11.23.18:20
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03.18.17:07
平成30年度東京大学合格者数(その2)
(ラ・サール高校)
ラ・サール高校は、昨年の40名から2名増の42名と40名台をキープするようになりました。合格者42名中32名が現役(うち推薦入試1名現役)、既卒が10名です。
ラ・サール高校がセンター試験を受験した会場の東大一次選抜の合格者は81名ですので、全員がラ・サールとすると、推薦入試で合格1名を差し引いた現役生80名中31名が合格したこととなり、合格率は39.0%となります。
(鶴丸高校)
鶴丸高校は、合格者数は9人でこれは1997年の7人以来の一桁合格者数となっています。
それ以前の一桁合格者は、1966年の8人、1964年(昭和39年)の6人と50年以上前に遡らなければなりません。
合格者9人のうち、現役合格者は1名となりました。
鶴丸高校がセンター試験を受験したと想定される会場の東大一次選抜の合格者は27名ですので、全員が鶴丸高校とすると現役生27名中1名が合格したこととなり、合格率は3.7%となります。
つまり、全合格者数、現役合格者数、現役合格率とも非常に低いものとなっています。
鶴丸高校の先生方にとっては、非常に厳しい結果となっています。
(鹿児島第一高校)
鹿児島第一高校は、11年ぶりに合格者を前回と同じ2名が合格し、2名と既卒です。
鹿児島第一高校がセンター試験を受験した会場の東大一次選抜の合格者は3名ですので、全員が鹿児島第一高校とすると現役で3人が合格したこととなり、合格率は0%となります。
(楠隼高校)
楠隼高校は、第1回生32人中2名が現役で合格しました。東大進学率は、6%ということとなります。
鶴丸高校の学校規模で考えると、20人が現役合格するのに相当します。
今回は、3人が受験し、2人が合格していますので、現役合格率67%となり、東大平均合格率35%程度の約2倍ということとなります。
また、現役合格率は、ラ・サール高校の1.7倍、鶴丸高校の18倍となります。
現役合格者数では、鶴丸高校を抜いてラ・サールに次いで2位になりました。
楠隼高校は、現役合格者2名のうち1名が長崎県出身中ですが、もう1名は地元の鹿屋東中学校出身です。
2人現役合格者を出したこと、地元の中学校出身者が合格したことで先生方も大きな自信になると思います。
(甲南高校)
甲南高校は、推薦入試において2年連続で現役で1名合格し、教育学部に進学します。
推薦入試に2年連続で合格したのは、スーパーグローバルハイスクール校に指定され、これによる取り組みが功を奏しているものと思われます。
甲南高校がセンター試験を受験した会場の東大一次選抜の合格者は3名ですので、全員が甲南高校とすると現役生3名が受験し、合格者はいなかったこととなり、合格率は0%となります。
(池田学園池田高校)
池田学園池田高校は、2010年の現役合格1名以来の合格で、推薦入試において初めて現役で1名合格し、農学部に進学します。
推薦入試に合格したのは、スーパーサイエンスハイスクール校に指定され、長年の取り組みが結果としてつながったものと思われます。
(樟南高校)
樟南高校は、昨年に引き続き合格者を出し、現役で1名が合格しています。
この生徒は、大崎中学校出身で、灘高校、ラ・サール高校に合格していたものの、樟南高校に進学しました。
中学3年時には、センター試験の数学の問題で90点台をとれるレベルに達していたという秀才で、理Ⅲも狙えるレベルと言われていました。
したがって、どこの高校に行っても、東大に行けるレベルであったと思われます。
樟南高校は、文理コースで特待生となり、入学金・授業料の全額免除、下宿代の定額補助などが手厚いところです。
( )は、現役
区分 | 文Ⅰ | 文Ⅱ | 文Ⅲ | 小計 | 理Ⅰ | 理Ⅱ | 理Ⅲ | 小計 | 推薦 | 合計 |
ラ・サール | 9(6) | 8(5) | 3(3) | 20(14) | 13(11) | 6(5) | 2(1) | 21(17) | 文学部1(1) | 42(32) |
鶴丸 | 1(1) | 1(0) | 1(0) | 3(1) | 4(0) | 2(0) | 4(0) | 9(1) | ||
