05.30.15:07
平成22年度鹿児島県公立高校入試状況
昨日、5教科合計の得点分布について掲載しましたが、この得点分布状況について、追加分析しました。
得点分布状況の見方で重要なのは、得点のばらつき具合(分散)がどの程度なっているのかです。
平均点を中心に得点分布の分散が大きければ、学力の識別が行いやすいですが、得点分布が集中してしまうと学力の識別が難しくなります。
平成20年度の平均点が上昇したため、360点以上の得点者が多く存在し、鶴丸高校や甲南高校など学力の識別が十分出来ず、単純ミスなどによって不合格となり優秀な学生が私立に流れたと想定され、平成21年度は入試問題が難化しました。
しかし、平成21年度は、難化し平均点が低下ものの、今度は350点以上の得点上位層が大幅に減る一方で、得点下位層の人数が変わらない結果、バラツキが小さく、標準偏差が小さくなり、平均点±100点の間に多くの受験生が入ることとなってしまいました。
平均点だけをみれば、平成20年度に比較して確かに平成21年度は18点以上、平成22年度は30点以上低下しましたが、これだけでは評価はできません。そこで、得点分布状況から得点者の散らばり具合(分散)を評価するため、標準偏差を求めてみました。
標準偏差を求めるにあたっては、階層内の分布状況を三角分布と等分布を求め、その平均値としました。
標準偏差をみると、平成21年度が他の年に比較して、低くなっており得点のバラツキが若干小さいことがわかり、また、平成22年度には得点分布状況が改善されたこともわかります。
得点分布
|
区分 |
受検 |
0~ 49 |
50~ 99 |
100~149 |
150~199 |
200~249 |
250~299 |
300~349 |
350~399 |
400~450 |
平均点 |
| H22 | 12,792 | 0.7 | 5.4 | 12.5 | 17.1 | 19.6 | 20.6 | 16.5 | 7.2 | 0.3 | 232.2 |
| H21 | 12,749 | 0.3 | 3.8 | 9.9 | 16.2 | 19.7 | 21.6 | 19.6 | 8.7 | 0.3 | 244.5 |
|
H20 |
13,498 |
0.2 |
2.9 |
9.2 |
13.2 |
16.7 |
18.9 |
20.5 |
16.3 |
2.0 |
262.6 |
|
H19 |
13,610 |
0.4 |
4.4 |
9.9 |
15.6 |
18.2 |
19.2 |
19.5 |
11.3 |
1.5 |
248.8 |
標準偏差
| 区分 | 平均点 | 標準偏差 | 偏差値 | ||||
| 1/3分布 | 中間分布 | 平 均 | 60 | 65 | 70 | ||
| 平成22年度 | 232.2 | 77.4 | 85.3 | 81.4 | 313.6 | 354.3 | 395.0 |
| 平成21年度 | 244.5 | 72.9 | 81.1 | 77.0 | 321.5 | 360.0 | 398.5 |
| 平成20年度 | 262.6 | 78.6 | 88.0 | 83.3 | 345.9 | 387.6 | 429.2 |
| 平成19年度 | 248.8 | 78.2 | 86.8 | 82.5 | 331.3 | 372.6 | 413.8 |
05.29.01:01
平成22年度公立高校入試状況
志望大学のランクを下げることはいつでもできることですから、今はできるだけ目標とする大学のランクを下げずに頑張ることが大切です。
模試の合格可能性判定がE判定であっても、特に現役は受験前に大きく伸びる可能性があるので簡単にあきらめる必要はありません。引き続き、東大受験ついて掲載していきたいとは思いますが、基本的には東大受験を念頭に勉強することで相当な実力がつき、他の大学を受験する場合でも相当有利になると思います。
さて、東大入試の勉強方法について6月中旬ごろから掲載することとし、本日からは先日鹿児島教委育委員会が公表した平成22年度の鹿児島県公立高校入試状況について掲載します。
平成22年度の鹿児島県公立高校入試の得点の分布状況について分析します。
入試問題は、1科目平均点50点程度、総得点250点程度を目安として作成することとしていますが、平成20年度の平均点がかなり高かったことから、平成21年度大幅に平均点が減少し、平成22年度の動向が注目されましたが、平成21年度よりさらに平均点が低下しました。
①平成22年度は、近年最も低かった平成17年度により平均点が低くなっている。
②平成21年度は、平均点が高くなった平成20年度の反省に立ち、問題の難化が行われ、400点以上の者が35人と平均点が低かった平成17年度69人より少なくなっていましたが、平成22年度は平均点がさらに下がっている割には41人と増加しています。
③平成21年度は、360点以上の者は平成20年度に比較すると8.19%大幅に減少しており、360点~399点の者は、1685人から771人と914人減少している。
平成22年度は、360点以上の者は平成21年度に比較するとさらに1.18%減少しており、360点~399点の者は、771人からと617人と154人減少している。
④平成21年度は、350点以上の者は平成20年度に比較すると8.85%減少しており、1265人減少している。350点~359点の者は、515人から403人と112人減少している。
平成22年度は、350点以上の者は平成21年度に比較すると1.98%減少しており、250人減少している。350点~359点の者は、403人から301人と102人減少している。
