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  • 11/23/18:00

06.05.22:41

平成24年度鹿児島県公立高校入試状況

平成24年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、数学についてです。
数学の問題と正答率について平成19年度~平成24年度の5ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。
今回は、設問ごとの正答率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成24年度の5ヶ年の設問の数は26になっています。

平成20年度の得点分布は、得点上位層が多い状況となっており、平成21年度は若干難化させ、平均点を下げるように入試問題を作成されたと想定されます。
平成22年度は、さらに平均点が低下しています。
平成23年度は、平成22年度に比較して平均点が6点程度増加しています。
平成24年度は、最近では最も低い41.3点となっています。

①90%以上の正答率の設問があるが、ほとんど学力の識別を図ることができないため、90%以上の正答率の設問は難易度を上げる必要がある。

②80%以上の正答率の設問の配点割合は、平成19年度24点、平成20年度18点、平成21年度12点と減少傾向にあり、平均点を下げようとする意志があったと思われるが、その結果、40点以下の得点分布が大きくなった。
平成22年度は、80%以上の正答率の配点が17点に増えた。
平成23年度は、80%以上の正答率の配点は14点に若干減少しました。
平成24年度は、80%以上の正答率の配点は9点と最も低くなった。

③平成21年度は、正答率60%~70%の設問の配点が18点と高いため、60点台の得点の分布割合が大きいと思われるので、この正答率層の設問を若干難化させる必要がある。
平成22年度の20%未満の得点の配点が32点と高くなっており、高得点層が大幅に減少することとなり、学力上位層の識別が悪くなっている。
得点率10%未満の配点が16点と多くなっており、この設問については若干易化させる必要がある。
平成23年度は、得点率10%未満の問題が8点と低下しており、狙いどおり易化させることができた。
平成24年度は、得点率10%未満の問題が24点と増加しており、得点率80%以上の問題の配点の減少にともなって、平均点が近年で最も低くなった。
これに伴って、20点未満の得点者が多くなるとともに、70%以上の得点者は平成22年度に次いで少ない状況となった。

④一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 大問3~5の最後の設問の正答率は、10%以下のものが多く、大問5の最後の設問は正答率1.2%以下と非常に難しい問題であるので、これ以外の問題で確実に得点することが必要です。

正答率
設問数
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
90%以上
80%以上~90%未満
70%以上~80%未満
60%以上~70%未満
50%以上~60%未満
40%以上~50%未満
30%以上~40%未満
20%以上~30%未満
10%以上~20%未満
10%未満
26 26 26 26 26 26
 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
90%以上  9 15  6 12 12
80%以上~90%未満 15  3  6
70%以上~80%未満   3 16  9 13 12
60%以上~70%未満 16 14 18 13 19
50%以上~60%未満  4  8  6 18
40%以上~50%未満 15  6 15 15 16
30%以上~40%未満   8  8 10
20%以上~30%未満   4  8  4
10%以上~20%未満    4  4 16
10%未満 12  8 12 16 24
90 90 90 90 90 90


項目
(平成19年度入試問題)
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
  配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率
1 基本的な計算
・知識
27 78.0 27 77.0 27 72.9 27 78.3 27 81.1 27 64.4
 ①-1 整数の四則
計算
98.0 98.0 97.1 97.0 96.9 93.3
 ①-2 分数計算 88.4 90.9 91.7 92.2 93.7 89.6
 ①-3 文字式の計算 92.0 91.7 87.9 88.6 78.5 82.4
 ①-4 単項式の乗除 86.6 88.2 81.3 91.3 91.7 56.0
 ①-5 平方根を含む
  式の計算
90.7 62.9 73.0 92.0 93.2 49.2
 ② 割合の計算 44.8 73.7 43.7 68.7 67.0 79.4
 ③ 正の数・負の数 69.5 77.9 68.8 68.0 65.9 56.5
 ④ 確率 63.2 65.1 59.5 62.5 69.9 33.2
 ⑤ 立体図面の展開図 69.1 45.0 53.0 44.6 73.2 39.7
                         
2 数学的な見方や
考え方
18 59.1 18 66.0 18 57.7 18 50.8 18 51.1 19 60.2
 ① 反比例の式、グラフ 66.1 91.3 69.0 58.4 43.1 56.0
 ② 連立方程式の応用 80.4 48.4 67.2 41.0 71.4 77.0
 ③ 三角形の作図 45.4 71.9 67.3 68.2 30.4 62.5
 ④-1 相似の三角形 86.5 54.4 36.7 89.1 83.6 53.9
 ④-2 回転体の体積 30.8 65.9 38.1 16.6 43.1 55.7
                         
3 数量関係とその応用 15 42.4 15 31.0 15 35.8 15 31.8 15 40.3 14 20.6
 ①二乗に比例する式の
   グラフ
80.7 73.7 73.3 79.0 78.2 77.5
 ②関数の変域 49.5 29.9 49.2 45.9 65.8 47.3
 ③-1 直線の方程式 42.9 26.1 27.0 11.5 13.7 8.2
 ③-2 二次方程式の
   応用
6.1 5.0 2.9 2.7 12.8 2.0
                         
4 数と式とその応用 15 35.1 15 61.2 15 30.6 15 29.0 15 37.1 15 22.4
 ①倍数の性質 77.4 94.0 71.4 79.5 61.7 76.0
 ②数の規則性 57.6 54.7 40.5 46.2 58.5 14.6
 ③-1 文字を使った
  表現
13.6 68.4 7.2 2.2 28.6 6.3
 ③-2 数の規則性
  の応用
2.3 36.0 13.6 0.9 5.7 6.0
                           
5 図形とその応用 15 28.5 15 28.4 15 33.6 15 19.4 15 36.7 15 22.3
 ①平行線と錯角、
   弧と円周角
61.2 14 70.9 65.7 58.6 53.9 61.8
 ②三角形の合同の
   証明
23.2 32.8 43.1 14.9 49.3 26.7
 ③-1 二等辺三角形
   の性質
37.7 19.5 32.3 14.0 40.1 1.6
 ③-2 三角形の面積 0.1 1.0 1.2 0.1 0.3 0.2
                         
  90   90   90   90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度、平成22年度とは異なる。
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