11.27.06:15
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05.18.01:00
平成20年度鹿児島県公立高校入試分析2
平成20年度の鹿児島県公立高校入試の得点の分布状況について分析します。
入試問題は、1科目平均点50点程度、総得点250点程度を目安として作成することとしていますが、本年度は大幅に平均点が増加しました。
このため、かなり、激戦であったことがわかります。
①平成20年度は、1995年以降で平均点が最高となったが、1999年以降平均点が最高であった平成18年度と比較した場合、平均点が8.8点高く、異常に高いことがわかる。
②平成20年度は、平均点が高くなるなど問題が易化したため、400点以上の者が274人と最高となっているが、平成18年度の400点以上の割合1.94%に相当する人数は261人となり、13人増加したのみであり、平均点が8.8点高くなっているわりには少ない。(13人の増加は1点程度の上昇にしかならない)
③360点以上の者は、平成18年度に比較すると2.78%増加しており、受検者数が387人減少している中で、330人増加している。360点~399点の者は、1359人から1685人と326人増加している。
④350点以上の者は、平成18年度に比較すると5.45%増加しており、725人増加している。350点~359点の者は、428人から515人と87人増加している。
⑤④の350点~359点の10点の間での増加が87人となっており、この増加分を360点から399点の40点の間で同じだけ増加しているとするとその4倍の348人となり、③の326人と非常に近い数値となる。
つまり、360点~399点層の10点区分ごとの増加数はほぼ一様に増加したと想定される。
⑥したがって、360点~399点においては、各点数における人数は、平成18年度に比較して8人程度(326人/40点)、平成19年度に比較して14.5人増加したこととなり、かなり集中し、激戦となっていることがわかる。
⑦平成20年度の360点~399点の各点の人数を平均すると42人(平成18年度34人、平成19年度27.5人)となっていたことがわかる。
⑧つまり、成績上位層の点数が押さえられる一方で、成績中上位層の点数が増加することによって、360点から399点層に集中した結果となった。
⑨これを入試問題で考えてみると、難易度の高い問題が若干増えたことによって成績上位層の点数が押さえられる一方で、難易度の低い問題が増加したことにより、成績中上位層の点数が増加したと推定される。
⑩鶴丸などの志願者は、このような入試状況から単純ミス等の率によって本来の学力と入試成績が逆転したケースが多く生じたと想定される。
⑪平成15年度~平成17年度、平成19年度は、360点以上が10%未満となっており、学力差を識別するためにはこれらの年度の問題を参考として作成する必要がある。
次回以降に各教科について分析します。
※分布割合より試算
入試問題は、1科目平均点50点程度、総得点250点程度を目安として作成することとしていますが、本年度は大幅に平均点が増加しました。
このため、かなり、激戦であったことがわかります。
①平成20年度は、1995年以降で平均点が最高となったが、1999年以降平均点が最高であった平成18年度と比較した場合、平均点が8.8点高く、異常に高いことがわかる。
②平成20年度は、平均点が高くなるなど問題が易化したため、400点以上の者が274人と最高となっているが、平成18年度の400点以上の割合1.94%に相当する人数は261人となり、13人増加したのみであり、平均点が8.8点高くなっているわりには少ない。(13人の増加は1点程度の上昇にしかならない)
③360点以上の者は、平成18年度に比較すると2.78%増加しており、受検者数が387人減少している中で、330人増加している。360点~399点の者は、1359人から1685人と326人増加している。
④350点以上の者は、平成18年度に比較すると5.45%増加しており、725人増加している。350点~359点の者は、428人から515人と87人増加している。
⑤④の350点~359点の10点の間での増加が87人となっており、この増加分を360点から399点の40点の間で同じだけ増加しているとするとその4倍の348人となり、③の326人と非常に近い数値となる。
つまり、360点~399点層の10点区分ごとの増加数はほぼ一様に増加したと想定される。
⑥したがって、360点~399点においては、各点数における人数は、平成18年度に比較して8人程度(326人/40点)、平成19年度に比較して14.5人増加したこととなり、かなり集中し、激戦となっていることがわかる。
⑦平成20年度の360点~399点の各点の人数を平均すると42人(平成18年度34人、平成19年度27.5人)となっていたことがわかる。
⑧つまり、成績上位層の点数が押さえられる一方で、成績中上位層の点数が増加することによって、360点から399点層に集中した結果となった。
⑨これを入試問題で考えてみると、難易度の高い問題が若干増えたことによって成績上位層の点数が押さえられる一方で、難易度の低い問題が増加したことにより、成績中上位層の点数が増加したと推定される。
⑩鶴丸などの志願者は、このような入試状況から単純ミス等の率によって本来の学力と入試成績が逆転したケースが多く生じたと想定される。
⑪平成15年度~平成17年度、平成19年度は、360点以上が10%未満となっており、学力差を識別するためにはこれらの年度の問題を参考として作成する必要がある。
次回以降に各教科について分析します。
区分 |
受検者数 |
平均 |
400点 以上 の人数 |
400点以上 の割合(%) |
360点以上 の人数 |
360点以上 の割合(%) |
350点以上 の人数 |
350点以上 の割合(%) |
平成20年度 |
13,498 |
262.6 |
274 |
2.03 |
1,959 |
14.51 |
※2,474 |
18.33 |
平成19年度 |
13,610 |
248.8 |
211 |
1.55 |
1,321 |
9.71 |
※1,749 |
12.85 |
平成18年度 |
13,885 |
253.8 |
270 |
1.94 |
1,629 |
11.73 |
- |
- |
平成17年度 |
14,629 |
238.9 |
69 |
0.47 |
883 |
6.04 |
- |
- |
平成16年度 |
15,273 |
248.9 |
180 |
1.18 |
1,371 |
8.98 |
- |
- |
平成15年度 |
16,533 |
247.7 |
175 |
1.06 |
1,449 |
8.76 |
- |
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