⑤④の350点~359点の10点の間の得点者の減少率は25.3%(403人→301人)となっており、360点から399点の40点の間の得点者の減少率は20.0%(771人→617人)で、360点から399点の層の減少幅が若干小さいことを示している。
⑥したがって、360点~399点においては、各点数における人数は、平成20年度に比較して27人程度((914+154)人/40点)減少、平成21年度に比較して4人程度(154人/40点)減少している。
⑦平成22年度の360点~399点の各点の人数を平均すると15人(平成20年度42人、平成21年度19人)となっていたことがわかる。
⑧つまり、成績上位層の点数が押さえられ、360点以上では各点の得点者が少なくなり、学力の識別が向上する一方で、成績中上位層の点数が増加することによって、300点から360点層に集中した結果となった。
⑨これを入試問題で考えてみると、難易度の高い問題が増えたことによって成績上位層の点数が押さえられ、難易度の低い問題の割合はかわらず、成績中上位層の点数が減少幅が上位層より小さいと推定される。
⑩鶴丸などの合格ラインは、このような入試状況から合格ラインが平成20年度に比較して大幅に低下し、平成21年度の比較においても低下したと想定される。
得点別分布状況をみると、正規分布に近い形となり、過去4年間では最も理想に近い得点分布になっている。
←グラフをクリックすると拡大します。(得点分布)
次回以降に各教科について分析します。
鹿児島県公立高校得点分布状況
|
区分 |
受検者数 |
平均 |
400点 以上 の人数 |
400点以上 の割合(%) |
360点以上 の人数 |
360点以上 の割合(%) |
350点以上 の人数 |
350点以上 の割合(%) |
| 平成22年度 | 12,792 | 232.2 | 41 | 0.32 | 658 | 5.14 | ※959 | 7.50 |
| 平成21年度 | 12,749 | 244.5 | 35 | 0.27 | 806 | 6.32 | ※1,209 | 9.48 |
|
平成20年度 |
13,498 |
262.6 |
274 |
2.03 |
1,959 |
14.51 |
※2,474 |
18.33 |
|
平成19年度 |
13,610 |
248.8 |
211 |
1.55 |
1,321 |
9.71 |
※1,749 |
12.85 |
|
平成18年度 |
13,885 |
253.8 |
270 |
1.94 |
1,629 |
11.73 |
- |
- |
|
平成17年度 |
14,629 |
238.9 |
69 |
0.47 |
883 |
6.04 |
- |
- |
|
平成16年度 |
15,273 |
248.9 |
180 |
1.18 |
1,371 |
8.98 |
- |
- |
|
平成15年度 |
16,533 |
247.7 |
175 |
1.06 |
1,449 |
8.76 |
- |
- |
05.28.17:20
東京大学入試状況
科目別目標ライン
「しのぎ」「クリア」「勝負」の三つの目標設定
POINT 3 科目別目標設定術
東大の2次試験では、科目ごとに「どの得点圏まで狙えるか」というラインが違ってくる。この節では、科目ごとの特性やコスト・パフォーマンスを分析しながら、文系・理系に分けて目標ラインの設定を試みる。
科目の特性と「L・M・H」ラインの設定
科目の特性をよく知ったうえで、教科ごとに最適目標ラインを設定できれば、受験計画がはるかに効率のいいものとなる。
基本的には、コスト・パフォーマンスが落ちる手前までは、その科目にどんどん時間を投入するのが賢い。そして、目標ラインを達成したら、サッと“撤退"して、今度は別の科目へ重点を移してい
く。こうして、1科目ずつ目標ラインをクリアしていくのが、理想的な受験戦術なのである。
この節では、科目ごとの特性に触れながら、文系、理系の順にそれぞれ「しのぎ」、「クリア」、「勝負」の3段階の教科別目標ラインを設定していくことにする。設定にあたっては、経験者、すなわち現役東大生の“実感"と得点開示情報を重視している。
幸い、私の監修する「緑鐵受験指導ゼミナール」には現在150名近くの東大生講師がいるが、彼らの協力によって模試のデータや2次試験の成績開示データなど、貴重な資料を収集することができる。
さらに、東大型模試(東大即応オープン、東大入試実戦模試など)の結果資料を入手して検討を加えているので、実感的にも統計的にも、かなり的を射た内容になったものと自負している。
《文系の目標ライン》60%付近が「クリア」ライン
図1 科類別・英語の目標ライン (配点120点)
| L | M- | M | M+ | H | ||||||||||
| 文Ⅰ | 64 | 72 | 78 | 84 | 96 | |||||||||
| L | M- | M | M+ | H | ||||||||||
| 文Ⅱ | 58 | 68 | 75 | 82 | 92 | |||||||||
| L | M- | M | M+ | H | ||||||||||
| 文Ⅲ | 58 | 68 | 75 | 82 | 92 | |||||||||
| 50% | 65% | 80% | ||||||||||||
| L | M- | M | M+ | H | ||||||||||
| 理Ⅰ | 54 | 66 | 72 | 78 | 90 | |||||||||
| L | M- | M | M+ | H | ||||||||||
