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05.18.20:00
平成31年度鶴丸高校の国公立大学合格実績(その1)
鶴丸高校は、鹿児島県内公立高校の中で難関国公立大学の進学実績が最も高く、名実ともに県内公立高校トップの進学校となっています。
平成31年度の国公立大学の合格実績は、高校のホームページに掲載され、以下のとおりとなっています。
(難関国公立大学)
難関国公立大学の合格者数は、東大、京大が若干減少気味ですが、医学部医学科や他の旧帝大の合格の実績により、全体としては横ばい傾向となっています。
区分 | H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | H31 |
東大 | 13 | 10 | 14 | 12 | 9 | 9 |
京大 | 7 | 8 | 11 | 6 | 6 | 7 |
難関国公立大※ | 104 | 112 | 120 | 113 | 111 | 112 |
卒業生数に占める割合 | 33.1% | 36.8% | 38.2% | 36.3% | 36.2% | 35.6% |
平成31年度の難関大学合格者の卒業生数に占める割合は、平成27年度以降の実績並みとなっています。
平成15年度~平成31年度の国公立大学の合格実績について分析してみます。
【卒業生数】
毎年度の卒業生数は、募集定員枠の段階的縮小に伴い減少しています。
平成15年3月、平成16年3月の卒業生の定員枠400人に対して、卒業生数は396人、399人となっています。留年生もいると思いますが、平成15年卒業年次では4人、平成16年卒業年次では1人が退学・転校している可能性があります。
平成17年3月~平成19年3月の卒業生の定員枠360人に対して、卒業生数は360人、357人、351人となっています。留年生もいると思いますが、平成17年卒業年次では0人、平成18年卒業年次では3人、平成19年卒業年次9人が退学・転校している可能性があります。
平成20年3月~平成26年3月の卒業生の定員枠320人に対して、卒業生数は312人、310人、306人、311人、310人、306人、314人、304人、314人となっています。留年生もいると思いますが、平成20年卒業年次では8人、平成21年卒業年次では10人、平成22年卒業年次では14人、平成23年卒業年次では9人、平成24年卒業年次では10人、平成25年卒業年次では14人、平成26年卒業年次では6人、平成27年卒業年次では16人、平成28年卒業年次では6人、平成29年卒業年次では9人、平成30年卒業年次では13人、平成31年卒業年次では5人が退学・転校している可能性があります。
退学・転校の比率が1%から5%程度まで増加しているように見えます。
鶴丸高校の平成15年度~平成29年度の卒業生数
年度 | H15 | H16 | H17 | H18 | H19 | H20 | H21 | H22 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | H31 |
定員 | 400 | 400 | 360 | 360 | 360 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 | 320 |
卒業生数 | 396 | 399 | 360 | 357 | 351 | 312 | 310 | 306 | 311 | 310 | 306 | 314 | 304 | 314 | 311 | 307 | 315 |
差 | 4 | 1 | 10 | 3 | 9 | 8 | 10 | 14 | 9 | 10 | 14 | 6 | 16 | 6 | 9 | 13 | 5 |
【難関国公立大学(旧帝大+一橋大+東京工業大+国公立大医学部医学科)の合格者数】
平成15年度~平成31年度の難関国公立大学の合格者数を見てみると、平成24年度が難関国公立大学、国公立医学部医学科、国公立大合格者数とも最も少なくなっています。
この最低となった理由については、後日分析したいと思います。
鶴丸高校の過去の実績について整理すると下記のようになります。
今回は、現役・高卒合格者数合計で分析してみました。
【旧帝大+一橋大+東京工業大の合格者数】
旧帝大+一橋大+東京工業大の合格者数は、定員320人となった平成20年3月卒業生以降、90人以上となっていましたが、平成24年度以降70人台と大きく減少しています。
平成27年度は84人と80人台に回復し、平成28年度・平成29年度も81人と80人台をキープしていますが、平成30年度は75人、平成31年度は72人に低下しました。
【旧帝大+一橋大+東京工業大の合格者数と卒業生に対する割合】
①過去14カ年の合格者数でみると、平成24年度は71人となっており過去最低となっています。また、平成23年度の98人に比較して27人減少しています。
②過去14年間の卒業生数に対する割合は、平成23年度31.5%に対して平成24年度は22.9%と大幅に減少しています。
その後、徐々に上昇傾向になり、平成27年度は27.6%まで回復しています。
平成30年度は24.3%、平成31年度は22.9%となっています。
【旧帝大+一橋大+東京工業大+国公立大医学部医学科の合格者数と卒業生に対する割合】
①最近は各年度とも安定して合格者を出していましたが、平成24年度は激減し、平成15年度以降最低水準となっています。
②旧帝大+一橋大+東京工業大+国公立大学医学部医学科の合格者数は、平成16年度から平成23年度までは、最低でも104人以上をキープし、定員数が減少した中で平成22年度・23年度は120人台まで回復しましたが、平成24年度は86人と3分の2まで減少しました。
③旧帝大+一橋大+東京工業大+国公立大学医学部医学科の合格者数の割合はH24年度27.7%(H23 41.2%、H22 41.2%)で約20%減少しており、その割合からみると過去14年間では平成19年度並みの低いレベルとなっています。
