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05.07.18:45
⑩平成29年度鶴丸高校の大学合格実績(その8)
鶴丸高校の平成22年度以降の国公立大学合格実績をみると、難関大学の合格者数が平成24年度が最少となっています。
この原因は以下のとおりと考えられます。
平成24年度の受験生は、平成20年度入学の浪人組と平成21年度入学の現役組です。
平成20年度の入試は、一般入試の受験倍率が1.38と高い一方で、高校入試の平均点が262.6点と過去最高を記録しました。
このため、合格ラインが387点と非常に高く(成績開示の情報では390点でも不合格した生徒もいました)、得点差がつかず、単純ミスが少なかった生徒が合格する入試でした。
したがって、受験倍率は高かかったものの、超難関大学(東大・京大・医学部医学科)のレベルの学力層はある程度確保されたものの、九大等難関大学合格レベルの学力層で不合格となる生徒
が多かったため、平成20年度入学の浪人組の層が薄い状況となりました。
また、平成21年度は、前年度が1.38と高倍率であったことから、鶴丸を敬遠して甲南にシフトした生徒が多く、倍率が1.15と平成18年度以降最低となり、難関大学合格レベル層が減りました。
この2つの要因により、平成24年度の入試では、現役、浪人とも難関大学の合格者が減少し、大幅に難関大学の合格者を減らす結果となったのではないかと分析しています。
鶴丸高校の受験倍率(一般入試)
鶴丸高校の国公立大学の合格者数から偏差値別分布状況を推計してみます。
偏差値は、進研模試の偏差値を採用しています。
東大現役合格レベルを偏差値78以上、京大現役合格・東大浪人合格・九大医学部浪人合格レベルを偏差値74~78などと設定すると以下のようになります。
鶴丸高校の偏差値別分布状況
( )は、九大医学部を考慮した場合
合格した国公立大学の偏差値から見ると
平成28年卒生は、偏差値68~72の層が多い傾向にあります。
平成27年卒生は、偏差値72~74の層、偏差値66~68の層が多い傾向にあります。
平成26年卒生は、偏差値74~78の層が少ない傾向にあります。
平成25年卒生は、偏差値68~70の層が少ない傾向にあります。
平成24年卒生は、偏差値72以上が少ない傾向にあります。
平成23年卒生は、偏差値70~72の層が少ない傾向にあります。
鶴丸高校の偏差値別分布状況(累計順位)
合格した国公立大学の偏差値の累計から見ると
平成22年卒生は上位で推移していて、平成24年卒生は下位で推移しています。
平成23年卒生と平成25年卒生が、中位で推移しています。
平成24年卒生は、偏差値72以下で上位を占めています。現役合格を念頭に志望大学を下位に変更した結果かもしれません。(九州大学、熊本大学にシフト)
つまり、平成22年卒生の国公立大学実績が高かったことがわかります。
また、平成27年卒も上位で推移しており、偏差値66~68では最上位となっています。
下の表は、平成25年3月卒業生の進研模試の偏差値分布です。
鶴丸高校の受験者数は、284人と受験者数が90%程度ですが、合格した大学の偏差値との相関があることがわかります。
進研模試(高校2年生:平成24年1月)高校別偏差値分布(順位)
平成25年卒生の合格した国公立大学の偏差値分布と高2年1月の進研模試の偏差値分布を比較すると以下のグラフになります。
これを見ると、試験模試の偏差値の生徒数が合格実績より高いことがわかります。
つまり、偏差値で2程度のずれがあり、模試の結果からすると偏差値74~78の階層が10人程度少ない状況となっています。
なお、難関国公立大学の他に、熊本大学薬学部や長崎大学薬学部、慶応大学や早稲田大学への進学者もおり、これらの進学者はS3大学レベルに相当することから、この点を考慮する必要があります。
この原因は以下のとおりと考えられます。
平成24年度の受験生は、平成20年度入学の浪人組と平成21年度入学の現役組です。
平成20年度の入試は、一般入試の受験倍率が1.38と高い一方で、高校入試の平均点が262.6点と過去最高を記録しました。
このため、合格ラインが387点と非常に高く(成績開示の情報では390点でも不合格した生徒もいました)、得点差がつかず、単純ミスが少なかった生徒が合格する入試でした。
したがって、受験倍率は高かかったものの、超難関大学(東大・京大・医学部医学科)のレベルの学力層はある程度確保されたものの、九大等難関大学合格レベルの学力層で不合格となる生徒
が多かったため、平成20年度入学の浪人組の層が薄い状況となりました。