| 理Ⅱ | 54 | 66 | 72 | 78 | 90 | |||||||||
| L | M- | M | M+ | H | ||||||||||
| 理Ⅲ | 66 | 72 | 78 | 84 | 96 | |||||||||
05.27.19:50
東京大学入試状況
“東大受験資格"の判定基準
理系のセンター試験基準点
下記の表は受験1年前の高校2年生の2月から3月時点の評価ですが、現時点(5月時点)であれば、下記の表を利用できるものと思われるので、過去のセンター試験問題を解いてみてほしいと思います。
そうすると予想以上に、東大の受験資格があることに気づくものと思われます。
1年前のセンター試験で判定するチャレンジ・ライン
文系のセンター試験基準点(表6)
| Aコース (中高一貫校) |
Bコース (浪人生) |
Cコース (公立校現役) |
|
| 英 語 | 130点~ | 140点~ | 120点~ |
| 数 学 | 130点~ | 140点~ | 120点~ |
| 国 語 | 115点~ | 125点~ | 105点~ |
| 3教科合計 | 400点~ | 440点~ | 375点~ |
理Ⅰ・理Ⅱのセンター試験基準点(表7)
| Aコース (中高一貫校) |
Bコース (浪人生) |
Cコース (公立校現役) |
|
| 英 語 | 120点~ | 130点~ | 120点~ |
| 数 学 | 135点~ | 145点~ | 125点~ |
| 国 語 | 105点~ | 115点~ | 100点~ |
| 3教科合計 | 390点~ | 420点~ | 365点~ |
理Ⅲのセンター試験基準点(表8)
| Aコース (中高一貫校) |
Bコース (浪人生) |
Cコース (公立校現役) |
|
| 英 語 | 145点~ | 155点~ | 135点~ |
| 数 学 | 150点~ | 165点~ | 140点~ |
| 国 語 | 115点~ | 125点~ | 105点~ |
| 3教科合計 | 450点~ | 470点~ | 420点~ |
Aコースとして考える(浪人生は一律Bコース)
05.26.21:11
東京大学入試状況
今後、2次試験の目標得点の設定は、掲載することとし、今回は現時点で来年度の東京大学にチャレンジする資格(つまり、合格する可能性ライン)の学力について考えてみます。
現時点の実力把握 センター試験で把握する東大チャレンジ・ライン
ポイント4 受験資格
受験計画を考える場合に欠かせないのが、現時点での実力把握である。
本書では、センター試験の過去問を使って、東大の受験可能レベルの分析を行い、さらにこれをもとに得点戦術を組み立てていく。
「残された時間」を最大限有効に使うために
さて、本書は基本的には、1年以内の勉強で東大の合格ラインに達してもらうことを念頭において書いている。このため、前述した目標ラインのどれを選び、どう組み合わせて受験戦術を練るかは、約1年前の時点での実力次第で変わってくる側面がある。
特に、英語や数学などは、伸ばすのにある程度の時間がかかるため、いくら努力しても1年間での勉強では現実的に合格ラインに乗ってこないこともあり得る。このあたりが、私大の2科目型、3科目型の受験との最大の違いである。
私大であれば、たとえば英語だけに絞ってグイグイ伸ばし、社会で足を引っ張られない程度にもっていけば、かなり合格の確率は高まる。しかし、科目数の多い東大では、たとえ英語がグングン伸びても、数学や国語ですくなくとも「しのぎ」か「クリア」のレベルに達しなければ、どうしようもないというのが現実だ。
そこで、読者には、現時点での実力を客観的に把握してもらう必要がある。場合によっては、2年計画に変更したり、早慶など少科目型の私大に志望校変更したりすることが、受験計画を意味のあるものにするためにも必要になるだろう。
センター試験で判定する東大の”受験資格”
1年前の時点で、”東大受験資格”があるかどうかを判定するには、東大の過去問なり東大型の模試問題集を解いてみるのが本当は一番手っとり早い。しかし、論述式が多い東大の2次試験では、いくら採点基準が書かれていても、素人が正確に自己採点するのはかなり難しい。
家庭教師やマン・ツーマンの指導ならば、教師がかなり正確に受験生の実力を把握できるが、不特定多数の読者を対象とする本書においては、もっと明確な指標を与える必要がある。
いろいろ考えた結果、予備校系の出版社から出ている模試問題集での実力把握をあきらめ、本書では、センター試験の過去問を、客観的実力を測定する道具として採用することとした。
センター試験では、東大の2次試験と傾向が違いすぎると不安を持つ読者もいることだろう。しかし”基礎体力”を測定するにはこれほど役に立つものはない。基本から標準レベルの良問で構成され、受験生の平均点が6割前後になるようにつくられているので、基礎レベルの習得がうまくいっていないとそう点が取れないようになっている。
もう一つ大きな理由は、入試1年前の時点では、名門校の生徒でも、本格的な2次試験対策までは手が回らないことだ。本書が対象とするのは、特にバリバリの優等生というわけではないので、この時点で東大の過去問や実践に近い難度の東大型模試を解いても、参考になるような結果が得られない可能性が高いのである。
目的は、本格的な東大対策に入るだけの”基礎体力”がどの程度あるかを見極めることにある。”基礎体力”が充分あれば、それだけに勉強の効率も高くなり、得点の伸びの期待値は大きくなる。「残り1年以内」でどこまで伸ばせるかの”潜在的”得点能力を測定する目的なら、センター試験でも充分に役立つのである。