H25年度以降は、35%程度をキープしています。
H30年度は34.5%、平成31年度は34.2%になっています。
【国公立大学医学部医学科の合格者数】
①過去8年間で毎年22人以上が合格していましたが、平成24年度は16人まで激減しています。平成25年度~平成29年度は例年並みに増加しています。
②卒業生数に対する割合は、平成24年度5.2%で過去11年間で最低となっています。
③平成22年度以降、24年度を除き、合格者が30人を越えていますが、これは鹿児島大医学部医学科などの定員枠の増加(地域医療枠)に起因しているものと想定されます。
平成24年度は現役合格や浪人して合格し、卒業生の22.9%が旧帝大+一橋大+東京工業大に、5.2%が国公立大学医学部に合格し、合わせた27.7%の卒業生が難関大学に合格することとなります。
【各大学の合格者数】
東京大は、募集定員枠400人の平成15年度、平成16年度の平均は19.5人対して、募集定員枠360人の平成17年度~平成19年度の平均は19.3人と同等レベルでしたが、募集定員枠の平成20年度以降の平均は14.7人と4人程度低下しています。
平成24年度以降は10人から14人とさらに4~5人減少しています。
平成30年度・平成31年度は、9人と近年では最低となっています。
京都大は、同じ募集定員の平均は、6.5人、6.3人、6.5人とほぼ横ばいです。
九州大は、同じ募集定員の平均は、39.5人、41.7人、39.3人とほぼ同等です。
【その他】
①平成20年度の旧帝大+一橋大+東京工業大の合格者数の卒業生数に対する割合は、31.7%になっていますが、平成19年度の国公立大学医学部の合格者が増加した一方で、旧帝大+東工大+一橋大の合格者が20名以上減少しており、定員360人の最後の年度の平成19年度卒業生が翌年度各大学に合格したため、平成20年度は例年に比較して浪人の割合が高くなり、浪人生が多く合格した結果、卒業生に対する合格者の割合が高くなったものと推定されます。
③平成17年度も30.3%に達していますが、平成20年度と同様、定員が400人の最後の年度の平成16年度卒業生が翌年度大学に合格して、割合が高くなったものと想定しています。
学校新聞「鶴信」では、平成23年度の国公立大学医学部の合格者数は32人となっていますが、ここではサンデー毎日、週刊朝日の数字31人で整理しています。今後、変更する可能性があります。
鶴丸高校の国公立大学合格実績(平成15年度~平成31年度)
いつも詳細な情報を有難うございます。鶴丸高校の卒業生の保護者の話ですが、今年は180人以上も浪人することになったそうです。
現役合格が難しい点が、鶴丸高校の一番の課題かと思われます。今年現役で難関大(旧帝大医など)に合格された方は、私の知る範囲ではダブルスクールです。
来年度から新入試がスタートします。今後は中高一貫校やミッション系、指導に特色のある甲南高校が有利になっていくと予想しています。
今後ともよろしくお願いします。
今年の公立高校入試の平均点がずいぶん低かったようですね、17点↓ 400点以上はわずか4名だっそうです。
高校入試状況について別途掲載したいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
180人以上が浪人とコメントがありましたが、今度の卒業生がそんなに浪人なのでしょうか?
国公立大に現役160人合格しています。
卒業生は315人ですので315-160=155人
合格して入学辞退を25人しないと180人にならないのですがそんなに辞退したのでしょうか?
私も卒業生の保護者ですが、そんな話は聞いたことがありません。
どこからの情報なのでしょうか?
子供の友人で今回S1・S2・国公立医医(S3除)に現役で何人も合格しています。医医も何人もいます。
甲南高校の現役主義もいいと思うのですが、鶴丸高校のチャレンジする受験もいいと思いますので一概に言えないように思います。
最近甲南を進める方が増えてきましたが、やはり難関大(S1・S2)・国公立医医クラスになると甲南高校との差はあると思います。
浪人生等の情報提供を頂ければ助かります。
今後ともよろしくお願いします。
正確な人数までは分かりませんが、前期で第一志望に不合格で、後期で第二志望の国立大学に受かった場合、浪人して第一志望をめざす生徒はかなりいます。
年によっては25名くらいにはなるかもしれません。
今後ともよろしくお願いします。
上記の方が仰る通り、そのパターンはよくある話です。うちの子供も前期に落ちて半分浪人も考えて後期合格し、結局そこに行きましたが・・・
また後期試験前に私立に合格した場合、後期に合格しても辞退する人もいます、これは浪人にはカウントされませんが・・・いずれにしても最近はAO等様々な入試制度が出来て、少子化が問題になる中、大学側の学生確保も大変なようです。
これから受験を控える、本人・親御さんは様々な入試制度があることを十分に勉強された方がいいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
うちの子供もS1・S2大の前期落ちて後期の関東A1大に合格しそこに行っています。
今回は今年度でセンター試験が終わるため、安全志向で全国の受験生が受験されたと思います。
今年度はなおその傾向が強まると思われます。
そのため鶴丸の現役合格も昨年より人数が増えているのではないでしょうか。
私大に進学した人もいますので25人以上が辞退して私大には誰も進学していないというような不確かな情報の180人以上が浪人しているという情報は流すべきではないのではないでしょうか。
別途掲載記事に浪人等について記載させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
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