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09.19.03:27

川内高校の大学合格実績

川内高校の大学合格実績について掲載します。

川内高校の卒業生のクラス編成は、昭和51年~53年の11クラスをピークとして増減を繰り返して、現在8クラスとなっています。

H10年3月卒業生は、前年の9クラスから1クラス増の10クラスとなり、これに伴い国公立大学の合格者数も120人台から150人台に増加した後、140人台に減少しています。

H16年3月卒業生は、1クラス減の9クラスとなったものの、国公立大学の合格者数は166人(3月時点)と増加しており、そのうち浪人生が22人と多くなっています。
学力向上推進総合プランが実施される直前のH17年3月卒業生は、128人(3月時点)と大幅に減少し、現役合格率は35%程度までに落ち込んでいます。

学力向上推進総合プラン1年目の18年3月生は、前年と同程度の合格者数129人で現役合格率も36%と低迷しているようにみえますが、東大、九大をはじめ6旧帝大を受験するなどチャレンジ精神が出た年で九大に現役で10人合格するなど学校側は評価しています。

プラン2年目の19年3月生は、1クラス減少したものの近年最多の169人となり、現役合格率も49.5%まで達し、東大に浪人生が合格し、東北大に現役で2人合格するなど質的な向上も図られています。また、浪人生も前年の6人から2倍の12人に増加しており、チャレンジ精神が継続しているものと想定されます。

平成20年、平成21年の合格者数は、減少傾向にあるように見えますが、学力向上対策実施の直前の現役合格率等と比較すると以前として高い水準を確保しています。

このほか、クラスが減少した年が合格者数が増加する傾向もあり、このことは定員減に伴い学力の質の均衡が図られるとともに、前年の浪人生の割合が高くなることなども影響している可能性もあります。


川内高校国公立大学合格実績                                            平成16年、17年は3月下旬時点
年卒 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21
クラス数 9 9 9 10 10 10 10 10 10 9 9 9 8 8 8
合格者数 129 128 121 155 152 150 144 144 146 ※166 ※128 129 169 154 141


川内高校の国公立大学合格実績   (  )は過年度卒業生  ※は各年度3月下旬時点(最終結果ではない)
卒業年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年
卒業生数  343  344 342  317 314 295
国立大学            
   鹿児島大 55(12)  44(3) 33(1) 41(4) 49(3) 35(5)
   九州大 4(1)  5 10 6(1) 5(1) 4
   広島大 8(1)  3 6(2)  2
   熊本大  8  11(2)  16(1)  13(3)
   宮崎大 10 20   9(1)  17(1) 8  4 
    京都大  - 1 1
    大阪大   -  1(1) 1 1(1)
    東北大  - 2  - 
    一橋大  -  1(1)  -
  東京大  - 1(1)  -
             
公立大学             
    都留文科大   2   1 2 4(1)  - 
    下関市立大   2  3 2
    北九州市立大  4(1)  3(1) 2(1)   3 
    長崎県立大    8(1)   1 4(1)   3 
    熊本県立大   -  1 1(1)   3 
             
その他   42(6) 31(2)    48(1)  58(2)  45(4)  47(3) 
             
合計  144(22) ※121(7) 123(6) 157(12) 142(12) 129(12)
卒業生数に対する
国公立大学合格者
(現役)の割合
※35.6%  ※ 33.1%    34.2% 45.7% 41.4% 39.7%
卒業生数に対する
国公立大学合格者
(現役・浪人含む)
の割合
※42.0% ※  35.2%     36.0% 49.5%   45.2%  43.7%
対策実施     県立高校学力向上推進総合プラン 県立高校学力向上
推進プロジェクト
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09.18.07:11

加世田高校の大学合格実績

進学指導推進校の一つである加世田高校の大学合格実績から学力向上推進総合プラン等の効果について分析してみます。

加世田高校は、少なくとも平成12年度以降は5クラス(定員200人)で推移していますが、毎年定員割れが生じており、二次募集を行っているものの最近は二次志願者はおらず、平成19年度170人、平成20年度199人、平成21年度191人の入学者となっています。

加世田高校は、川辺学区に属し、当該学区には普通科は川辺高校、普通科以外では枕崎高校、鹿児島水産高校、加世田常潤高校、薩南工業高校があり、平成21年度は学区内定員960人に対して川辺高校を除いて定員割れが生じており、101人定員割れとなっています。

また、同学区内の私立高校には鳳凰高校があり、定員370人に対して高校1年生は348人で、普通科は文理コース定員30人に対して42人、普通科特進コースⅠ類・Ⅱ類定員50名に対してⅠ類27人、Ⅱ類26人の合計定員80人対して95人が入学し、平成21年度は鹿児島大学をはじめ13の国公立大学に合格しています。

鳳凰高校の文理コースの特待生は、特待Aの場合修学旅行積立分4500円を除く月納金50150円に対して49500円が免除され、生徒指導費300円とPTA会費350円の650円のみ、特待Bはこの650円に進路指導費5000円と実習費2000円を含む7650円となっています。

また、予備校のサテライト授業を受けることも可能なようで、設備が整っているようです。

したがって、普通科をみると、加世田高校は鳳凰高校に普通科志望の学生を取られているようにも見えます。

さて、大学合格実績は下の表のとおりとなっています。
平成17年3月、平成18年3月の卒業生数等が不明で十分な分析はできていませんが、今後データの収集に努めたいと思います。


加世田高校の国公立大学合格実績   (  )は過年度卒業生  【   】は平成14年度高校1在学生数
卒業年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年
卒業生数   【201】    189 178 160
国立大学            
   鹿児島大   35 38(5) 45(7) 27 24(2)
   九州大   4 3 10(1) 5 4
   神戸大    1  -  -  -  2
   広島大    1  3(1)  6
   熊本大    3  5(1)  10  6(2)
   宮崎大    8  5 8 2  7 
    京都大   1 1
    大阪大   1 2 2 2 1
    東北大   1 1  
    一橋大   1    
   その他    37  34(1)  40(5)  24(3)  33(3) 
   小計   92 89(6)  114(15)  73(3)  83(7) 
             
公立大学             
    都留文科大   - 
    下関市立大    -  1
    北九州市立大    8 
    長崎県立大    -  2(1) 
    熊本県立大    -  -   5 
    その他      6(1)  15(2)   4  8(1) 
小計   17 14(1) 24(2) 18 19(2)
合計   109 103(7) 138(17) 91(3) 102(9)
卒業生数に対する
国公立大学合格者
(現役)の割合
           %        % 64.0% 49.4% 58.1%
卒業生数に対する
国公立大学合格者
(現役・浪人含む)
の割合
       54.2%         % 73.0%   51.1%  63.8%
対策実施     県立高校学力向上推進総合プラン 県立高校学力向上
推進プロジェクト

09.17.00:05

指宿高校の大学合格実績

河合塾の情報誌「ガイドライン」の記事を掲載してきましたが、下記アドレスで御覧ください。

http://www.keinet.ne.jp/doc/gl/09/04/fudoki_0904.pdf

県立高校学力向上推進総合プラン等の効果を図るためには、プラン等が開始された平成17年度以前の平成17年3月卒業以前の高校の合格実績が必要です。

学力向上推進校の1校である指宿高校のホームページに平成16年3月卒業生以降の合格実績が掲載されており、学力向上対策の評価を行うことができます。

平成16年3月卒業生の実績に比較して、対策前年の平成17年3月卒業生は、卒業生に対する現役合格率、全体合格率とも若干上昇していますが、対策中の平成18年3月卒業生、平成19年3月卒業生と次第に上昇し、
推進プランの3ヶ年を経験した平成20年3月卒業生は、現役合格率、全体合格率とも上昇し、平成16年3月に比較して、約2倍の状況となっています。