05.25.07:32
東京大学入試状況
この内容は、和田秀樹氏の著書によります。
目標ライン設定のポイント
以上の「しのぎ」「クリア」「勝負」の三つのラインを、順にL(Low)、M(Middle)、H(High)と記号化し、自分なりの目標得点を設定して受験勉強をスタートさせる。そして、模試などの結果を見て、「もう少し上の得点を狙えそう」とか「思ったほど伸びていないので目標を下げる」などの目標得点の修正を行う。
この目標得点の修正の際に、「M-」「M+」の二つのラインを加える。全部で【L・M-・M・M+・H】の5段階の目標ラインが設定されるが、修正にあたって以下の点に注意してほしい。
1.夏まではL・M・Hの目標ラインで進める
夏の東大型模試までは、M+とM-の目標設定を考えず、理Ⅰ志望ならたとえば「英語M(72点)・数学M(58点)・国語L(32点)・理科M(78点)、合計240点」のような目標を設定して、それに向けた勉強をスタートさせる。
2.東大型模試の結果を見て、M-とM+(MとLの間)の中間的な目標ラインは、夏と秋に受ける東大型模試の結果を見て導入することになる。英語については、その際の基本原則を詳述するのでそちらを参考してほしい。
その他の科目に関しては、夏の東大型模試で初期の目標レベルの8割を達成できていれば「一つ上の目標レベル」に修正してもよい(たとえば当初がMであれまM+に変更)。逆に、初期の目標レベルの5割に満たなければ「一つ下の目標レベル}に修正する。(たとえば当初がHであればM+に変更)。秋の東大型模試の結果をみて修正する際の基本的な考え方については、やや複雑な補正値を導入しているので、今後掲載します。
05.24.18:58
東京大学入試状況
東京大学の入試状況について掲載します。
①「そのぎライン」
「なるべく足を引っ張らないように」という消極的な役割の目標ラインである。一般的には、苦手で伸ばすのに時間がかかりそうな科目、そこまで苦手ではないが時間をかけている余裕がない科目などを「そのぎ」ラインとして設定する。
ただし、文系の合格最低点が60%前後まで上昇することもある状況では、「しのぎ」ラインとして設定する科目の得点率、必然的に引き上げざるを得なくなってきている点に注意したい。
②「クリア」ライン
「しのぎ」ラインの上に設定するのがこれ。このくらい取っておけば合格最低ラインをクリアでき、合格線上の受験生に差をつけられることはない、という得点圏である。科目によっても違うが、だいたい合格者平均に近づくあたりで設定する。
③「勝負」ライン
他の受験生に差をつけるための目標ライン。ただ、特に国語や数学は「得意科目だから狙える」というわけでなく、努力に加えたある種のセンスが必要になってくる。英語に関しては、易化していることもあって、努力のみで90点台を狙える状況ではある。
| 目標とする得点率 | 設定する科目 | |
| L 「しのぎ」ライン |
科目によって概ね30~50%の設定とする。 | 苦手科目や難度が高くて高得点が望めない科目は、無理をせずに「しのぎ」ラインの目標設定でよしとする。 |
| M 「クリア」ライン |
50~70%前後の得点率。数学や国語はあまり無理をしない設定で。 | そこそこ得意だがあまり時間のかけられない科目や、高得点が取りにくい科目で狙いたいライン。 |
| H 「勝負」ライン |
70~80%を目指すが、安易には狙わないほうがよい。理科は80%を目指すことも可能。 | 得意科目や努力で伸ばせる英語などがよい。高得点の取りやすい理科も狙い目(生物、化学はやや厳しい) |
05.23.23:07
東京大学入試状況
コストパフォーマンスを考えた「現実的な目標設定」が命
科目別の目標得点を設定するときには、「悪くてもこのぐらい」という発想は重要だ。「やれば伸びるだろう」という”希望的観測”だけでむやみに目標ラインを上に設定しないほうがよい。
2次試験では、たとえば文系の国語で96点(80%)以上を取るのは「普通に国語が得意」なレベルではまず無理な問題内容(62.5%の75点に達すれば上出来)である、英語は90点台からは上に伸ばすのが急に難しくなる、といった性格がある。
つまり、センター試験と同じように、東大の2次試験にも「意外に楽に伸ばせる得点範囲」とか、「ここから先は、急にコスト・パフォーマンスが落ちる」といった独特の”特性”が備わっているのだ。
それを無理してやみくもに目標得点を上げすぎると、目標を絞り込んだ勉強ができない。要するに、「残り1年」ではこなせない非現実的な受験計画になってしまうのである。
それより、「悪くてもこのくらい取れる」というラインをしっかり見据え、その目標に向かって日々の勉強計画を組み立てたほうが、はるかに現実的である。この発想こそ、「やるべきことを」を絞り込み、必要なことだけを反復強化する和田式の要領勉強術である。
2次試験の得点配分ポイント
センター試験と2次試験について、全体的な目標ラインを定めたあとは、2次試験で必要な科目毎に細かい目標点を設定する。そして、トータルの目標得点を科目ごとに配分するわけだが、本書では。「しのぎ」ライン、「クリア」ライン、「勝負」ラインと称する3段階の目標ラインを設定する。
この節以降、ひんぱんに用いられるキーワードなので、しっかり把握してほしい。注意してほしいのは、科目によっても、あるいは文系・理系の別によっても、それぞれの目標ラインの点数が違ってくることである。それぞれ簡単に説明しておこう。
05.22.22:06
東京大学入試状況
2次試験の目標設定
合格最低ラインを目標にした現実的な得点計画を立てろ!
