11.23.20:36
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01.19.20:51
公立高校の帰国子女の入学について(その2)
海外の「ふゆさん」から公立高校の帰国子女の入学についての問い合わせについて回答いたします。
私もよくわからなかった部分がありましたので、直接鶴丸高校の教頭先生に電話してみました。
結論的には、鹿児島県内の生徒の推薦入試と同様、海外経験のほかにある科目や実技に秀でている必要があり、学力も鶴丸高校の授業についていけるだけの学力がないと子供さんにとってもいいことではないので、その辺を面接や調査書で見ることとなるとのことでした。
推薦入試の形態のほかに、これが不合格となった場合でも一般入試を受ける方法もあるとのことで、この場合、日本人学校がなかった場合などの日本語の語学力が十分でない場合などには、特例として1科目の試験時間を延長するとのことでした。
どのレベルであれば、合格するかは、あくまで調査書、面接、作文、あるいは実技等で総合的に判断するということで、具体的なものは示して頂けませんでした。
基本的には、鹿児島県内の推薦入試、一般入試の同等の学力レベルと認識して頂いた方がいいと思います。
つまり、合格を確約できるものではないということになりますが、その辺は教頭へご相談ください。
特に、学力を証明するようなものがあれば、一番いいと思います。その辺がポイントになりそうです。
(ふゆさんのご質問)
鹿児島出身でただいま海外に住んでいる中二の母です。受験情報を検索していてたどりつきました。
鹿児島の公立を受験予定ですが帰国入試があるようなのでその情報を集めたいのですがなかなか具体的なものがありません。
鶴丸高校の帰国受験では毎年何人が受験して何人合格するかご存知でしょうか?
HPには掲載されていませんでした。試験は作文と面接のみのようですがやはりどのくらいのレベルが必要でしょうか?
わかる範囲で結構ですので教えていただけると助かります。どうぞよろしくお願いします。
(管理者の回答)
公立高校には帰国生徒等特別入学者選抜があり、「平成21年度鹿児島県公立高等学校入学者選抜実施要綱」にその選抜方法が記載されています。(鶴丸高校ホームページ 「帰国生徒等特別入学者選抜募集要項」もあります。)
①帰国生徒等の入学者選抜は、推薦に近い手続きで行われるものと一般入試に近い手続きで行われる方法があります。
②推薦入試で近い手続きで行われる場合、推薦入試と同じ日に実施されます。この場合、その高校の学業に適応する能力を有する必要があるため、面接、調査書、作文等でその学力があるか判断されます。
したがって、鶴丸高校のように、トップ校では、学力を証明できる資料があればいいのですが、現在通われている日本人学校などのレベルがどの程度にあり、その中でどの程度の成績であるかが評価されるものと思われます。
また、海外経験のほかに英語、中国語、あるいは実技など秀でているものがあればそれらのPRも必要かと思います。つまり、推薦入試の合格レベルに達している必要があります。
③一般入試で近い手続きで行われる場合、日本人学校などがない場合などで日本語が流暢でない場合などでは、試験時間を延長する特例措置が実施されます。
特例措置の内容
ア学力検査時間の延長
学力検査時間を「国語」は25分,他の教科は15分延長されます。
④基本的に、学力レベルは、一般入試合格ラインと同等の学力が必要と考えられます。鶴丸高校の場合、一般入試での合格はかなり難しいのではないかと推察されます。その理由は、公立高校の入試問題は易しいものの、合格ラインの得点率は高く、かなり鹿児島県の高校入試用の受験勉強しなければ合格ラインに達するのはむずかしいと思われます。
この場合、公立高校の過去問や進研ゼミの教材、学習塾の教材など鹿児島県内の知人に調達して頂く方法も考えられます。
⑤選抜は、調査書、面接、作文等を総合的に判断して行うこととなっています。
一番の問題は、推薦で近い形で受けた場合、もし不合格となった場合、一般入試での合格はかなりハードルが高いと想定されることから、その時点で公立高校の道が閉ざされる可能性があることです。
このようなことから、鶴丸高校の教頭先生に問い合わせ、ご相談して頂くことをお勧めします。
また、私立高校には、学力特待生などもありますので、私立高校についても研究されるといいと思います。
なお、帰国生徒の入学は、それほど多くはないようです。
わざわざ教頭先生にまで聞いていただきこんなに詳しく教えてくださり
ありがとうございました。心から感謝します。
海外にいると情報が少なく不安になりますがあと一年、がんばって
帰国入試で合格を目指してがんばってほしいです。
本当にありがとうございました。
これからもHPを参考にさせていただきます。
私も国内でしたが高校入試の情報の入試に苦労した経験があります。
そこで、このブログを立ち上げた訳です。
何かご質問がありましたら遠慮なくお寄せください。
また、帰国入試合格の暁には、情報提供頂くと海外の方々の参考となると思いますのでよろしくお願いします。
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