楠隼 | 1(1) | 1(1) | 2(2) | 2(2) | ||||||
鹿児島第一 | 1(0) | 1(0) | 2(0) | 2(0) | ||||||
甲南 | 教養学部1(1) | 1(1) | ||||||||
池田学園池田 | 農学部1(1) | 1(1) | ||||||||
樟南 | 1(1) | 1(1) | ||||||||
小計 | 10(7) | 9(5) | 4(3) | 23(15) | 19(12) | 10(6) | 2(1) | 32(20) | 3(3) | 58(38) |
2018年度東大入試第一次選抜合格者数(鹿児島県内会場)
試験コード | 文Ⅰ | 文Ⅱ | 文Ⅲ | 小計 | 理Ⅰ | 理Ⅱ | 理三 | 小計 | 合計 | 受験 者数 |
受験校 |
119701鹿大法文 | 1 | 1 | 1 |
521
|
|||||||
119702 県短大 |
250
|
||||||||||
119703鹿大教育 | 5 | 4 | 4 | 13 | 6 | 8 | 14 | 27 |
510
|
鶴丸 | |
119704鹿大理工 | 3 | 4 | 2 | 9 | 1 | 1 | 10 |
1149
|
|||
119705鹿大農学 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 |
659
|
甲南 | |||
119706鹿大水産 | 1 | 2 | 3 | 3 |
254
|
||||||
119707鹿大医学 | 13 | 13 | 10 | 36 | 23 | 13 | 9 | 45 | 81 |
541
|
ラ・サール、中央 |
119708鹿大歯学 | 5 | 5 | 5 |
229
|
|||||||
119709志學館大 | 2 | 2 | 2 |
381
|
|||||||
119710大島高校 |
345
|
||||||||||
小計 | 21 | 21 | 17 | 59 | 38 | 23 | 12 | 73 | 132 |
4839
|
|
119801鹿屋体大 | 3 | 1 | 4 | 4 |
497
|
楠隼、鹿屋 | |||||
|
|||||||||||
382301鹿国際大 |
575
|
||||||||||
382501第一工大 | 2 | 1 | 3 | 3 |
463
|
鹿児島第一 | |||||
390101純心女大 |
439
|
川内 | |||||||||
小計 | 5 | 2 | 7 | 7 |
1974
|
||||||
合計 | 21 | 21 | 17 | 59 | 43 | 25 | 12 | 80 | 139 |
6813
|
知り合いから3名受験して全員合格の可能性が高いと聞いていましたが、
在籍数や立地条件などから考えて、
2名も合格するとはすごいとしか言いようがありませんね。
教員の方々は大変なプレッシャーを感じて指導に専念していたと聞いてもいますが、
喜びもひとしおでしょうね。
同時に、不合格者1名を出したことに
無念な思いも抱いておられると推察されます。
気が早いかもしれませんが、
近い将来、ラサールや鶴丸に匹敵する進学校になるかもしれませんね。
少なくとも、田舎でもコレだけのことができると勇気を与えてくれる朗報ですね。
現役2人が合格したのがすごいですね。
今後ともよろしくお願いします。
樟南も少なくとも1名は現役で東大に合格したと聞いたのですがどうなのでしょうか。
理Ⅲを受けるかもとも聞いたのですが学部はどこでしょうか。
情報があれば教えてもらえますか。
東大に合格した場合、高校のホームページにすぐ更新されるのが通例でした。
今年は、まだ、更新されていません。
サンデー毎日では1名合格となっています。
今後ともよろしくお願いします。
東大の現役合格者数が鶴丸を超えたというのは驚くべき快挙です。高校入学時の偏差値は鶴丸とは比較にならないからです。それから、ラサール・鶴丸は塾とダブルスクールの生徒も少なくありません。
寮でのトラブルを耳にすることはありますが大健闘です。皆さん地方でよく頑張られたと思います。大隅半島、いや県内の受験地図が変わるかもしれません。中高一貫の生徒が受験する時期にはもっと上位層が厚くなることでしょう。
