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05.29.20:25
鹿児島県公立高校入試制度分析13
前回までに推薦入学の各県の現状について記述してきましたが、これらを参考に鹿児島県の高校入試制度についての改善点について記述します。
1.推薦枠について
①鹿児島県においては、普通科の推薦枠は、一部高校を除き、原則として募集定員の10%以内で各高校が決定することとなっている。
②しかし、各高校の普通科の推薦枠は全て10%となっており、上限枠いっぱいとなっている。
③このことから、各高校においては、推薦枠の拡大を求めているところもあると想定される。
④この推薦については、中学校校長の推薦を受けなければならないが、各高校への推薦はその実績をみると各中学校平均1名程度と想定され、受検生にとっては非常に高いハードルとなると思われる。
平成20年度 鶴丸高校 推薦枠32名(10%)に対して志願者62名(学区外17名)
推薦枠を超えた高校 鶴丸、甲南、鹿児島中央、武岡台、玉竜、加世田、出水、鹿屋
④また、多くの県においては、10%以上の推薦枠を設けている。
⑤このため、推薦枠を段階的に拡大し、10%以上30%以内から各高校が選択できるようにする。
また、長崎県、佐賀県のように、文化・スポーツ特別推薦入学を一定枠(5人程度)を設けることができるようにする。
⑥推薦入試以外の方法として、熊本県の前期選抜のような方法もある。この場合、中学校校長の推薦が必要でないため、多く志願することができる。つまり、受検の機会の大幅な拡大が可能となることから検討を要す。
熊本高校 前期80人枠に対して549人
済々黌高校 前期80人枠に対して709人
⑦熊本県においては、選抜の参考となる検査、調査書、面接などの項目について評価の割合について各高校が決定し、公表しており、同様の措置を講ずる。(公表する。)
2.推薦条件
一家転住等の理由により県外から受検する者は、県内の受検生に比較して学力検査において不利となる場合が想定され、また、県外へ就職した者の子弟などに配慮し、Uターンを促進するため、大分県、宮崎県同様、県外推薦を認める。
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