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09.22.07:13

鹿児島県の学力向上対策

前回まで、鹿児島県公立高校の学力向上対策の各高校の取り組み状況や効果について掲載してきました。
学力向上推進校13校のうちホームページなどの国公立大学合格実績により分析可能な5校について分析してきましたが、それぞれの高校で効果が出ていることがわかりました。

このほか、高校での取り組み状況について掲載されているサイトを見つけましたので紹介します。
ベネッセのサイトで、情報誌「VIEW21」の中で鹿児島県の高校が紹介されていますので、掲載します。

平成21年9月号
特集 「自立心」を育てる進路学習

(甲南高校)

「KIプロジェクト」を核に
取り組みの連関を見直し自立の芽を育てる

真の自立は、集団の中で自分が何をすべきか考えられること--。
「総合的な学習の時間」(以下、総合学習)で「KIプロジェクト」を
推進してきた鹿児島県立甲南高校の取り組みを紹介する。

生徒にはビタミン剤 教師には接着剤のプロジェクト
 
 
 
 鹿児島県立甲南高校が、総合学習で「KI(ケイアイ)プロジェクト(Konan Innovation Project)」を始めたのは、現行の学習指導要領が施行される2年前の2001年度のことだった。同校は、1980年代後半には、毎年400人前後の国公立大合格者を出していた。しかし、少子化による学級数・生徒数の減少に加え、私立の中高一貫校の台頭などにより、進学実績も苦戦が続くようになった。

 その復活の起爆剤として企図したのが、KIプロジェクトだった。学習指導要領改訂に合わせて策定したSI(スクール・アイデンティティ)「地球規模でものを考えるリーダーの育成」を達成するために、「人間理解の深い生徒」「課題意識のある生徒」「自己表現できる生徒」を育てる進路学習である。

 1年次は、「テーマ学習」「ディベート演習」「小論文コンクール」により、環境・福祉・少子化などのさまざまな社会問題について考察。2年次は、各自が希望する学部・学科別の「KIグループ」をクラス横断で組織し、5、6人のグループによる学問研究、個人研究を進める。3年次は、これまで各自が探究してきたテーマを論文(マスターピース)にまとめ、プレゼンテーションを行う。

 これらの取り
組みにより、学校の状況は大きく変わった。KIプロジェクトが始まる前の数年間に現役合格者がなかった東京大・京都大の合格者が復活して進路実績が上向くと共に、09年3年生4月の進路志望調査では、5年前と比べて東京大志望者が1人から9人に、京都大志望者は1人から15人へと、飛躍的に増えた。「とりあえず地元の大学へ」と言っていた生徒が、明確な志望を持って大学を選ぶようになったのだ。
 
進路指導主任の黒木誠先生は、KIプロジェクトの位置付けを次のように話す。
 「KIプロジェクトは、生徒にとってはビタミン剤、教師にとっては接着剤の役割を果たしていると思います。学校の主食はあくまで授業ですが、進路学習によって生徒はほどよい栄養を摂取できます。教師にとっては、90年代後半の苦しい時期の後に、試行錯誤しながらも職員団が取り組みを成功させようと努力することで学校内の連帯感を高められました」

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