・・・ 数学はひし形の定理や応用力&思考力が問われる規則性の問題
・・・ 社会は記述式が増えたEtc・・・ どの教科も例年よりだいぶ難しかったみたいです。
 
受験生の母  男の子の母です。友達と答え合わせをして落ち込んでいます。本人いわく傾向が今までと違っていて塾での勉強があまり役立たなかったという印象だったようです。(科目によるのかもしれませんが)私立はG高校もK高校も特待を取れていて少々自信過剰になっていたのかもしれません。
親子で覚悟して13日を迎えないと・・と思っています。あんなに頑張ったのにと思いますがどちらにせよプラス思考で受け止めるしかないですね。 
甲南を受検し落ち込んでいた男子の母です。本人最後まで自信なげでしたがなんとか合格しました。このサイトで励まされました。本当にありがとうございました。点数開示を受けたらまたご報告しますね。

甲南高校受検した男子の母です。38◎点でした。合格したお友達の得点も聞いていましたがかなり幅広いと思いました。これがゴールでなくスタートラインだと改めて思った合格者集合でした。もっとも息子は部活の方に興味は集中しているみたいで親として少々不安ですが文武両道で充実した高校生活を送ってほしいと願っています。
そういえば  分かりました。今年の入試は10年に1回以上の難しさだったみたいです。  鶴丸受かりました★
鶴丸高校受験者  私も今回の問題は非常に難化したと思っています。 たとえば理科、、、塾の読みが面白いほどはずれ、塾最後の模試では90満点きめていましたが、本番入試では自己採点で75程度になってしまいました。 天体望遠鏡のところはわからなくても支障ないと思います、、みんな間違ってると思うので。>受験生の母さん 国語の説明的文章のA~B選ぶやつ(大問2)あれ難しすぎて正当選んだ人、鶴丸でも相当少なかったようです。 私も合格発表まで残り息を呑んで待つ必要がありそうですね。。。  
NONAME  武岡台高校の情報科学科を受験しました。自己採点で330点前後でした。受かるでしょうか?  武岡台高校の情報科学科を受験したものです。自己採点で330前後でしたが、合格しました。相談に乗っていただき、本当にありがとうございました。このサイトがあって、本当によかったです。弟のときも、よろしくお願いします。
NONAME  甲南受験女子の親です。自己採点385。塾の直前7回の模擬は350台でダメ元での受験でした。子どもが言うには、英語は長文が多くなったが内容は易しくなり、理科も塾とタイプは違うが同じくらいの難易。数学は塾で購入した自宅用テスト集?に似た問いが多くていつもよりスムーズにできたとのこと。話の限りでは易化?ではと。ここにあるように難化ならうれしいのですが。また、玉龍の回答での内申の説明がよく理解できなかったのですが、甲南は内申はあまり考えなくてよいということでしょうか。(内申は悪いでしょうから気になります)よろしくお願いします。  以前投稿した甲南受験女子の親です。合格できました。ありがとうございました。ちなみに、自己採点と直前模試7回平均の差31点は、数学+18点、理科+13点、英語+5 点、社会+1点、国語▲6点でした。
NONAME  今年の入試問題の難化が話題のようですが、鶴丸受験クラスはさほど影響はないのでしょうか。  
受験生の母  受験生のみなさんお疲れ様です。今年の問題は、難化したと考えてよいのでしょうか?私の息子は加治木高校を受験したのですが、倍率も高くて少し心配になっています…何点くらいが合格ラインになるのでしょうか?お願いします。  
心配性な受験生 鶴丸は記述で解答するところは部分点はなく、○か×からしいのですが本当でしょうか?自己採点では概略、正解と思うのですが噂どおりだと点数が大幅にかわるので心配しています。  
NONAME 武岡台高校の普通科を受験しました。大分に転勤になりそうなのですが、合格した場合どのようになりますか?教えて下さい。  
なんとかなるさ 部分点などの採点基準ですが、受験高校で違うものでしょうか。また、理科の試験で解答を一部、漢字を使わなかった場合×になったりするものでしょうか。  
でめオヤジ 私にも経験がありますが、合格発表までの1週間が親御さんにとっては非常に長く、眠れない日々が続くと思います。私も内申点は気になり、高校や中学の先生をしている友達に色々聞きましたが、ボーダーライン上に並んだ時に使うとか、内申点も中学の先生の私見が入るので、それをどこまで信用して使っているか分からないとの事でした。実際、同じ高校を受けた実技4教科を頑張っていた子が落ちて、いい加減にしていた子が合格!と言うのもよく聞く話です。(試験の点が非常に悪かったのかもしれませんが・・)合否は、入学試験と内申点の合計で決めるとありますが、入学試験の点数は開示されても内申は開示されません。なんか釈然としません。入試の点数と、内申点の両方を開示して欲しいものです。みなさんが13日の合格発表の日にはこの掲示板が「合格しましたよ!!」で溢れるといいですね。  
受験生の母 ボーダーラインなので、合格発表まで毎日がドキドキです。 面接で緊張してうまく答えられなかったようです。 面接に配点があるのでしょうか?それとも参考程度なのでしょうか?  
去年受験生の母 20年度鶴丸合格生には385点でも合格、390点で不合格の人もいますので 内申点も関係することもあるのでは?・・・・・。

開示点だと聞きました。塾の先生に聞きました。ですから去年の鶴丸のボーダーラインは385点だと思ってました。生徒会の役員をしてたようですが・・・。去年は点数の差がなかったために、ミスを探して差をつけたともききました。乱暴な回答はバツだったとも聞きました。開示するのであれば、内申点、回答用紙まで開示してほしいですね。
 
さくら 私は今年、鹿屋高校を受けました。だけど失敗してしまって合格するかすごく心配です。どれくらい取ればいいと思いますか?  
受験生の父親A 甲南を受検しました。自己採点では370点ということですが、昨年度の合格ラインで見るとギリギリというところです。大丈夫かな~  
こんにちわ希望校は武岡台普通科です。今回の模試2009年1月実施で340点のA判定の合格率82%でした。一応安全圏との事なんですが・・・不安があります。自信を持って良いものでしょうか?実際の入試

皆さん有難うごさまいす。自信を持ってあともう少し頑張ります。
 
先月メールしたものです。無事 武岡台高校普通科を合格しました。自己採点は338点でした。
鶴丸受験生   鶴丸高校★学区外自己採点407点で合格しました~^^ 鶴丸の中の順番では、どれくらいの位置にいるのでしょうか~?★
NONANE   鶴丸合格でした。連日、猛勉強の日々で迎えた受験も自己採点では思ったように点数が伸びずに親子ともども心配な一週間を過ごしました。合格できたのも多くの人のお陰と感謝の気持ちを忘れず頑張ってほしいものです。ありがとうございました。
  今日は、武岡台高校の合格者集合でした。情報科学科に合格しました。点数開示をしてみると34◎点でした。この点数はどのぐらいの位置になりますか?
  鹿児島中央合格しました。英語の高配点の英作文などを0点にしたうえでの自己採点が351です。明後日、点数開示に行くのでまたお知らせします。

鹿児島中央高校に合格した者です。開示の結果、34◎と言われました…泣自己採点より◎点も低いのは、なぜでしょうかねえ笑?かなりの下位合格ですね。きっと(゚Д゚) 私の点数が今回の合格ラインくらいじゃないでしょうか笑