ポイント2 目標設定のポイント
2次試験の目標ラインは、過去の合格最低点の平均よりも5~10点程度上に設定する。さらに、これを科目別に分配して具体的な戦術の骨組みを作っていくが、この節では目標設定のポイントを伝えていこう。
2次試験の科類別”標準目標ライン”の設定
2次試験の目標ラインは、平成15年度から平成22年度まで過去8年分の合格最低点の平均を算出し、今後の難易度予測なども含めて調整したものを基本とする。以下に掲げるのは、センター試験で760点(文Ⅰは780点、理Ⅲは800点)を取ったと仮定したときの2次試験の”標準目標ライン”である。
| 文Ⅰ | 文Ⅱ | 文Ⅲ | 理Ⅰ | 理Ⅱ | 理Ⅲ |
| 264点 | 258点 | 252点 | 230点 | 226点 | 284点 |
上の数値は、東大の2次試験が易しすぎず難しすぎず、「平均的・中間的」な難易度を想定したときの目標点、これを”標準目標ライン”と名付ける。過去8年間の合格最低点の平均値は、文Ⅰが約257点、理Ⅰが約224点である。本来ならこれを目標点にしてもよいのだが、毎年何かしらの教科・科目で易化が見られ、逆に難化することは少ない傾向にあるので、算出した平均値よりも文系、理系ともに一律10点弱をプラスしている。(文系は合格最低点の振れ幅が理系よりも大きいため、大事を取って余裕を持たせた)。
”標準目標ライン”を軸にした得点計画
”標準目標ライン”は、難易度の変動に関係なく目標とすべき数値である。問題が易化して文Ⅰの合格最低点が274点になったとしても、”標準目標ライン”の264点を取れる実力があれば、試験では最低でも10点は上積み可能だ。逆に問題が難化して”標準目標ライン”を10点下回ったとしても、その年の合格最低点は同じかそれ以上の幅で下落すると考えてよい。ただ、科目別の得点計画を立てるときは、大事を取って全体で5~10点上乗せして考えたい。
センター試験の得点を「第1目標」と「下限ライン」の中間に仮定したのは、センター試験の難易度の変動を考慮したためである。実際、センター試験の難易度が低くない年は予備校推定のボーダーラインが得点率85%を下回ることが多く、また、仮定得点を高めに設定することは本書のコンセプトにもなじまない。
文系の”標準目標ライン”は、文Ⅰと文Ⅱで6点、文Ⅱと文Ⅲも6点の差を付けてある。かつては文Ⅰのみ合格最低点が10点以上突出する年度もあったが、最近は文Ⅱと文Ⅲの差も固定化してきていることを考慮してこのような設定にした。
05.21.22:51
平成22年度高校入試結果
(平均点)
【平成21年度】
高校入試の平均点については、平成20年度の入試問題が易しくなったことから平均点が近年になく高くなり、学力上位層の学力の識別が困難な状況だったことから、入試前から難化することを予想していました。
受験者の親御さんからの情報提供の内容から想像以上に難化していると想定しました。
また、高校入試の平均点は、鶴丸高校や甲南高校の情報開示された合格者の最低点の情報を提供いただいており、鶴丸高校 358点、甲南高校 355点との情報です。
平成20年度の鶴丸高校の合格点を387点と設定していましたが、その後、390点で不合格、380点で合格との情報も頂いており、合格ラインは380点~390点(387点は、内申点を加味し、合格率90%に相当と推定)と想定しています。
したがって、当初、合格の最低点で比較すると387点から358点に低下したことから、29点程度の平均点の低下を想定し、平均点は235点程度を予想していましたが、よく考えると合格者の最低点380点から358点に低下したとして22点の低下があったとして240点程度とすべきであったと思います。
実際には、平均点は昨年に比較して18.1点低い244.5点となっています。これについては、詳細なデータにより分析したいと考えます。
【平成22年度】
上記のように平成20年度は入試問題が易しく、平均点が過去10カ年で最も高くなったため、平成21年度は入試問題を難しくした結果、最近では平成17年度の238.9点に次いで平均点が244.5点となったため、平成22年度の入試問題が易しくなるのか、難しくなるのかなかなかむずかしかったのですが、学力の識別を図るためには、平成21年度よりさらに難しくして、得点率50%程度(5教科450点で225点、1教科90点満点45点)とすべきと書いていました。
平成22年度の入試状況について、多くの受験者や親御さんから各科目の難易度、情報開示した得点などからさらに入試問題が難しくなっていると想定されました。
平成22年度の平均点をみると、平成21年度より6.7点低い232.2点となっています。これは、近年では最も低い平均点となっています。平成22年度の鹿児島県公立高校入試に関する情報や質問を受けていますので、掲載してみました。
みなさんの情報提供の内容もみると、昨年度より難化したようです。
5教科の平均点でみると、平成17年度並ではないかと思われます。
(3月12日地点予想)
全体 難化
国語 例年並み
理科 例年並み
英語 難化
社会 難化
数学 難化
(400点以上の得点者数)
平成21年度は、400点以上の得点者は35人となっており、平均点が近年で最も低かった平成17年度の69人をさらに下回っています。
平成22年度は、41人となっています。
(得点分布の予想)
平成21年度は、400点以上の得点者が非常に少なくなっている状況をみると、鶴丸高校や甲南高校の合格ラインと想定される350点から360点に多くの得点者がいるものと推定されます。
平成22年度は、400点以上の得点者増加しているところをみると、若干得点分布が改善され、学力の識別が上昇しているものと考えられます。
公立高校入試平均点
| 区 分 |
H15
|
H16
|
H17
|
H18
|
H19
|
H20
|
H21 |
平成21
年度 予想 |
H22 |
|
国 語
|
56.7
|
54.5
|
51.0
|
56.4
|
47.7
|
54.2
|
52.3 | → | 52.2 |
|
社 会
|
47.5
|
51.5
|
51.2
|
55.2
|
54.9
|
52.6
|
49.3 | ↓ | 48.8 |
|
数 学
|
43.1
|
50.7
|
44.3
|
42.5
|
47.6
|
50.8
|
45.1 | ↓ | 42.3 |