平成21年3月卒業生は、平成19年3月並の合格率となっています。
このデータからすると、学力向上対策により、指宿高校においては現役合格率、全体合格率とも高まっており、一定の効果が上がっているものと推定されます。

指宿高校の国公立大学合格実績     (  )は過年度卒業生
卒業年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年
卒業生数 229 198 196 187 152 152
国立大学            
   鹿児島大 20(6) 16(2) 13(1) 15 18(2) 22(5)
   九州大 2(1) 2(1) 3 3 1 1
   神戸大 -  -  -  1(1)
   広島大 1 -  1(1)  -  1
   熊本大 2 -  1
   宮崎大 2(1) -  4 3 2 1(1) 
   その他 12(1) 18  8(1)  22  14(2)  11 
   小計 39(9) 37(3)  31(2)  46(1)  37(4)  38(7) 
             
公立大学             
    都留文科大
    下関市立大 
    北九州市立大 1 - 
    長崎県立大 
    熊本県立大  - 
    その他  12 
小計 13 11 20 11 24 16
合計 52(9) 48(3) 51(2) 57(1) 61(4) 54(7)
卒業生数に対する
国公立大学合格者
(現役)の割合
18.8% 22.7% 25.0% 29.9% 37.5% 30.9%
卒業生数に対する
国公立大学合格者
(現役・浪人含む)
の割合
 22.7% 24.2%   26.0% 30.5%   40.1%  33.6%
対策実施     県立高校学力向上推進総合プラン 県立高校学力向上
推進プロジェクト

09.16.00:17

進学指導推進校の大学合格実績

県立高校学力向上推進総合プラン(2005~2007)は平成17年度~平成19年度に実施され、現在県立高校学力向上推進プロジェクトが実施されています。

進学指導推進校13校の平成19年度~21年度の大学合格実績は、以下のとおりです。
この大学実績をみることによって、学力推進のプランやプロジェクトの効果を見ることができるのではないかと思います。

表の見方ですが、(  )がないのは高校のホームページの数字で、(  )はサンデー毎日等のデータによるものです。
高校によっては、全体の合格者のみ公表され、詳細は公表されていない場合には、サンデー毎日等のデータで補完しています。

また、S1大学等の区分については、高校のホームページで学部学科まで公表されているケースは少ないため、便宜的に大学で区分しています。

なお、学力向上推進総合プラン等の評価は、プランが開始される1年前の平成16年度の合格実績との比較を行うべきであるが、このデータを公表している高校は少ないので、厳密な評価はできていません。

平成19年度の大学実績は、学力向上推進プランが開始されてから2年経過しているため、ある程度成果が出た数字の可能性もあります。

【加治木高校】
平成14年度、高1のクラスが9クラス(360人)から8クラス(320人)に減少した以降は、定員の減少はない。したがって、平成19年度~平成21年度の3ヶ年度の大学実績は補正することなくそのまま進学指導の評価に活用することができる。
平成19年度が合格者数199人と最も多いが、平成20年度、平成21年度とS1大学、S2大学が増加し、S3大学以上の合格者が大幅に増えるなど学力の質的向上が見られる。

【加世田高校】
1学年のクラス数は、平成12年度まで遡っても5クラス(200人)と現在の定員数と変わらない。
平成19年度が国公立大学の合格者数が最も多く、S3大学以上も最も多いが、平成20年度、21年度には、S1大学の合格者が出ている。

【鹿屋高校】
平成14年度、高1のクラスが9クラス(360人)から8クラス(320人)に減少した以降は、定員の減少はない。したがって、平成19年度~平成21年度の3ヶ年度の大学実績は補正することなくそのまま進学指導の評価に活用することができる。
平成21年度の大学合格実績は、高校のホームページに公表されていないため、週刊誌等のデータで補完しているため、若干少な目に出ているものと想定されることから、合格者数は3ヶ年ともほぼ変わらないと考えられる。
平成21年度にはS1大学の合格者が出たが、S3以上の大学の合格者数はほぼ一定である。


<資料1> 県立高校学力向上推進総合プラン(2005~2007)における推進指定校
学力向上推進校(8校) 鹿児島西、枕崎、吹上、隼人工業、串良商業、鹿屋農業、垂水、奄美
進学指導推進校(13校) 指宿、加世田、川辺、伊集院、川内、出水、大口、加治木、国分、志布志
鹿屋、種子島、大島


高校別大学合格実績(学力到達ゾーン別)  上段:平成19年度、中段:平成20年度、下段:平成21年度
高校 国立 公立 S1 S2 S3 小計 A1 A2 A3 B1 B2 小計
指宿高校  57
 61
 49
46
37
38
11
24
11
    3
1
2
  3
  1
  2
4
2
2
16
19
23
24
24
14
10
15
 8
    54
  60
  47
加世田高校 138
  91
102
114
  73
  83
24
18
19

1
1
2
2
1
 12
  5
  6
 14
  8
  8
11
15
17
62
34
36
30
31
29
21
  3
13
  124
   83
    94 
川辺高校

   43 
  43
  34

 (26)
32
(19)
(9) 
11
(6)
 

1
         

  1
(3)
3
(2) 
(13)
25
(11) 

(8)
13
(5)

(2)
2
(6) 
   (26)
  43
  (25) 
伊集院高校   85
  78
  85
67
65
64
18
13
21
      2
  4
  7
   2
   4
   7
 13
   7
   5
40
38
37
13
20
26
 16
   8
   9
1
1
1
 83
     74
     78
川内高校 169
154
141
 (129)
(110)
(  94)
 (35)
(32)
(39)
 1
 0
 2
3
2
1
8
5
4
 12
  7
  7
(21)
(30)
(19)
(56)
(58)
(45)
(37)
(36)
(42)
(27)
(12)
(20)
 
(1)
 
 (141)
(137)
(126)
出水高校  

72
 (37)
(43)
(39)

 (20)
( 3)
   
(1)
(1)
(4)
(3)
(1)
(4)
(4)
(2)
(9)
(8)
(4)
(16)
(20)
(24)
 ( 4)
(19)
( 8)
 ( 4)
(12)
( 4)
  (33)
(59)
(40)
大口高校 ( 6)
(11) 
 
              (3)
(9)
 
(2)
(2)
 
 (1)

 
   ( 6)
(11) 
 
加治木高校  199
163
184
 168 
133
157
31
 30
  27 
 0
3
5
0
0
5
16
  9
17
16
12
 27 
35
32
22
89
69
87
37
40
38

22
11
   9 



1
183
152
 157 
国分高校  53
 44
 59
 (38)
(39)
 

(1)
 
 

(1)
   
(1)
(2)

(1)
(3)
(5)
(3)
 
(23)
(22)
 
 (9)
(11)
 
(1)
(6)
 
  (38)
(42)
 
志布志高校  
44
39
 
30
30

14
   9 
   
  3
  1
 
3
1

5
 3 

14
12 

15
18 

6
 5 
 1 

41
38
鹿屋高校  167
171
(150)
120
130
(127)
47
41
(23)
 

 ( 2)
 