また、平成21年度は、前年度が1.38と高倍率であったことから、鶴丸を敬遠して甲南にシフトした生徒が多く、倍率が1.15と平成18年度以降最低となり、難関大学合格レベル層が減りました。
この2つの要因により、平成24年度の入試では、現役、浪人とも難関大学の合格者が減少し、大幅に難関大学の合格者を減らす結果となったのではないかと分析しています。
鶴丸高校の受験倍率(一般入試)
年度 | H18 | H19 | H20 | H21 | H22 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27 | H28 | H29 |
倍率 | 1.26 | 1.18 | 1.38 | 1.15 | 1.32 | 1.24 | 1.30 | 1.41 | 1.27 | 1.24 | 1.31 | 1.25 |
鶴丸高校の国公立大学の合格者数から偏差値別分布状況を推計してみます。
偏差値は、進研模試の偏差値を採用しています。
東大現役合格レベルを偏差値78以上、京大現役合格・東大浪人合格・九大医学部浪人合格レベルを偏差値74~78などと設定すると以下のようになります。
鶴丸高校の偏差値別分布状況
偏差値 | 78以上 | 74~78 | 72~74 | 70~72 | 68~70 | 66~68 |
現役合格 | 東大現役 | 京大現役 | 医学部現役 | S2大現役 | S3大現役 | A1大現役 |
浪人合格 | - | 東大浪人 九大医学部 |
京大浪人 | 医学部浪人 | S2大浪人 | S3大浪人 |
平成29年卒 | 5 | - | - | - | - | - |
現役 | 5 | 2 | 12 | 9 | 22 | 21 |
浪人 | - | - | - | - | - | - |
平成28年卒 | 5 | 9 | 16 | 26 | 47 | 47 |
現役 | 5 | 2 | 12 | 6 | 27 | 27 |
浪人 | - | 7 | 4 | 20 | 20 | 20 |
平成27年卒 | 6 | 12(14) | 21 | 25(23) | 43 | 60 |
現役 | 6 | 3 | 12 | 6 | 33 | 39 |
浪人 | - | 9(11) | 9 | 19(17) | 10 | 21 |
平成26年卒 | 4 | 6(7) | 17 | 25(24) | 29 | 42 |
現役 | 4 | 2 | 12 | 7 | 20 | 23 |
浪人 | - | 4(5) | 5 | 18(17) | 9 | 19 |
平成25年卒 | 3 | 11 | 19 | 29 | 24 | 54 |
現役 | 3 | 2 | 14 | 13 | 16 | 26 |
浪人 | - | 9 | 5 | 16 | 8 | 28 |
平成24年卒 | 5 | 8(9) | 9 | 27(26) | 33 | 40 |
現役 | 5 | 1 | 5 | 4 | 21 | 22 |
浪人 | - | 7(8) | 4 | 23(22) | 12 | 18 |
平成23年卒 | 8 | 10(11) | 14 | 19(18) | 38 | 45 |
現役 | 8 | 3 | 8 | 8 | 28 | 24 |
浪人 | - | 7(8) | 6 | 11(10) | 10 | 21 |
平成22年卒 | 5 | 18 | 12 | 32 | 42 | 38 |
現役 | 5 | 1 | 9 | 9 | 28 | 20 |
浪人 | - | 17 | 3 | 23 | 14 | 18 |
合格した国公立大学の偏差値から見ると
平成28年卒生は、偏差値68~72の層が多い傾向にあります。
平成27年卒生は、偏差値72~74の層、偏差値66~68の層が多い傾向にあります。
平成26年卒生は、偏差値74~78の層が少ない傾向にあります。
平成25年卒生は、偏差値68~70の層が少ない傾向にあります。
平成24年卒生は、偏差値72以上が少ない傾向にあります。
平成23年卒生は、偏差値70~72の層が少ない傾向にあります。
鶴丸高校の偏差値別分布状況(累計順位)
偏差値 | 78以上 | 74~78 | 72~74 | 70~72 | 68~70 | 66~68 |
現役合格 | 東大現役 | 京大現役 | 医学部現役 | S2大現役 | S3大現役 | A1大現役 |
浪人合格 | - | 東大浪人 九大医学部 |
京大浪人 | 医学部浪人 | S2大浪人 | S3大浪人 |
平成28年卒 | 1~5 | 6~14 | 15~30 | 31~56 | 57~95 | 96~142 |