|
理 科
|
47.1
|
50.6
|
43.2
|
51.1
|
48.4
|
47.5
|
45.1 | → | 43.3 |
|
英 語
|
53.3
|
41.7
|
49.2
|
48.6
|
50.1
|
57.4
|
52.7 | ↓ | 45.6 |
|
計
|
247.7
|
248.9
|
238.9
|
253.8
|
248.8
|
262.6
|
244.5 | ↓ | 232.2 |
|
最高点
|
|
|
|
|
433
|
430
|
(230.0) |
昭和55年度~平成20年度の平均点
| 区分 | S 55 |
S60 |
H2
|
H7 |
H12
|
H14
|
H15
|
H16
|
H17
|
H18
|
H19
|
H20
|
|
国語
|
55.7 | 50.2 | 59.1 | 51.1 | 49.5 | 56.7 |
56.7
|
54.5
|
51.0
|
56.4
|
47.7
|
54.2
|
|
社会
|
56.1 | 41.3 | 48.5 | 51.4 | 52.2 | 49.4 |
47.5
|
51.5
|
51.2
|
55.2
|
54.9
|
52.6
|
|
数学
|
43.9 | 39.9 | 50.4 | 43.1 | 51.1 | 45.9 |
43.1
|
50.7
|
44.3
|
42.5
|
47.6
|
50.8
|
|
理科
|
48.4 | 43.0 | 56.6 | 47.6 | 46.0 | 43.1 |
47.1
|
50.6
|
43.2
|
51.1
|
48.4
|
47.5
|
|
英語
|
41.2 | 51.6 | 50.8 | 46.2 | 47.4 | 55.8 |
53.3
|
41.7
|
49.2
|
48.6
|
50.1
|
57.4
|
|
計
|
245.3 | 225.8 | 265.5 | 239.5 | 246.3 | 250.9 |
247.7
|
248.9
|
238.9
|
253.8
|
248.8
|
262.6
|
|
最高点
|
|
|
|
|
433
|
430
|
|
区分 |
受検者数 |
平均 |
400点 以上 の人数 |
400点以上 の割合(%) |
360点以上 の人数 |
360点以上 の割合(%) |
350点以上 の人数 |
350点以上 の割合(%) |
| 平成22年度 | 12,792 | 232.2 | 41 | 0.32 | 658 | 5.14 | 7.5 | |
| 平成21年度 | 12,749 | 244.5 | 35 | 0.27 | 806 | 6.32 | ※1,209 | 9.48 |
|
平成20年度 |
13,498 |
262.6 |
274 |
2.03 |
1,959 |
14.51 |
※2,474 |
18.33 |
|
平成19年度 |
13,610 |
248.8 |
211 |
1.55 |
1,321 |
9.71 |
※1,749 |
12.85 |
|
平成18年度 |
13,885 |
253.8 |
270 |
1.94 |
1,629 |
11.73 |
- |
- |
|
平成17年度 |
14,629 |
238.9 |
69 |
0.47 |
883 |
6.04 |
- |
- |
|
平成16年度 |
15,273 |
248.9 |
180 |
1.18 |
1,371 |
8.98 |
- |
- |
|
平成15年度 |
16,533 |
247.7 |
175 |
1.06 |
1,449 |
8.76 |
- |
- |
05.20.06:13
平成22年度鹿児島第一高校国公立大学合格実績
平成22年度の国公立大学合格者数は、40人となっています。
平成22年3月の卒業生は118人です。卒業者数の33.9%に当たる人数が国公立大学に合格しています。
特に公立大学の人数が多くなり、合格者の3割にあたる12人となっています。
医学部・医学科に2人合格しています。そのうち少なくとも1人が鹿児島大学医学部に合格しています。
難関国立大学には、延べ数で21人と昨年の44人の半分以下となっています。
昨年は、現役合格者31人中17人が進学しています。
(2008年6月時点)
| 高校名 | 設置年度 | 科名 | 定員 | 学年 | クラス数 | 男 | 女 | 計 | 備考 |
| 鹿児島第一高校 | 普通科 |
155 |
1
2 3
計
|
4 4 4 12 |
63 71 80 214 |
61
47 70
178 |
124
118 150
392 |
H22年3月卒業 H21年3月卒業 |
鹿児島第一高校の国公立大学合格実績
| 年 度 |
卒 業 生 |
東 京大 |
京都大 | 東京工業大 | 大阪 大 |
九 州 大 |
帯広 畜産大 |
お茶の水女子大 | 東京外国語大 | 東 京 学芸大 |
東京 農工 大 |
横浜国立大 | 電気通信大 | 茨城 大 |
埼玉大 | 奈良女子大 | 広 島 大 |
山口 大 |
九州工大 | 福岡教育大 | 長崎 大 |
大 分 大 |
佐 賀 大 |
熊 本 大 |
宮 崎 大 |
鹿 児 島 大 |
そ の 他 の 国 立 大 |
国 立 大 計 |
公 立 大 |
国 公 立 大 |
う ち 医 学 部 |
| 10 | 118 | 1 | 3 | 2 | 2 | 5 | 12 | 3 | 28 | 12 | 40 | ||||||||||||||||||||
| 09 | 150 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 5 | 4 | 15 医 2 |
40 | 8 | 48 | 2 | |||||||||||
| 08 | 125 | 8 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | 26 | 2 | 45 | 1 | 46 | 1 | ||||||||||||||||
| 07 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 7 | 4 | 3 | 16 | 5 | 53 | 9 | 62 | 4 | ||||||