  3
 (1)
8
8
 (7) 
  8
11
 (10) 
 23
 24
 (11)
54
60
(64) 
58
57
(45) 
23
18
 (20) 
1
1
 
159
160
(140) 
種子島高校 (10)
(13)
 (15) 
 (10)
(13)
(  9)
 

(6)
         
(1)
(2)

(7)
(4) 

(4)
(1) 
(2)
(1)
(2) 
   (10)
(13)
(  9)
大島高校 (34)
(84)
(89) 
(34)
(54)
(70) 

(27)
(18) 
(1)

(1) 

(1)
 
(3)
(2)
 
(4)
(3)
 (1) 
(4)
(7)
(15) 
(18)
(16)
(19) 
(5)
(33)
(37) 
(3)
(22)
(16) 

(3)
(1) 
(30)
(81)
(88)
 高校ホームページのデータによる。ただし、 (  )は、サンデー毎日等のデータ


09.15.01:13

ラ・サール高校の進学指導

ラ・サール高校

学年の枠を超えた交流が人間形成の上で大きな意義を持つ
 1950年、カトリックの教育修道会「ラ・サール会」によって設立された。中学は4クラス、高校は6クラス。高校1年次は、内部進学者と高校からの入学者は別クラス編成で、2年次の文理分けの時点で混合クラスになる。長らく文系2クラス、理系4クラスで推移しているが、クラス数は同じでも、人数で見ると大幅な変化が生じている。

 「20年前であれば文系志望者が120名ほどいましたが、今年度は約60名と半減しています。理系の中でも、医学部志望者が圧倒的に多く、それが近年の合格実績にも反映されています。また、東京大学の現役受験者数は、毎年百数十名いましたが、近年は半分近くにまで減少しています。一方で、国公立大学医学部の合格者数は、2007年度が全国でトップ、2008年度も3位になっています」(麻生善三先生)

 医学部志望者の増加に伴って、2007年度から、面接対策にも力が注がれている。3年次の10月に、医学部志望者を集めて、面接に関するレクチャーを約1時間実施。入試直前には模擬面接も行われる。
「実際に模擬面接を行ってみると、医師になるためには当然の常識と思われることが抜けている生徒も見られます。けれども、本番直前では、問題点を十分にフォローできません。今後はもっと早い時期に模擬面接を実施して、不足部分をカバーするきっかけを与える必要性を痛感しています」(麻生先生)

 そのほか、同校の教育の特色になっているのが、多くの生徒が寮生活を送ることだ。「学年の枠を超えた交流が、人間形成の上で大きな意義を持っています。中学寮は8人部屋(高校寮は個室)で、各学年2~3人ずつがこの部屋で一緒に生活します。その中で、風呂の入り方などの生活のルールや、授業でのノートの取り方、予習復習の方法、寮の自習で各教科に費やす時間配分などの勉強方法についても、先輩が教える雰囲気が醸成されています。いわばラ・サールの流儀がそうやって継承されているわけです。また、中学寮には自習室があり、1日3時間、義務自習の時間が設けられています。30分の休憩をはさんで、前後90分ずつ、私語や読書は一切禁止で、集中して勉強に取り組んでいます。高校寮では生徒がそれぞれの部屋で自主的に学習します。なお、寮は高校2年生までで、3年生からは指定下宿に移ります。消灯時間が中学寮は11時、高校寮は12時と決められているので、それ以降も勉強したい生徒に配慮しています」(麻生先生)

 また、近年、同校では進路意識を高めるさまざまな試みが導入されている。例えば、2年前からスタートしたのが東京大学主催「高校生のための金曜特別講座」の中継だ。東京大学の駒場キャンパスの公開講座を、インターネットでつないでリアルタイムで受講できるようにしている(同校のほか、約30高校が同時に受講)。双方向型で、質疑応答も可能で、高度な学問に触れる機会になっている。

 2005年度からは「東大見学会」も実施されている。夏休みに、1・2年生の希望者を引率して、OB教員の研究室を訪問し、夜はOB学生との交歓会も行われる。寮生活を通して、親しい先輩も多いので、活発な交流が展開されている。身近な先輩の話を聞くことで、大学の様子がイメージしやすいメリットがあるという。
 さらに、2008年度から、進学係主催の講演会もスタートした。「医学部入試の現状」などのテーマで、何人かの教員が講師を務め、今年度は4回実施されており、各学年から毎回100 名近い生徒が参加している。

 「このように、本校では、さまざまな進路行事を増やしています。大学で何を学びたいのか、どんな職業
をめざしたいのか、明確な将来イメージを持てない生徒が近年増加しているように感じるからです。今後も、生徒一人ひとりが自分なりの方向性を見定めて、それに向かって学習のモチベーションを高められるような指導を強化していきたいと考えています」
(麻生先生)

09.14.00:05

鶴丸高校の進学指導

鶴丸高校

先輩の協力を得て実施する進路行事を豊富に設定

 1894年、鹿児島県尋常中学校として創立。旧制第一中学校、第一高等女学校を前身とする伝統校で、鹿児島県で最も古い歴史を有する。1学年は普通科8クラスで、2年次から文理分けが行われる。国公立大志望者がほとんどで、例年高い合格実績を上げている。

 鹿児島県の公立高校は、朝課外や放課後補習などで学習時間を確保するところが多いが、同校の場合は、朝、放課後の補習は一切行われていない。夏休み、冬休みの補習も、例えば、夏休みは1・2年次が7月末まで、3年次が8月初旬までと、他校と比較すると少なめだ。ただし、土曜日は月1~2回、「土曜悠学講座」が開講されている。1日4時限で、1・2年次は3教科、3年次は5教科の講座だ。

 こうした指導体制をとっている理由を、秋元達也先生は、次のように語る。
「学力レベルの高い生徒が多いので、各自の自発的な学びを進めてほしいという期待を持っています。そのため、補習も少なくしています。2年前からは、全教科とも、それまで相応の量を課していた必修課題(いわゆる宿題)を減らす方針も打ち出しました。その結果生まれた余裕を有効に活用して、自分なりの専門的な学習を深める生徒もいます。けれども、その一方で、必修課題が与えられないと、自学自習が進められない生徒も出てきています。中学時代に塾通いをしている生徒が多く、与えられればそれなりに勉強するのですが、自主的に学ぼうとする姿勢が身についていないケースがあるのです。教員の間には、そうした生徒に対しては、ある程度強制的に勉強させることも必要だという意見もあり、今後、検討しなければならない課題だと考えています」

 また、同校の進路指導で注目されるのが、卒業生を活用した進路行事が豊富に設けられていることだ。その1つが「GO鶴セミナー」だ。1年次は地元・鹿児島、2年次は修学旅行を兼ねて東京に出かけ、全生徒が先輩の職場を見学する。仕事の内容だけでなく、受験時代の体験談などを聞く機会にもなっているようで、生徒たちにも好評だ<資料8>。

 1年次の10月には、鹿児島大学に在学中の先輩による「学部・学科説明会」を実施し、文理選択に役立てている。さらに、毎年、3月下旬に、その年に難関大学に現役合格した先輩を招いて、最もホットな「合格体験を聞く会」を開催。難関大学を身近な存在と感じさせ、チャレンジ意欲を高めている。
 3年次の医学部志望者に対しては、鹿児島大学医学部の在学生が、面接のアドバイスも行っている。自分の体験をもとに、実際の面接で聞かれたこと、対応の方法、面接会場に持参した方がいいものなど、具体的な情報を得ることができ、大いに役立っているようだ。

