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05.31.09:05
鹿児島県公立高校入試制度分析15
学区については、各県で対応が分かれています。これは、各県の高校教育の置かれている状況・条件が異なっていることが要因となっています。
受検機会の均等ということであれば、県内1学区制が望ましいと考えられますが、一方で鹿児島市内の一部の学校に集中することが懸念されています。
平成20年度、大分県、宮崎県は、県内1学区制を導入したところですが、県教委によると受検生に対する影響は少なかったとしています。今後、出身中学校などが判明すると県内1学区制にした影響が見えてくるでしょう。
受検機会の均等の観点からもう一つの対策としては、学区外の入学枠の拡大があります。
平成20年度、学区外の入学枠(10%以内)を越えた高校は、鶴丸、甲南、国分の3校です。最も倍率の高かった鶴丸でもその志願者数は一般入試41人、推薦17人(重複含む)です。
したがって、この人数を前提とすれば、学区外枠を15%に設定すれば、学力検査の結果によっては志願者全員が合格することとなります。
したがって、まず、15%への学区外枠の拡大を検討すべきと考えます。
なお、実際は、学区外枠が拡大すれば、志願者数も多くなることが予想されますが、まず15%に拡大した結果により、検討すべきと考えます。
学区については、学区の拡大と学区外枠の拡大を段階的に図りつつ、受験生への影響を最小限にする配慮を行いながら進めることが必要でしょう。
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