現役 | 5 | 2 | 12 | 6 | 27 | 27 |
浪人 | - | 7 | 4 | 20 | 12 | 20 |
平成27年卒 | 1~6 | 7~20 | 21~41 | 42~64 | 65~107 | 108~167 |
現役 | 6 | 3 | 12 | 6 | 33 | 39 |
浪人 | - | 9(11) | 9 | 17 | 10 | 21 |
平成26年卒 | 1~4 | 5~11 | 12~28 | 29~52 | 53~81 | 82~123 |
現役 | 4 | 2 | 12 | 7 | 20 | 23 |
浪人 | - | 4(5) | 5 | 18(17) | 9 | 19 |
平成25年卒 | 1~3 | 4~14 | 15~33 | 34~62 | 63~86 | 87~140 |
現役 | 3 | 2 | 14 | 13 | 16 | 26 |
浪人 | - | 9 | 5 | 16 | 8 | 28 |
平成24年卒 | 1~5 | 6~14 | 15~23 | 24~49 | 50~82 | 83~122 |
現役 | 5 | 1 | 5 | 4 | 21 | 22 |
浪人 | - | 7(8) | 4 | 23(22) | 12 | 18 |
平成23年卒 | 1~8 | 9~19 | 20~33 | 34~51 | 52~89 | 90~134 |
現役 | 8 | 3 | 8 | 8 | 28 | 24 |
浪人 | - | 7(8) | 6 | 11(10) | 10 | 21 |
平成22年卒 | 1~5 | 6~23 | 24~35 | 36~67 | 67~109 | 110~147 |
現役 | 5 | 1 | 9 | 9 | 28 | 20 |
浪人 | - | 17 | 3 | 23 | 14 | 18 |
合格した国公立大学の偏差値の累計から見ると
平成22年卒生は上位で推移していて、平成24年卒生は下位で推移しています。
平成23年卒生と平成25年卒生が、中位で推移しています。
平成24年卒生は、偏差値72以下で上位を占めています。現役合格を念頭に志望大学を下位に変更した結果かもしれません。(九州大学、熊本大学にシフト)
つまり、平成22年卒生の国公立大学実績が高かったことがわかります。
また、平成27年卒も上位で推移しており、偏差値66~68では最上位となっています。
下の表は、平成25年3月卒業生の進研模試の偏差値分布です。
鶴丸高校の受験者数は、284人と受験者数が90%程度ですが、合格した大学の偏差値との相関があることがわかります。
進研模試(高校2年生:平成24年1月)高校別偏差値分布(順位)
偏差値 | 80以上 | 78~80 | 76~78 | 74~76 | 72~74 | 70~72 | 68~70 | 66~68 |
現役 | 東大現役 | 京大現役 | 医学部現役 | S2大現役 | S3大現役 | A1大現役 | ||
浪人 | - | 東大浪人 | 京大浪人 | 医学部浪人 | S2大浪人 | S3大浪人 | ||
鶴丸 | 1 | 2~9 | 10~17 | 18~30 | 31~52 | 53~73 | 74~105 | 106~131 |
志学館 | 1 | 2 | 3~6 | 7~15 | 16~19 | 20~29 | 30~38 | 39~42 |
甲南 | 1 | 2~5 | 6~7 | 8~11 | 12~20 | 21~41 | 42~73 | |
鹿児島中央 | 1 | 2~3 | 4~8 | 9~20 | ||||
鹿児島玉龍 | 1 | 2 | 3~4 | 5~7 | 8~11 | 12~20 | 21~27 | 28~35 |
加治木 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5~7 | 8~12 | 13~20 |
平成25年卒生の合格した国公立大学の偏差値分布と高2年1月の進研模試の偏差値分布を比較すると以下のグラフになります。
これを見ると、試験模試の偏差値の生徒数が合格実績より高いことがわかります。
つまり、偏差値で2程度のずれがあり、模試の結果からすると偏差値74~78の階層が10人程度少ない状況となっています。
なお、難関国公立大学の他に、熊本大学薬学部や長崎大学薬学部、慶応大学や早稲田大学への進学者もおり、これらの進学者はS3大学レベルに相当することから、この点を考慮する必要があります。
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