「鹿児島県全体に共通する風土なのかもしれませんが、昔から、卒業生が高校に協力的で、後輩の面倒を見るのは当たり前といった雰囲気があります。例えば、本校の生徒は、国公立大学の2次試験受験のために、全国各地に出向くのですが、そこでは卒業生が待ち受けていて、大学の下見の案内なども引き受けてくださっています。とてもありがたいことであり、今後も受け継いでほしい気質だと感じています」(秋元先生)

<資料8>鶴丸高校「GO鶴セミナー」の体験談(一部抜粋)

●「文化庁の先輩を訪問。その多岐に渡る仕事内容、日本や世界を股にかけたやりがいのある仕事に感動を覚えました。また、進路のこと、高校時代のことについて自分の経験を交えて話していただきました。学部の選択のことや受験勉強での心構えなどを聞いて、これからの志望校・学部の決定などに際して、とても参考になりました」

●「法律事務所の先輩を訪問。特に印象に残ったのが『社会で生きていくためには、仕事に対するやる気と、他人とコミュニケーションをとれることが必要だ』という話だ。相手を説得したり、説明したりする際のコミュニケーション能力がさまざまな場面で必要になってくるということだ。僕たちは、日頃の学校生活でもプレゼンやスピーチの機会が与えられているが、その機会をもっと大切にすべきだと感じた」

●「NHKを訪問。TV番組の出演、生放送の見学、アフレコ挑戦などを体験しました。一番感じたことは、仕事にはいくつもの役割があり、それぞれがそれを全うすることで成り立っているということです。どれか1つが欠けてもよい仕事はできません。それは部活動にも通じるところがあるように感じました」

09.13.07:09

甲南高校の進学指導

甲南高等学校

総合的な学習の時間を活用した「KIプロジェクト」が威力を発揮
 1 9 0 6 年創立の旧制第二中学校、1910年創立の第二高等女学校を前身とする伝統校。1学年は普通科8クラスで、文理分けは2年次から。文系3クラス、理系5クラスと、理系志望者が多い。例年200名以上が国公立大学に進学している。スクール・アイデンティティである「地球規模でものを考えるリーダーの育成」を実践するために、2001年度、総合的な学習の時間を活用した「KI(甲南イノベーション)プロジェクト」を立ち上げている<資料6>。
「地球規模でものを考えるリーダーに求められる資質とは何か。本校では、創造性(課題意識のある生徒)、人間性(人間理解の深い生徒)、表現力(自己表現のできる生徒)が重要だと考えました。KIプロジェクトはこの3つの資質を養成するために必要な教育を逆算して、多様な活動を推進しています」(藤崎恭一先生)

 まず1年次の1学期には、現代社会の諸問題を学ぶ「テーマ学習」が行われる。1学期末には、学んだことに関する「小論文コンクール」を実施。2学期には、4回のディベートが設けられている。「1学期末の小論文は、まだ論理的でない面が多々見られますが、ディベートを経験することで大きく変化します。根拠が不確かなものは説得力が弱いため使えませんし、論理性が高くないと勝てません。曖昧な表現も不利になりますから、表現力も向上します。インターネットや書籍などで情報を収集する作業を通して、捨てる情報と生かす情報の取捨選択能力も自然と身につきます。その上で、3学期に再度、テーマ学習を行い、小論文コンクールを実施すると、見違えるほど論理的な文章に仕上げてきます」(藤崎先生)

 2年次は、テーマ学習を行った後、学部・学科研究に入る。週1回のKIの時間は、それまではクラス単位の活動だが、この時点でクラスを解体し、20 ~ 50 名の進路志望系統別のグループ編成(KIグループ)になる。志望学部が近い生徒同士が集まり活動する中で、お互いに刺激を受け合う効果が期待できる。2学期半ばには、大学教員による出張講義「KIブラッシュアップセミナー」がスタート。この講義や、テーマ学習などで学んだことを参考にして、自分が研究したいテーマを設定して、2年次3学期から3年次1学期にかけて「課題研究」を進める。

 課題研究の発表原稿は5月末までに作成し、まず6~7名の班内で発表会を開催。構成力、話し方など、いくつかの項目が設けられた審査用紙をもとに、生徒同士で相互評価が行われる。次いで、各班から選ばれた代表者が、KI系統グループ内で発表し、最優秀者を決定。さらに、各グループの代表者が1学期の終業式で3年生全員の前で発表し、大賞を選定する。大賞受賞者は、9月の文化祭で後輩や保護者の前で発表することになっている。

 「リーダーとしての資質養成が目的であり、必ずしも入試に直結しているわけではないのですが、志望進路に変化が見られることも事実です。プロジェクト活動を通して、将来学びたいことが明確になり、意欲が高まった結果、難関大学を目指す生徒が着実に増えているのです。生徒にどんどん教え込んで鍛えることが、学力を伸ばす最適な方法だと考える指導体制の時期もありましたが、より効果的なのは、自分で学ぼうという気持ちを強めることではないかと思います」(藤崎先生)

 もう1つ、特筆しておきたいのは、このプロジェクトがうまく機能するために、教員の負担軽減に配慮されているということだ。テーマ学習、ディベート、課題研究それぞれに、詳細な冊子を作成。例えばディベートなら、進行に関するセリフは全て記載されており、内容に関わる部分だけをリサーチして発言すればいいようになっている<資料7>。これならディベート指導に慣れていない教員でも十分に指導できるし、生徒にとっても、ルールについての理解に時間をとられることなく、学びの中身を深めることに重点が置けるわけだ。

 なお、同校では、このKIプロジェクトと、大学進学に向けた学力強化を、進路指導の2本柱としているが、「KIプロジェクトが、いわば『ビタミン剤』の役割を果たし、大学進学に向けた学力強化にも少なからず好影響を与えているのではないかと思います」と藤崎先生は語る。例えば補習は、始業前に1年次は週5日、3教科で実施。2年次以降は必要に応じて、柔軟に他教科の補習も取り入れている。さらに3年次からは放課後講座、土曜講座も加わる。これらの講座は、自分の志望大学・学部にターゲットを絞った講座が選択できるようになっている。そのため、3年次には強制されて仕方なく補習を受けているという感覚は薄く、積極的に学ぼうという雰囲気が生まれているという。そのほか、日常生活における読書の習慣化を図る「朝の読書」や、各界の第一線で活躍中の卒業生を招いて、ものの見方や考え方、仕事への思いなどを語ってもらう「甲南塾」なども実施されている。

09.12.00:06

鹿児島玉龍高校の進学指導

鹿児島玉龍高校

中高連携、高大連携を図り活発なキャリア教育を推進
1940年創立の鹿児島市立の普通科高校。2006年度に中学校が設置され、併設型公立中高一貫教育校になった。中学は1学年3クラス、高校は6クラスである。「中学段階では、私立の一貫校のような極端なカリキュラムの前倒しは行っていません。基礎基本重視を心がけています。なお、教員は、基本的には中学と高校で別なのですが、中学3年生だけは、中学と高校の教員が相互乗り入れして、授業の一部を担当しています。中学生の学力状況などを事前に把握した上で、スムーズに高校の学習に入れるようにするためです。私も中学の授業を担当しているのですが、かなり進学意識が高く、高い志望を持つ生徒も多いようです。予習・復習の取り組みもしっかりしていますし、図書館の貸し出し数が急増するなど、読書意欲も旺盛です。今年から中高一貫の第一期生が入学してきますが、相応の学力を備えていることが期待できそうです。高校からの入学者とは学力が異なるケースもありうるので、まず、高校1年次では別クラス編成にして、2年次の文理分けの際に混在させる予定です」(坂本昌弥先生)