| 06 | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 19 | 2 | 41 | 7 | 48 |
平成22年度私立大学現役進学実績
1段目 延べ合格者数 2段目 実合格者数 ( )現役合格者数 【】現役進学者数
|
年度
|
卒 業 生 数 |
計 | 早 稲 田 大 |
慶 応 義 塾 大 |
上 智 大 |
東 京 理 科 大 |
MARCH | 関関同立 | |||||||||
| 計 | 明 治 大 |
青 山 学 院 大 |
立 教 大 |
中 央 大 |
法 政 大 |
計 | 関 西 大 |
関 西 学 院 大 |
同 志 社 大 |
立 命 館 大 |
|||||||
| 22年度 | 118 | 21 | 5 | 1 | 6 | 2 | 1 | 3 | 9 | 1 | 3 | 5 | |||||
| 21年度 | 150 | 44 44 (31) 【17】 |
2 2 (1) 【1】 |
2 2 (1) 【1】 |
2 2 (1) 【0】 |
14 14 (13) 【6】 |
5 5 【3】 |
2 2 |
2 2 【1】 |
3 3 【1】 |
2 2 【1】 |
24 24 (14) 【8】 |
2 2 (2) 【1】 |
3 3 (1) 【1】 |
4 4 (3) 【2】 |
15 15 (8) 【4】 |
|
05.19.22:55
東京大学入試状況
センター試験の得点シミュレーション例
実際にセンター試験の得点シミュレーションを考えていこう。第1目標は、文Ⅰが800点(89%)、文Ⅱ、文Ⅲ・理Ⅰ・理Ⅱが780点(87%)、理Ⅲが820点(91%)である。まずは、この得点率を均等に各科目に割り振ってみる。そして、苦手科目や時間をかけたくない科目、高得点が望めない科目(たとえば国語は、得意でも「180点以上確実に」というのは厳しい)の点数を若干減らし、その分を得意科目や高得点を取りやすい科目に移し替える。
さらに、”下限ライン”を想定して、確実性の低い科目から順に「何点まで落としても大丈夫か」を記入する。
下の表1~表4は、こうして作成した得点シミュレーションの一例である。
表1 文Ⅰの得点シミュレーション(社会は地歴1公民1)
| 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 | 合計 | |
| 第1目標 | 185 | 185 | 170 | 85 | 175 | 800 |
| 下限ライン | -5 | -15 | -10 | -5 | -5 | 760 |
表2 文Ⅱ・文Ⅲの得点シミュレーション(社会は地歴1公民1)
| 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 | 合計 | |
| 第1目標 | 180 | 175 | 170 | 85 | 170 | 780 |
| 下限ライン | -5 | -15 | -10 | -5 | -5 | 740 |
表3 理Ⅰ・理Ⅱの得点シミュレーション(理科は2科目選択)
| 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 | 合計 | |
| 第1目標 | 170 | 175 | 170 | 180 | 80 | 780 |
| 下限ライン | -10 | -10 | -10 | -10 | 0 | 740 |
表4 理Ⅲの得点シミュレーション(理科は2科目選択)
| 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 | 合計 | |
| 第1目標 | 180 | 195 | 170 | 190 | 85 | 820 |
| 下限ライン | -10 | -5 | -10 | -10 | -5 | 780 |
05.18.20:03
東京大学入試状況
以上のように、本書では780点(文Ⅰは800点、理Ⅲは820点)を”戦略的な目標点”として設定するが、本番では思わぬ失敗をして目標を下回ることもあるだろう。問題はその場合、どこで踏みとどまれば2次で逆転のチャンスがあるかだが、これは「目標-40点」の740点(文Ⅰは760点、理Ⅲは780点)と考えたい。
前述の通り、センター試験では740点を超えれば、理Ⅲを除いて第一次段階選抜にかかることは基本的にない。ちなみに理Ⅲの780点は平成18年度の第一次段階選抜ライン(797点)、文Ⅲと理Ⅰの740点は平成20年度の同ライン(文Ⅲ748点、理Ⅰ749点)を下回るが、これは極端な例外と考えて差し支えない。
目標得点との40点差は、2次試験に換算すると約4.9点になる。この程度の差なら、2次試験の頑張りで充分に挽回可能である。実際、2次試験本番では、たとえばその日の体調や問題傾向によって20~30点くらいはすぐに上下動する(だからこそ、「試験は水物」と言われるのであるが)。
そこで、”第1目標”としては780点(文Ⅰは800点、理Ⅲは820点)を掲げておくが、この目標に達しない場合を想定した”下限ライン”を740点(文Ⅰは760点、理Ⅲは780点)とした上で、各科目で「何点まで落とせるか」を想定して、それぞれ「マイナス10点までは可」のように振り振っておく。何のためにそんなことをするかというと、失敗したときの”精神的ダメージ”を最小限に食い止めるためでもある。
たとえば、最初の試験科目でちょっとした失敗をすると、精神的に動揺して、あとの試験に悪影響を及ぼすことが往々にしてある。しかし、あらかじめ「このくらいは落としても大丈夫」というラインを科目ごとに設定しておけば、開き直って試験を受けることができるし、ちょっとした失敗から立ち直るのも早い。
05.17.19:16
東京大学入試状況
そこで、この点について考えてみたいと思います。
ここでは、和田秀樹氏の著書を参考に記述します。(2011年度版 新・受験技法(東大合格の極意)より)
(1)センター試験の目標設定
センター試験でどのくらいの得点を取ればいいかは、第一次段階選抜ラインと大手予備校が発表するボーダーライン(合格可能性40~60%)を参考にして設定する。
第一次段階選抜は、よほどセンター試験が易しいか、特定の科類に志望者が殺到するかしない限り、文系、理系(理Ⅲを除く)ともに740点を上回っていれば通過できる。ただし、理Ⅲは800点前後を取っておかないと不安だ。また、大手予備校発表のボーダーライン(合格可能性40~60%)は、理Ⅲをの除いて770点~840点である。