いろいろ批判めいた報道もありましたが、2人現役合格は圧巻です。
卒業生は32名ですので、鶴丸の10分の1、つまり鶴丸の卒業生だとすると、現役で20人が合格するレベルです。
今年、鶴丸は現役で1人ですので、樟隼は鶴丸の20倍の合格率ということとなります。
今後の発展を期待してやみません。
我々の学生時代、
大隅地域の進取の秀才たちはラサールに、
呑気な秀才たちは鹿屋に進学していました。
しかし、最近の優秀な男子の多くは
凋落著しい鹿屋を選択しません。
知っているだけでも、
3年前:ラサール→東大
2年前:尚志館→国公立の薬学部(現役)
2年前:尚志館→国立の医学部(現役)
本件度:樟南→東大(現役)
国立医学部合格者は
陸上の全国大会に出場した文武両道の秀才。
本年度東大合格者は、塾の力を借りずに
中3で大学センター試験数学を9割とり
灘高・ラサール高に合格するも蹴った秀才。
沈みゆく県立の鹿屋を選ばないのは仕方のないことですが、
今後は公立の雄となり得る楠隼を選択して、
鹿児島市に一極集中した学歴の歪みを是正し
大隅地域の発展に寄与してもらいたいものです。
東京の日比谷・西などの都立高の復活、
神奈川の翠嵐・市立南・横浜サイエンスなどの台頭、
首都圏の公立改革には凄まじいものがあります。
危機を感じた私立も奮闘し相乗効果が生じています。
行政には大局的見地に立って、
圧力や権益などのシガラミを乗り越えて、
公立中・高の発展を推進してほしいものです。
人財無しに貧乏県の汚名返上は不可能でしょう。”西郷どん”を見習ったらどうですか。
キバレ楠隼!
大隅の鹿児島のひいては日本の、雄となれ!
私も同感です。
今後ともよろしくお願いします。
鶴丸高校に合格しました。
本当に貴重な情報をいつも有難うございました。おやじの精神安定剤でした^ ^
息子は一つのゴールを迎えてまた新たなスタートラインに立ちました。次の目標に向かって、また一緒に頑張りたいと思います。これからも情報交換を宜しくお願いします。
ご参考までに点数開示では412点でした。
今後ともよろしくお願いします。
ラ・サール高校に合格しながら樟南高校に進学した方は、子供の同級生です。当時はラ・サールを蹴るなんてもったいないと思ったものですが、樟南で順調に伸びていかれたんですね。おめでとうございます。数学の解き方も独創的で、中学生の時から大学入試レベルの学力がありました。彼なら理3でも十分合格できるでしょうが、理1の方が本人の才能が生かせるように思います。
なるほどそういうことかもしれませんね。
今後ともよろしくお願いします。
昨日(3/23)に国公立大の合格者数14名と発表がありました。
このうちの千葉大・首都大は九大クラスです。
センターは若干低いものの二次の偏差値は遜色がありません。[河合の予想]
何より、倍率が九大2倍台に対し千葉大は5倍台・首都大は4倍台です。
偏差値が多少低くても倍率が2倍も高いと、
予備校の出している偏差値よりも遥かに難易度が高くなります。
たとえば、本番直近の模試の偏差値57の生徒が都市大(工・建築)52.5(7倍)に落ち、
40台の生徒が金沢大(理工)52.5(2倍)に合格しました。
余談が長くなりましたが、本年度は
東大に加えて千葉大(理)・首都大(経済)・岐阜薬大は九大クラス以上としてもよいと思えます。
そういう目で見ると、今年の楠隼は(鶴丸に迫るほどの)
驚異的な実績を残したと結論つけられると思えます。
楠隼生の努力はもちろんですが、重箱の隅をつつかれて誹謗中傷を浴びたこともあったようですが、
先生たちの尽力に加えて、優秀な先生を集めた県と教育委員会にも敬意を表したいと思います。
高山は田舎で駅が無くなり高山高校も郊外に引越した上に無くなり、とても寂しい限りでしたが、
楠隼の周りは商店が立ち並び町内で唯一発展しつつあるところです。
楠隼の発展と共に町が発展することも願っています。
さらに、観光も大事ですが、楠隼を成功させて、それに他校も続き、
教育県としても発展してもらいたいと期待しています。
同感です。
大きな挑戦ではありますが、一歩、一歩確実に実績を積み重ね、地域の学校として育ってくれればと考えています。
今後ともよろしくお願いします。
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