 同校の大きな特色といえるのが、中高一貫校になったことを契機として、2006年度からスタートした多様なキャリア学習「鹿児島玉龍キャリア教育プロジェクト」だ。「鹿児島大学や九州大学など、学部・学科の多い総合大学と連携し、さまざまな学問分野を本校の日常の教育内容に取り込むことによって、大学・大学院の仕組みを理解することを目的としています。現在の学問体系は、高度化、複雑化、学際化しており、特に最先端科学は、予備知識のない中学生・高校生には理解しにくい面があります。早めに多様な学問分野に触れるチャンスを与えることで、将来の選択肢の幅が広がるはずです」(坂本先生)。例えば、2006年度は、夏休みに高校1・2年生589名、中学生120名が鹿児島大学に集合。延べ28におよぶ連携講座を受講した<資料4 >。90分講義を1講座として、2講座受講できる形だ。生徒へのアンケート調査の結果を見ると、受講前後で意識が大きく変化しており<資料5 >、学問への興味・関心の喚起につながっていることが分かる。

 また、東京大学、九州大学、九州工業大学、熊本大学などの出前講座も実施している。ユニークなのは、各講師に3タイプの講座を連続で担当してもらうように依頼していることだ。中学生用、高校生用、および中学・高校の保護者用の3タイプだ。生徒用は学問の中身や、学部・学科紹介、保護者用の講座は大学の特色や、入試制度の説明などが主体になっている。さらに、中学2年生の3学期には、九州大学に出向いて連携講座を受講。中学3年生の3学期には、東京大学など、首都圏の難関大学の見学と連携講座の受講も行われている。補習の体制も注目される。全学年ともに、7時45分から8時15分まで、問題演習を中心とした朝課外を実施。放課後は、3年次の高校総体以降、3回の「放課後特訓」が行われる。「各回1カ月間、1教科だけに集中して鍛える講座です。苦手教科、あるいは逆にさらに伸ばしたい教科を生徒が選択して、徹底的に学習させています。1カ月あれば、基礎基本から問題演習まで、体系的な指導を行うことができ、着実に成果があがっています」(坂本先生)

<資料4>玉龍高校2006年鹿児島大学連携講座一覧
高校学校対象

文理 対象学部 担当教員 内         容 希望者数
法文学部 皆村 武一 グローバル時代の鹿児島の経済と社会   52
法文学部 竹岡 健一 英語からドイツ語へ 108
教育学部 内田 芳夫 障害児の発達と教育   24
教育学部 伊藤 正 西洋古代史   44
教育学部 岡田 猛 人は、なぜ体育・スポーツを行い、そこから何を得ているか   73
文理 医学部 清水 佐智子 成人看護学 ハンドマッサージでリラックス 145
理学部 新森 修一 情報ネットワーク   22
理学部 根建 心具 宇宙人はいるか? 161
理学部 今井 裕 天文学の世界    12
理学部 橋爪 健郎 自然エネルギーと平和な世界      7
理学部 清原 貞夫 動物の超能力   83
文理 理学部 河野 元治 地球環境に対する新たな視点     5
理学部 今井 裕 天文学の世界   33
理学部 橋爪 健郎 自然エネルギーと平和な世界   31
文理 理学部 河野 元治 地球環境に対する新たな視点   27
農学部 富永 茂人 おいしい果実ができる謎 149
農学部 鈴木 秀作 動物実験と動物モデル   63

<資料5>玉龍高校
連携講座受講前後の生徒の意識の変化
講座内容が将来の進路選択に役立ちそうか
区分 はい いいえ
講座前 61 39
講座後 97

09.11.00:12

加世田高校の進学指導

鹿児島県立加世田高等学校

3年次の「放課後学習」に生徒たちが意欲的に取り組む
 1912年創立の川辺学区の拠点校。部活動や学校行事が活発で、11月中旬には、全員参加の「35キロ遠行」など、ユニークな行事もある。1学年は普通科5クラスで、文理分けは2年次から。ここ数年、文系2クラス、理系3クラスの構成になっている。2年次からは、文理1クラスずつ習熟度別のクラスも設けている。

 国公立志望者が多く、ほとんどがセンター試験で5教科7科目を受験する。全学年とも、7時40 分から8時20分まで朝課外を実施している。1年次は3教科、2年次は3教科を中心に理系は2学期後半から理科が加わる。3年次は5教科。講義形式が主体で、授業の補完的な位置づけだ。問題演習が課されることもある。長期休暇中の補習は、夏休みは1年次が1 5 ~16 日間、2年次が17~ 18 日間、3年次が19 ~ 20 日間実施。冬休みは1・2年次が3~4日間、3年次が6~7日間実施している。1日当たり、1年次は4時限、2年次は5時限、3年次は6時限行われている。クラス単位で補習の時間割
が設定されており、全員が同じ補習を受講する形だ。

 また、3年次は高校総体以後、センター試験直前まで、「放課後学習」が行われる。授業が6時限目までの日(週2日)は2コマ(50分+60分)、7時限目までの日(週3日)は1コマ(60分)だ。興味深いのは、この放課後学習は、いわゆる補習ではなく、自学自習の場になっていることだ。「各教科の教員が、問題プリントを作成して配布。各自で解いた上で、自己採点して、復習するスタイルです。問題のレベルは、当初は基礎学力の定着を目標として、次第にセンター試験対策に移行していきます。その日、どの教科の学習を行うかは、事前に計画表が作られており<資料3 >、各教科で年間計画を立てて、着実にステップアップが図れるように工夫しています。クラスごとに教科連絡係が決められており、その生徒が各教科の担当教員のところにプリントを取りに行き、皆に配布して学習をスタートさせるなど、完全に運営を生徒に任せているのですが、それで十分に機能しています。皆、真剣に取り組んでおり、自学自習の姿勢が身についていることは、先輩たちから綿々と受け継がれてきた本校の伝統であり、強みでもあると思います」(稲本眞澄先生)

さらに、3年次には、12月の第一週の土日から、センター試験直前の土日まで、5~6週連続して「休日学習」も実施されている。
「センター試験型の模試を解く学習ですが、土曜日は8時から17時、日曜日は15時まで行われます。なぜそんなに長時間かかるのかというと、1科目を所定の時間で解き終えた後、放課後学習と同様に、各自で自己採点して復習する時間を各科目45分間設けているからなのです。生徒にとっては、5~6回分のセンター試験直前予想問題の模試を毎週受け続けることになります。一方で、教員は各回の成績を分析して、学力状況や弱点分野の把握などに役立てています」(稲本先生)

ほかにも、夏休みにバスをチャーターして、1・2年生の希望者約100名が鹿児島大学のオープンキャンパスに参加している。また、7月下旬には、2・3年生を対象とした出前講座も開催。主に九州地区の大学に依頼して、約15講座が設けられる。内容は、学問に関するものと、学部・学科紹介の両面で、生徒は志望学部に関連する講座を受講できるようになっている。

