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06.01.13:06
鹿児島県内高校の国立大学合格実績
今回から鹿児島県内高校の国立大学合格実績について記載します。
近年、少子化が進行する中で、私立高校は生き残りをかけ、国立大学の合格を目指した特進コースを設けるなど魅力ある高校運営に努力しています。
一方、公立高校では、高校再編計画が進行中で、進学校では定員の削減が行われ、平成17年度に定員削減が行われた時に入学した高校生が今年大学を受験しました。
このような中で、鹿児島県の公立・私立高校の勢力図はどのようになっているでしょうか。
学力到達度ゾーン別に大学を区分して、鹿児島市内・外、公立・私立別にして、大学合格実績をマクロ的に見てみます。
今回は、平成19年度、20年度のS3以上の大学合格実績について整理してみました。
①S3以上の大学に今年合格した者は、301名である。この数字は、今後、高校入試の関連で重要である。
②鹿児島市内の公立高校は、合格者数が18人(11%増)増加しており、定員枠の減少は影響していないように見える。
③上記については、浪人生の健闘とS3以上の上位層は定員枠の減少の影響を受けていないことが考えられる。
④鹿児島市外の合格者数が9名減少(15%減)しており、定員枠の影響を受けているように見える。
⑤上記については、私立高校への流入も影響しているものと思われる。
鹿児島市外の公立・私立の合計は、平成19年度と平成20年度はほぼ同じであるため、公立から私立への流入があったと想定される。
S1 10→7 S2 8→9 S3 63→64
⑥私立高校は、市内・市外とも着実に増加しており、全体の合格者の約4分の1を占めている。
⑦鹿児島市内の私立高校のS2以上の実績が増加している一方で、市外の私立高校のS2以上が激減した。
S1・・・東大・京大・国立大学医学部
S2・・・東工大・一橋大・阪大
S3・・・東北・名古屋・神戸・九州
鹿児島県内高校の国立大学実績(ラサール高校除き)
区 分 |
S1 |
S2 |
S3 |
計 |
割合 |
鹿児島市内公立高校 |
55 |
23 |
79 |
157 |
56.7% |
鹿児島市外公立高校 |
2 |
3 |
55 |
60 |
21.7% |
鹿児島市内私立高校 |
20 |
5 |
16 |
40 |
14.4% |
鹿児島市外私立高校 |
8 |
5 |
8 |
20 |
7.2% |
計 |
85 |
36 |
158 |
277 |
100% 100% |
上段が平成19年度
下段が平成20年度
鹿児島市内公立高校は、平成20年度九大医学部3人のため、S3から3人減とした。
鹿児島市内私立高校は、九大医学部が平成19年度1人、平成20年度2人のため、S3からそ
れぞれ減じた。
鹿児島市外私立高校は、平成20年度九大医学部1人のため、S3から1人減じた。
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