そこで、この範囲の下限に近い780点(文Ⅰは800点、理Ⅲは820点)をセンターの目標得点することを提案したい。
(2)センターの目標点を「低め」に抑える戦略
780点(文Ⅰは800点、理Ⅲは820点)は、第一次段階選抜ラインは余裕でクリアできるが、予備校発表のボーダーラインに照らすと低くて心配に思うかもしれない。しかし、各予備校とも予想ラインは厳しめに出す傾向がある。この点数が確保できていれば、2次試験重視で勉強していけば容易に逆転できる差であり、神経質にならないほうがよい。
むしろ、目標を抑え気味にするメリットに目を向けて欲しい。センター試験は80%後半の得点率を超えるあたりから急にコスト・パフォーマンス(つぎ込んだ時間あたりの得点力の伸び)が落ちる。たとえば、英語で90%以上を狙うのであれば、配点の小さいアクセント問題なども取りこぼさないようにする必要がある。国語にしても90%以上を狙うとなると、「これだけやれば絶対に取れる」というラインが見えてこない。その点、得点力のコスト・パフォーマンスが落ちる800点の手前に目標を定めることで、ムダのない効率的な対策ができるということだ。
これらの目標設定は、ほかの大学でも活用することができます。
本日のNHK教育テレビの「テストの花道」は暗記方法でした。なかなか参考になります。
見逃した方は、土曜日午前9時25分の再放送を見てください。
「テストの花道」・・・・ホームページ
- 5月17日第 8回 自分流 暗記術のススメ
- 5月24日第 9回 根拠をはっきり言うチカラ←次回!
- 5月31日第10回 花道の先輩ドキュメント
- 6月 7日第11回 文章を書くチカラ
- 6月14日第12回 類推するチカラ
- 6月21日 再放送 要約するチカラ
- 6月28日 再放送 比べるチカラ
05.16.11:44
東京大学入試情報
最低合格点は、理Ⅲを除くと得点率60%程度となっています。
前日程 最終合格者(センター試験110点+二次試験440点)最低合格点
| 科類 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 |
| 満点 | 550 | 550 | 550 | 550 | 550 | 550 | 550 |
| 文Ⅰ | 364.3 (66%) |
332.9 (61%) |
350.0 (64%) |
344.8 (63%) |
347.5 (63%) |
365.6 (66%) |
351.9 (64%) |
| 文Ⅱ | 351.9 (64%) |
322.3 (59%) |
333.9 (61%) |
330.9 (60%) |
341.2 (62%) |
357.2 (65%) |
343.7 (62%) |
| 文Ⅲ | 341.5 (62%) |
316.8 (58%) |
329.7 (60%) |
322.7 (59%) |
334.8 (61%) |
350.7 (64%) |
338.9 (62%) |
| 理Ⅰ | 308.1 (56%) |
310.8 (57%) |
324.7 (59%) |
310.6 (56%) |
314.6 (57%) |
323.3 (59%) |
306.7 (56%) |
| 理Ⅱ | 309.4 (56%) |
310.6 (56%) |
323.1 (59%) |
304.7 (55%) |
309.7 (56%) |
322.5 (59%) |
307.4 (56%) |
| 理Ⅲ | 384.3 (70%) |
381.8 (69%) |
395.0 (72%) |
385.7 (70%) |
377.9 (69%) |
380.2 (69%) |
361.3 (66%) |
それでは、2次試験でどの程度とればいいのでしょうか。
センター試験の得点を旧課程の2004年度~2005年度までは800点満点のセンター試験で660点(文Ⅰは680点、理Ⅲは700点)、新課程移行後の2006年度~2010年度までは900点満点のセンター試験で790点(文Ⅰは810点、理Ⅲは830点)を取ったと仮定したときの二次試験の合格最低点を算出すると以下のようになります。
前日程 最終合格者(二次試験440点満点)最低合格点
| 科類 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 |
| 満点 | 440 | 440 | 440 | 440 | 440 | 440 | 440 |
| 文Ⅰ | 274 (62%) |
239 (54%) |
252 (57%) |
246 (56%) |
249 (57%) |
267 (61%) |
253 (58%) |
| 文Ⅱ | 262 (60%) |
232 (53%) |
237 (54%) |
234 (53%) |
247 (56%) |
263 (60%) |
247 (56%) |
| 文Ⅲ | 251 (57%) |
226 (51%) |
233 (53%) |
226 (51%) |
239 (54%) |
254 (58%) |
242 (55%) |
| 理Ⅰ | 218 (50%) |
220 (50%) |
227 (52%) |
214 (49%) |
219 (50%) |
228 (52%) |
210 (48%) |
| 理Ⅱ | 219 (50%) |
220 (50%) |
226 (51%) |
208 (47%) |
214 (49%) |
227 (52%) |
211 (48%) |
| 理Ⅲ | 289 (66%) |
286 (65%) |
294 (67%) |
285 (65%) |
277 (63%) |
279 (63%) |
272 (62%) |
理Ⅰ、理Ⅱでは、センター試験で790点取った場合、2次試験の得点率は約50%でいいことになります。
センターの得点が10点下がると、二次試験に換算すると1.2点となり、その分二次試験の得点を高くしなければなりません。
センター試験で790点より30点下回った760点としても、二次試験に換算すると3.6点の差しかでないため、二次試験でも十分逆転できると思われます。