<資料3>加世田高校 平成20年度 3年生2学期 「放課後学習の計画」
7限 50分 8限 60分
文系 理系 文系 理系
   9 理科選択 理科選択 現社 化学
  10 国語 国語
  11 数学 数学 英語 英語
  12 地歴 地歴
  16 理科選択 理科選択 現社 化学
17 国語 国語
  18 数学 数学 英語 英語
  19 地歴 地歴
  22 理科選択 理科選択
  24 現社 化学
  25 小論文 化学 小論文 化学
  26 国語 国語
  29 数学 数学
  30 英語 英語 地歴 地歴
 

09.10.06:14

加治木高校の進学指導

加治木高校

初見の問題への耐性を養うために予習の取り組みを強化

1897年開校の姶良・伊佐学区の拠点校。島津第17代当主・島津義弘公の居城跡に建てられた校舎は、古い木立に囲まれ、落ち着いた佇まいを見せている。1 学年は普通科8クラスで、文理分けは2年次から。例年、文系・理系ほぼ半々に分かれる。1年次から選抜クラスを2クラス設けており、2年次からは文系1クラス、理系1クラスが選抜クラスになる。選抜クラスは進度がやや早く、その分、高度な問題演習の機会が多めに設けられている。

 同校の最大の特色は、2003年度から、予習を重視した教育が展開されていることだ。「現行の学習指導要領への移行に伴い、生徒の学習意欲や、家庭学習の状況に課題が感じられました。中学まで塾に通っている生徒が多く、それなりに勉強時間は確保しているのですが、塾で与えられたものをこなすことに終始しているように見えたのです。けれども、大学入試に対応するには、教えられた知識だけで問題を解くのではなく、まったく見たことがない問題であっても、自分の力で思考して、切り崩して、解法の糸口を見つけようとする姿勢が要求されます。そうした初めての問題への耐性をつけるには、予習が有効だと考えたのです」(中須康文先生)

 
予習のやり方を体得させるために、入学直後に2日間、オリエンテーションも行われ、またシラバスの充実も図られている。「英数国に関して、3時限ずつオリエンテーションを実施しています。1時限目は予習の方法、2時限目は授業の受け方、3時限目は復習の方法を、実際に生徒にやらせながら、徹底的に指導しています。つまり、英数国をそれぞれ半日かけて、順次、勉強のやり方を教えていくわけです。また、シラバスも充実させています。『学習内容』『到達目標』などが明示されており<資料2 >、生徒はどの時期までにどんな学習が行われるのか、明確な目標を意識しながら学習を進めることができます。さらに、教員は学年ごとにより細かい進度表を作成。それに従って、毎時間の授業内容の構想を練り、生徒にもどこまで予習する必要があるのか、適切に指示するように心がけています」(北浩憲先生)

 生徒が予習をしっかりやるようになったことで、授業の進度が早められるメリットも生まれているという。「例えば数学では、予習が十分でないと、3年次の2学期まで数学Ⅲ・数学Cの教科書を終えることができません。けれども、本校では、予習前提方式に切り換えてから、5 ~ 6月までに教科書を終えることが可能になり、それによって、その後の授業を問題演習中心に転換できるようになりました」(中須先生)

 
また、補習は、朝課外として、7時25 分から8 時10 分まで行われる(期間は学年によって異なる)。全員参加で、1年次は3教科の授業、2年次以降は必要に応じて理社の授業が加わる。放課後の補習は、1・2年次は実施されていない。文武両道を重んじる校風により、部活動を阻害しないようにするためだ。3年次の6月からは、放課後、クラス単位で45分×2時限の「自習」を行う。同一時間帯に、単元別や、難関大学にターゲットを絞ったものなど、さまざまなタイプの補習も開講されており、希望する生徒は受講可能だ。そのほか、夏休みの補習は、前期が7月末日まで、後期はお盆過ぎから8月28日まで実施される。1・2年次は5時限、3年次は7時限と、平常時並みの時間が用意されている。

資料2 加治木高校 2年生・理系クラス数学の授業計画
    
 自己評価の記入欄(該当するものを選ぶ。) A よくできた B ややできた C あまりできなかった D 全くできなかった


学習項目(単元) 学習内容 到達目標 自己評価



第5章 
指数関数と対数関数
指数関数および対数関数について
学習し、関数についての理解を深
め、それらを具体的な事象の考察
に活用できるようにする。
指数法則を用いて、指数を
含む計算ができる。
A B C D
    対数の性質を用いて、対数
を含む計算ができる。
A B C D
        指数・対数関数のグラフが
かける。
A B C D
 

 
数学B 第1章 
平面上のベクトル
ベクトルについての基本的な概念を
学習し、基本的な図形の性質や関
係をベクトルを用いて表現し、いろい
ろな事象の考察に活用できるように
する。また空間座標を用いて、図形
の基本的な計量について学習する。
ベクトルの和・差・実数倍の
演算ができる。
A B C D
  (1節 ベクトルと
その演算)
内積の計算ができる。 A B C D
    (2節 ベクトルと
平面図形)
  位置ベクトルを用いて分点
その他の計算ができる。
A B C D
 
第2章 
空間のベクトル
  直線のベクトル方程式を作
ることができる。
A B C D
    空間座標を用いて計算がで
きる。
A B C D
 
第3章 数列 簡単な数列とその和、および数学的帰
納法について学習し、それらを用いて
事象を数学的に考察し処理できるよう
にする。
等差・等比数列の一般項、
和が求められる。
A B C D
    階差数列や特殊な数列の
和の計算ができる。
A B C D



      漸化式の計算や、数学的帰
納法を用いた証明ができる。
A B C D



09.09.00:09

鹿児島県の高校教育

今年4月に、河合塾情報誌に鹿児島県の高校教育について掲載されていましたので掲載します。

先輩から後輩へ継承される学びの姿勢

「郷中教育」の精神
昨年、『篤姫』ブームに沸いた鹿児島県。このNHKの大河ドラマで、江戸から遠く離れた地にありながら、薩摩から数多くの有為な人材が現れ、明治維新をリードした姿が、改めて浮き彫りになった。
その背景には、薩摩藩では「郷中教育」という独特な青少年教育が取り入れられていたことも関係している。郷中教育とは、一定の区域を郷という単位で区切り、そこに住む武士の子弟が自発的な学習組織を編成。身分の上下などに関係なく、先輩が後輩を厳しく鍛える教育制度である。教育内容は心身の鍛練、礼節の重視、儒学や短歌といった教養など、多岐に渡った。
そうした伝統を受け継いで、鹿児島県には人材育成こそが生命線という共通認識が醸成された。教育に極めて熱心な風土であり、その結果、大学合格実績の高い高校が林立。国公立大学に3ケタの合格者を輩出する高校が数多く出現した。

中高連携を活発化させる県の取り組み 
 鹿児島県では現在、県全体としての取り組みが活発化している。学力向上面に関連しては、2005年度から2007年度にかけて、「県立高校学力向上推進総合プラン」が推進された。

