11.24.02:44
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05.26.21:11
東京大学入試状況
引き続き東京大学入試状況について掲載します。
今後、2次試験の目標得点の設定は、掲載することとし、今回は現時点で来年度の東京大学にチャレンジする資格(つまり、合格する可能性ライン)の学力について考えてみます。
現時点の実力把握 センター試験で把握する東大チャレンジ・ライン
ポイント4 受験資格
受験計画を考える場合に欠かせないのが、現時点での実力把握である。
本書では、センター試験の過去問を使って、東大の受験可能レベルの分析を行い、さらにこれをもとに得点戦術を組み立てていく。
「残された時間」を最大限有効に使うために
さて、本書は基本的には、1年以内の勉強で東大の合格ラインに達してもらうことを念頭において書いている。このため、前述した目標ラインのどれを選び、どう組み合わせて受験戦術を練るかは、約1年前の時点での実力次第で変わってくる側面がある。
特に、英語や数学などは、伸ばすのにある程度の時間がかかるため、いくら努力しても1年間での勉強では現実的に合格ラインに乗ってこないこともあり得る。このあたりが、私大の2科目型、3科目型の受験との最大の違いである。
私大であれば、たとえば英語だけに絞ってグイグイ伸ばし、社会で足を引っ張られない程度にもっていけば、かなり合格の確率は高まる。しかし、科目数の多い東大では、たとえ英語がグングン伸びても、数学や国語ですくなくとも「しのぎ」か「クリア」のレベルに達しなければ、どうしようもないというのが現実だ。
そこで、読者には、現時点での実力を客観的に把握してもらう必要がある。場合によっては、2年計画に変更したり、早慶など少科目型の私大に志望校変更したりすることが、受験計画を意味のあるものにするためにも必要になるだろう。
センター試験で判定する東大の”受験資格”
1年前の時点で、”東大受験資格”があるかどうかを判定するには、東大の過去問なり東大型の模試問題集を解いてみるのが本当は一番手っとり早い。しかし、論述式が多い東大の2次試験では、いくら採点基準が書かれていても、素人が正確に自己採点するのはかなり難しい。
家庭教師やマン・ツーマンの指導ならば、教師がかなり正確に受験生の実力を把握できるが、不特定多数の読者を対象とする本書においては、もっと明確な指標を与える必要がある。
いろいろ考えた結果、予備校系の出版社から出ている模試問題集での実力把握をあきらめ、本書では、センター試験の過去問を、客観的実力を測定する道具として採用することとした。
センター試験では、東大の2次試験と傾向が違いすぎると不安を持つ読者もいることだろう。しかし”基礎体力”を測定するにはこれほど役に立つものはない。基本から標準レベルの良問で構成され、受験生の平均点が6割前後になるようにつくられているので、基礎レベルの習得がうまくいっていないとそう点が取れないようになっている。
もう一つ大きな理由は、入試1年前の時点では、名門校の生徒でも、本格的な2次試験対策までは手が回らないことだ。本書が対象とするのは、特にバリバリの優等生というわけではないので、この時点で東大の過去問や実践に近い難度の東大型模試を解いても、参考になるような結果が得られない可能性が高いのである。
目的は、本格的な東大対策に入るだけの”基礎体力”がどの程度あるかを見極めることにある。”基礎体力”が充分あれば、それだけに勉強の効率も高くなり、得点の伸びの期待値は大きくなる。「残り1年以内」でどこまで伸ばせるかの”潜在的”得点能力を測定する目的なら、センター試験でも充分に役立つのである。
今後、2次試験の目標得点の設定は、掲載することとし、今回は現時点で来年度の東京大学にチャレンジする資格(つまり、合格する可能性ライン)の学力について考えてみます。
現時点の実力把握 センター試験で把握する東大チャレンジ・ライン
ポイント4 受験資格
受験計画を考える場合に欠かせないのが、現時点での実力把握である。
本書では、センター試験の過去問を使って、東大の受験可能レベルの分析を行い、さらにこれをもとに得点戦術を組み立てていく。
「残された時間」を最大限有効に使うために
さて、本書は基本的には、1年以内の勉強で東大の合格ラインに達してもらうことを念頭において書いている。このため、前述した目標ラインのどれを選び、どう組み合わせて受験戦術を練るかは、約1年前の時点での実力次第で変わってくる側面がある。
特に、英語や数学などは、伸ばすのにある程度の時間がかかるため、いくら努力しても1年間での勉強では現実的に合格ラインに乗ってこないこともあり得る。このあたりが、私大の2科目型、3科目型の受験との最大の違いである。
私大であれば、たとえば英語だけに絞ってグイグイ伸ばし、社会で足を引っ張られない程度にもっていけば、かなり合格の確率は高まる。しかし、科目数の多い東大では、たとえ英語がグングン伸びても、数学や国語ですくなくとも「しのぎ」か「クリア」のレベルに達しなければ、どうしようもないというのが現実だ。
そこで、読者には、現時点での実力を客観的に把握してもらう必要がある。場合によっては、2年計画に変更したり、早慶など少科目型の私大に志望校変更したりすることが、受験計画を意味のあるものにするためにも必要になるだろう。
センター試験で判定する東大の”受験資格”
1年前の時点で、”東大受験資格”があるかどうかを判定するには、東大の過去問なり東大型の模試問題集を解いてみるのが本当は一番手っとり早い。しかし、論述式が多い東大の2次試験では、いくら採点基準が書かれていても、素人が正確に自己採点するのはかなり難しい。
家庭教師やマン・ツーマンの指導ならば、教師がかなり正確に受験生の実力を把握できるが、不特定多数の読者を対象とする本書においては、もっと明確な指標を与える必要がある。
いろいろ考えた結果、予備校系の出版社から出ている模試問題集での実力把握をあきらめ、本書では、センター試験の過去問を、客観的実力を測定する道具として採用することとした。
センター試験では、東大の2次試験と傾向が違いすぎると不安を持つ読者もいることだろう。しかし”基礎体力”を測定するにはこれほど役に立つものはない。基本から標準レベルの良問で構成され、受験生の平均点が6割前後になるようにつくられているので、基礎レベルの習得がうまくいっていないとそう点が取れないようになっている。
もう一つ大きな理由は、入試1年前の時点では、名門校の生徒でも、本格的な2次試験対策までは手が回らないことだ。本書が対象とするのは、特にバリバリの優等生というわけではないので、この時点で東大の過去問や実践に近い難度の東大型模試を解いても、参考になるような結果が得られない可能性が高いのである。
目的は、本格的な東大対策に入るだけの”基礎体力”がどの程度あるかを見極めることにある。”基礎体力”が充分あれば、それだけに勉強の効率も高くなり、得点の伸びの期待値は大きくなる。「残り1年以内」でどこまで伸ばせるかの”潜在的”得点能力を測定する目的なら、センター試験でも充分に役立つのである。
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