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  • 11/23/18:01

06.04.20:54

平成23年度鹿児島県公立高校入試情報

平成23年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、数学についてです。
数学の問題と正答率について平成19年度~平成23年度の4ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。
今回は、設問ごとの正答率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成23年度の4ヶ年の設問の数は26になっています。

平成20年度の得点分布は、得点上位層が多い状況となっており、平成21年度は若干難化させ、平均点を下げるように入試問題を作成されたと想定されます。
平成22年度は、さらに平均点が低下しています。
平成23年度は、平均点が6点程度増加しています。

①90%以上の正答率の設問があるが、ほとんど学力の識別を図ることができないため、90%以上の正答率の設問は難易度を上げる必要がある。

②80%以上の正答率の設問の配点割合は、平成19年度24点、平成20年度18点、平成19年度12点と減少傾向にあり、平均点を下げようとする意志があったと思われるが、その結果、40点以下の得点分布が大きくなった。
平成22年度は、80%以上の正答率の配点が17点に増えた。
平成23年度は、80%以上の正答率の配点は14点に若干減少しました。

③平成21年度は、正答率60%~70%の設問の配点が18点と高いため、60点台の得点の分布割合が大きいと思われるので、この正答率層の設問を若干難化させる必要がある。
平成22年度の20%未満の得点の配点が32点と高くなっており、高得点層が大幅に減少することとなり、学力上位層の識別が悪くなっている。
得点率10%未満の配点が16点と多くなっており、この設問については若干易化させる必要がある。
平成23年度は、10%未満の問題が8点と低下しており、狙いどおり易化させることができた、

④一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 大問3~5の最後の設問の正答率は、10%以下のものが多く、大問5の最後の設問は正答率1.2%以下と非常に難しい問題であるので、これ以外の問題で確実に得点することが必要です。

正答率
設問数    
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 
90%以上  
80%以上~90%未満
70%以上~80%未満 1  4 
60%以上~70%未満
50%以上~60%未満 1 
40%以上~50%未満
30%以上~40%未満 1 
20%以上~30%未満 1 
10%以上~20%未満  
10%未満 3  2  3   
26 26 26 26 26

 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度
90%以上  9 15  6 12 12
80%以上~90%未満 15  3  6
70%以上~80%未満   3  16   9 13
60%以上~70%未満  16  14  18 13 19
50%以上~60%未満   4   8   6
40%以上~50%未満  15   6  15 15 16
30%以上~40%未満   8   8  10
20%以上~30%未満   4  8  4
10%以上~20%未満    4  4 16
10%未満 12  8  12  16
90 90 90 90 90


 項目(平成19年度入試問題) 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度
  配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率 配点 正答率
1 基本的な計算・知識 27 78.0 27 77.0  27 72.9  27 78.3 27 81.1
 ①-1 整数の四則計算 98.0 98.0 97.1  97.0 96.9
 ①-2 分数計算 88.4 90.9  91.7 92.2 93.7
 ①-3 文字式の計算 92.0 91.7 87.9 88.6 78.5
 ①-4 単項式の乗除 86.6 88.2  81.3 91.3 91.7
 ①-5 平方根を含む式の計算 90.7 62.9 3   73.0 92.0 93.2
 ② 割合の計算  44.8  73.7  43.7 68.7 67.0
 ③ 正の数・負の数 69.5 77.9 68.8 68.0 65.9
 ④ 確率 63.2 65.1  59.5 62.5 69.9
 ⑤ 立体図面の展開図 69.1 45.0 3   53.0 44.6 73.2
                     
2 数学的な見方や考え方 18 59.1 18 66.0 18  57.7 18 50.8 18 51.1
 ① 反比例の式、グラフ 66.1 91.3  4 69.0  58.4 43.1
 ② 連立方程式の応用 80.4 48.4  4  67.2 41.0 71.4
 ③ 三角形の作図   45.4 4  71.9  4  67.3 68.2 30.4
 ④-1 相似の三角形 86.5 54.4  3  36.7 89.1 83.6
 ④-2 回転体の体積 30.8 65.9  3  38.1 16.6 43.1
                     
3 数量関係とその応用 15 42.4 15 31.0  15 35.8 15 31.8 15 40.3
 ①二乗に比例する式のグラフ 80.7 73.7  3  73.3 79.0 78.2
 ②関数の変域 49.5 29.9  4  49.2 45.9 65.8
 ③-1 直線の方程式  42.9 26.1  4  27.0 11.5 13.7
 ③-2 二次方程式の応用   6.1  4  5.0  4  2.9 2.7 12.8
                     
4 数と式とその応用 15 35.1 15 61.2 15  30.6 15 29.0 15 37.1
 ①倍数の性質 77.4 94.0 71.4 79.5 61.7
 ②数の規則性 57.6 54.7 40.5 46.2 58.5
 ③-1 文字を使った表現 13.6 68.4 7.2  2.2 28.6
 ③-2 数の規則性の応用 2.3 36.0 13.6 0.9 5.7
                       
5 図形とその応用  15 28.5  15 28.4 15  33.6 15 19.4 15 36.7
 ①平行線と錯角、弧と円周角  61.2 14 70.9  65.7 58.6 53.9
 ②三角形の合同の証明 23.2 32.8  43.1 14.9 49.3
 ③-1 二等辺三角形の性質 37.7 19.5  32.3 14.0 40.1
 ③-2 三角形の面積 0.1 1.0  1.2 0.1 0.3
                     
  90   90   90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度、平成22年度とは異なる。
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