 主な取り組みとしては、まず、学力向上推進校8校、進学指導推進校13校が指定された<資料1>。学力向上推進校には専門高校、進学指導推進校には普通科系の高校が指定されており、県全体としての学力の向上を目的としている。指定された高校では、延べ37回の公開授業や、教科研究会などを実施。公開授業は中学教員も参観できるようにするとともに、教科研究会も中学・高校合同で進めるなど、中高連携が進められている。
 「県立高校学力向上推進総合プラン」は2007 年度で完了し、2008年度からは「県立高校学力向上推進プロジェクト」がスタートしているが、この理念は継承され、継続指定を受けた進学指導推進校を中心として同様の活動が進行している。
また、進学指導推進校の教員を中心として、県内の指導力に優れた教員96名を「学力向上推進委員」に任命。委員たちには、地域の進路指導のリーダー的役割が期待されている。委員同士でテーマごとに6~7名のグループを編成し、授業方法の工夫や、難関大学の入試問題研究など、さまざまな教科研究が進行している。
 また、県教育委員会では2005年度から、夏休みに「夏トライ!グレード・アップ・ゼミ」を開催している。対象は県内の高校2年生で、鹿児島中央高校を会場として行われる。3日間の公開講座を受講(1日80分授業×3時限)するほか、鹿児島大学のオープンキャンパスにも参加している。「夏トライ!グレード・アップ・ゼミ」の公開講座を担当するのも、学力向上推進委員が中心となっている。指導力向上のために、公開講座を参観する若手教員も約100名にのぼっている。
生徒にとっても、他校の生徒と机を並べて学ぶことはいい刺激になっているようで、「いつもとは違う緊張感があり、貴重な経験になった」「他校生の勉強のやり方を見て、意識が高まった」といった感想が寄せられている。生徒同士が高校の枠を超えて、お互いを高め合うような関係を築くために、50分間の交流会も用意されている。高校2 年生の早い時期から、目的意識、学習意欲を高めることにつながっているようだ。このように、さまざまな成果が期待できることから、このゼミへの参加者は、年々大幅に増加している(2005年度201名→2008年度364名)。

「鹿児島県進学指導ステップアップ研究会」の設立  
こうした県全体の取り組みの一方で、高校教員による自主的な動きも出てきている。
「進学における鹿児島県の低迷の長期化を受けて、2006年度末の県内進路指導主任会で『鹿児島をどげんかせんといかん!』という気運が高まりました。教員同士が交流する機会が減り、指導方法のノウハウが伝授されなくなっているのが要因ではないかという意見が、この会で数多く出されました。元来、鹿児島県には、先輩から後輩へと伝承する『郷中教育』の文化が根づいていたはずなのに、いつの間にかそれが喪失しかけていたのです。その反省に立って、2007 年度に、教員有志による『鹿児島県進学指導ステップアップ研究会(鹿進研)』を設立。県全体の教育力を高めるための多様な活動を展開しています」(鹿児島県立甲南高校・藤崎恭一先生)

県内の難関大学志望者が一堂に会する「郷中 ゼミ」
鹿進研の活動で最も注目されるのが「郷中ゼミ」だ。3年次の夏休みに2日間、2年次の冬休みに1日間、公立高校の難関大学志望者が一堂に会して、授業を受講するスタイルだ。L1(文系。東京大学、京都大学、一橋大学志望者対象)、S1(理系。東京大学、京都大学、東京工業大学志望者対象)、L2(文系。旧帝大等志望者対象)、S2(理系。旧帝大等志望者対象)の4コースがある。2008年度の夏休みの郷中ゼミは、離島の高校の生徒も含めて、約20 校300名程度が参加している。
「授業では、難関大学のレベルにあわせた教材を用意し、かなり高度な内容になっています。他校の生徒たちが頑張っている姿に刺激を受けて、本校でも、さらに難関大学を目指す生徒が増えているという手応えを得ています」(鹿児島県立加治木高等学校・北浩憲先生)
また、郷中ゼミの授業には、数多くの教員が参観に訪れている。ほかにも、教員を対象に2種類の研修がある。中堅・若手研修会(キャリアアップ研修会)では、他県から講師を招聘し、講演会や分科会などの多彩なメニューで実施されている。進路主任研修会では、各学校の現状を中心に意見交換し、貴重な情報収集の場となっている。
「そうした場を通して、先輩教員が他校の教員にも積極的に声をかけてくださり、横の連携が強化されています。高校間の垣根を低くして、県全体として優れた指導方法を継承していこうという雰囲気が高まっています」(鹿児島市立鹿児島玉龍高校・坂本昌弥先生)

先輩が後輩を教育する独自の風土が根づく
 
鹿進研の活動以外でも、先輩が後輩を教育するのが当然という意識は、さまざまな形で見られる。
例えば、後ほど詳述するように、鶴丸高校では、高校の進路行事に卒業生が積極的に協力する姿勢を見せている。国公立大学の受験のために全国各地に出向く後輩の面倒を先輩社会人が見る伝統も堅持されている。
しかも、その風土は公立高校に限ってのことではない。私立高校でも同様だ。
「本校の体育祭では生徒の4分の1近くが応援団に所属します。そこで、先輩に応援団合戦の振り付けなどを指導される中で、自然と親密な縦の関係が築かれています。また、寮生活を通して、先輩が生活面の指導や、勉強のやり方など、本校ならではの流儀を教えるのも伝統になっています。そのため、愛校心の強い卒業生が多く、彼らは後輩の役に立ちたいという思いを持っていますから、東大見学会をはじめとする進路行事にも、積極的に協力してくれます」(ラ・サール高校・麻生善三先生)

そうした先輩、後輩の人間関係が醸成されていることが、鹿児島県の大きな強みといえるだろう。
以上、見てきた受験風土を踏まえて、鹿児島県の各高校では、どのような進路指導が実施されているのか、具体的に見てみることにしよう。

<資料1> 県立高校学力向上推進総合プラン(2005~2007)における推進指定校
学力向上推進校(8校) 鹿児島西、枕崎、吹上、隼人工業、串良商業、鹿屋農業、垂水、奄美
進学指導推進校(13校) 指宿、加世田、川辺、伊集院、川内、出水、大口、加治木、国分、志布志
鹿屋、種子島、大島

09.08.19:06

進研模試(平成21年7月 高2)結果(その17) 

④樟南高校普通科文理コース
文理コースは、学年によって在学生数が変動するため、比較は難しいが、大まかな傾向をつかむことは可能と考える。

現高2年生の7月の進研模試の結果に基づき分析を行っているが、この学生が入学した平成20年度入試から文理コースで推薦入試が始まり、6人が推薦入学していること、入学年度の平成20年度は鶴丸高校の倍率が高かったこと、公立高校入試問題が易しく平均点が高かったことなどから、学力上位層が例年より多いと想定される。

文理コースの在学生数
入学年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
卒業年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
学生数 54 47 29 52→53 32
注)2年次英数コースからのコース替えがあるが1~2人程度、現高2は53人(英数コースより1人)

平成20年度、平成21年度の文理コース卒業生数は54人、47人で、現高2年生53人とほぼ同じ人数であった。

なお、平成20年度54人の卒業生のうち10人が浪人し、からくも現役合格率80%を確保し、連続記録を更新した。
この浪人10人は、以下の大学に合格しており、そのうち7人がS3大学層以上となっている。

S1大学  熊本大    1人(医学部・医学科)
S3大学  九州大    4人(経済学部1、工学部2、薬学部1)
       東京医歯大 1人(医学部・検査技術)
       宮崎大    1人(農学部獣医学科)・・・・・S3相当

A1大学  横浜国立大 1人(工学部)
       熊本大    1人(教育学部)

A3大学  山口大    1人(農学部)

S1大学の合格実績は、S1大学の学力層3~5人に対して、0~1人となっている。学年別の学力層の違いと想定される。

学力がS2大学層の6~9人に対して現役・浪人も含め0~1人と少ないが、S2層の大半がS3大学を受験しているものと想定される。

S3大学層の9~10人に対して、2~11人が合格しているが、その大半はS2層からの受験者で、S3層はA1層を受験しているものと想定される。その結果、現役合格率80%以上を確保しているものと想定される。

樟南高校普通科文理コース受験パターン

①学力S1大学層4人程度→例年は学力層1人程度で、東大・京大・医学部を受験し現役・浪人で合格

②学力S2大学層7人程度→1人程度が一橋大・東工大・大阪大を受験し現役・浪人で合格
                  その他の7人程度が九大等を受験し現役・浪人で合格

③学力S3大学層13人程度→ほとんどがA1大学以下を受験して現役で合格
                   


樟南高校普通科文理(現役・浪人含み・・・試算では浪人すれば合格率100%としている。)
区分 大学合格実績 学力層 合格推定
19年度 20年度 21年度
  現役 浪人 現役 浪人 現役 浪人    
S1大学
東大1

 

 

 

 

 

 

熊本大(医・医)
3~5
S2大学
阪大1
6~9
S3大学
九大3
 


 


 


 


 

九大2
 
11

 

九大6
 

九大4
東京医歯大1
9~10
    0  2  12  6 6    20
S3大学のうち宮崎大(農学部獣医学科)はここでは除く。

09.07.18:05

進研模試(平成21年7月 高2)結果(その16) 

③鹿児島中央高校
S1大学の合格実績は、S1大学の学力層1人に対して、平成19年度、平成20年度と0人だったが、平成21年度は3人(東大1人現役合格、医学部2人現役・浪人は不明)が合格した。
学力S1層は1人であるが、平成21年度S1大学を受験し現役合格となり、学力S2大学層で2人程度が受験したものと想定される。

学力がS2大学層の3~6人に対して現役・浪人も含め1~2人と少ないが、平成20年度まではS3大学の受験が多かったこと、平成21年度はS1大学の受験が多かったものと想定される。

S3大学層の11~16人に対して、3~7人が合格しており、S2層から受験者とS3層の5割程度がS3大学を受験しているものと想定される。その結果、ほとんどが現役合格者となっている。

鹿児島中央高校の受験パターン

①学力S1大学層1人程度→ほとんどの場合、S2以下の受験であったが、平成21年度東大・国公立大学医学部を受験し現役・浪人で合格

②学力S2大学層4人程度→平成21年度数人が東大・国公立大学医学部を受験し、現役・浪人で合格
                   1~2人程度が一橋大・東工大・大阪大を受験し現役・浪人で合格
                   1~2人程度が九大等を受験し現役・浪人で合格

③学力S3大学層13人程度→約5割にあたる7人程度が九大等のS3大学を受験し現役・浪人で合格
                   約5割は熊本大や鹿大を受験し現役で合格


鹿児島中央高校(現役・浪人含み・・・試算では浪人すれば合格率100%としている。)
区分 大学合格実績 学力層 合格推定
19年度 20年度 21年度
  現役 浪人 現役 浪人 現役 浪人    
S1大学
 

 

 

 

 

 

 

東大1

 
S2大学 3~6
S3大学
 

 

 

 

九大3


 

九大6
11~16 13
        11       18

09.06.21:27

進研模試(平成21年7月 高2)結果(その15) 

②甲南高校
S1大学の合格実績は、平成20年度から学力層に対して約2倍の合格実績となっている。
また、浪人の占める割合は、5~6割程度となっている。
この理由は、学力S1層のほとんどS1大学を受験して、現役又は浪人で合格していることと、学力S2層からも受験しているものと想定される。

学力がS2大学層の14~24人に対して現役・浪人も含め4人と約4分の1の合格者と少ないが、これはS1大学へ4分の1の5人程度とS3大学へ約半分の8人程度が受験したものと想定される。

S3大学層の31~36人に対して、27~34人程度合格しており、S2層の8人程度受験者とS3層の学生は8割程度がS3大学を受験しているものと想定される。その結果、浪人の占有率が小さくなっていると想定される。

甲南高校の受験パターン

①学力S1大学層5人程度→ほとんど全員が東大・京大・国公立大学医学部を受験し現役・浪人で合格

②学力S2大学層17人程度→5人程度が東大・京大・国公立大学医学部を受験し、現役・浪人で合格
                   4人程度が一橋大・東工大・大阪大を受験し現役・浪人で合格
                   8人程度が九大等を受験し現役・浪人で合格

③学力S3大学層33人程度→約8割にあたる25人程度が九大等のS3大学を受験し現役・浪人で合格
                   約2割は熊本大や鹿大を受験し現役で合格


甲南高校(現役・浪人含み・・・試算では浪人すれば合格率100%としている。)
区分 大学合格実績 学力層 合格推定
19年度 20年度 21年度
  現役 浪人 現役 浪人 現役 浪人    
S1大学


 



 



 



 

東大2
京大1
 

東大2
京大3
 
11

 

東大1
京大1
医2

京大2
医3
 
4~7
S2大学 14~24 17
S3大学 27
 

 

 
34
 
28
九大26

九大6
30
 
27
九大19

九大3
31~36 33
37     37     48       55

09.05.23:06

進研模試(平成21年7月 高2)結果(その14) 

進研模試(2009年7月 高2 記述式)の結果から各高校の学力分布を求め、S1大学からS3大学の合格実績に加えて、現役・浪人の区分をしてみました。

現役と浪人の数が把握できているのは、平成20年度、平成21年度のS1大学の東大、京大、S3大学の九大、鶴丸高校の平成20年度、平成21年度の国公立医学部合格者、甲南高校の平成21年度の国公立医学部合格者です。
現役合格者数は全合格者数から把握できている浪人生の合格者を差引いており、現役合格者が実際より多く計上されています。

①鶴丸高校
S1大学の合格実績は、学力層に対して約2倍の合格実績となっている。
また、浪人の占める割合は、5割~7割と非常に高い。
この理由は、学力S1層のほとんどS1大学を受験して、現役又は浪人で合格していることと、学力S2層からも多く受験しているものと想定される。
この学力がS2大学層がS1大学層に20~30人多くなっている要因のひとつに国公立大学医学部への受験者数が多いことも要因と想定される。

学力がS2大学層の35~50人に対して現役・浪人も含め17~22人と約半分の合格者と少ないが、これはS1大学とS2大学への受験者数がほぼ半々となっていると想定される。

S3大学層の53人に対して、50人程度合格しており、S3層の学生はほとんどS3大学を受験しているものと想定される。

鶴丸高校の受験パターン

①学力S1大学層20人程度→ほとんど全員が東大・京大・国公立大学医学部を受験し現役・浪人で合格

②学力S2大学層40人程度→20人程度が東大・京大・国公立大学医学部を受験し、現役・浪人で合格
                   残りの20人が一橋大・東工大・大阪大を受験し現役・浪人で合格

③学力S3大学層50人程度→ほとんど全員が東北大・名古屋大・九大・神戸大を受験し現役・浪人で合格


鶴丸高校(現役・浪人含み・・・試算では浪人すれば合格率100%としている。)
区分 大学合格実績 学力層 合格推定
19年度 20年度 21年度
  現役 浪人 現役 浪人 現役 浪人    
S1大学 51 50 13
東大8
京大1
医4
37
東大14
京大5
医18
42 21
東大7
京大2
医12
21
東大7
京大2
医12
20~29 23
S2大学 17 21 22 35~50 43
S3大学 40   50 37
九大34
13
九大13
51 32
九大26
19
九大19
53~53 53
108     121     115       119

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