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  • 11/23/17:37

06.07.22:00

平成24年度鹿児島県公立高校入試状況

平成24年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、理科についてです。
理科の問題と正答率について平成19年度~平成24年度の6ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。
今回は、設問ごとの正答率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成22年度の4ヶ年の設問の数は平成19年度が37、平成20年度と平成21年度が39に、平成22年度は41となっています。平成23年度は、39に戻りました。平成24年度は、1つ多くなって40となっています。

得点分布は、平成21年度は41点~50点をピークとした正規分布に近いものとなっています。
平成22年度は、ピーク部分の分布率が小さくなり、下位層、上位層の得点分布が大きくなっており、学力の識別は向上したと考えられます。
平成23年度の得点分布は、50点~60点をピークとした正規分布に近い形になっています。
平成24年度の得点分布は、40点~50点をピークとした正規分布に近い形になっています。


①平成19年度~平成21年度の3ヶ年とも、90%以上の正答率の設問があるが、ほとんど学力の識別を図ることができないため、90%以上の正答率の設問は難易度を上げる必要がある。
平成22年度は、正答率90%以上の設問がなくなり、この部分は改善されたと思われる。
平成23年度は、正答率90%以上の設問が1問になっている。
平成24年度は、正答率90%以上の設問がなくなった。

②平成19年度~平成21年度の3ヶ年とも、51%~60%の正答率の設問の配点割合が20点以上と高くなっているが、全体の正答率ごとの配点割合がバランスが取れているものと想定している。
平成21年度の得点分布は理想に近いものと評価できるが、81点以上の得点分布が若干少ないため、特に難易度の高い問題(正答率10%以上20%未満)の配点が12点と高いことからこの問題の1~2の設問の難易度を若干下げる必要がある。

平成23年度は、難易度の高い問題(正答率10%以上20%未満)を1問減少させたが、10%未満の設問が2問となった。
平成24年度は、難易度の高い問題(正答率10%以上20%未満)が1問増加しましたが、10%未満の設問が1問に減少した。


③一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 得点率の低い設問は、総じて少ない。

正答率
設問数
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
90%以上  1  2  3  
80%以上~90%未満  1  4  2
70%以上~80%未満  7  3  5
60%以上~70%未満  6  5  2
50%以上~60%未満 10  9 10
40%以上~50%未満  4  6  6
30%以上~40%未満  1  4  3
20%以上~30%未満  6  2  4
10%以上~20%未満  1  3  4
10%未満        
37 39 39 41 39 40
 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
90%以上  2  4  6
80%以上~90%未満    8  4 10
70%以上~80%未満 17 10 14 10
60%以上~70%未満 13 12  5 13 20 13
50%以上~60%未満 25 21 23 18 13 19
40%以上~50%未満  9 13 15
30%以上~40%未満  2 10  6 18
20%以上~30%未満 17  5  9 10 10
10%以上~20%未満  3  7 12 11
10%未満
90 90 90 90 90 90


項目
(平成19年度入試問題)
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度


















1 生物領域の問題 19 59.8 18 64.4 18 66.8 18 51.7 18 71.0 18 52.7
 ①-1 微生物の
大きさ
90.4 91.5  2 93.0 54.8 93.5 86.5
 ①-2 顕微鏡の倍率、
視野等
76.8 84.6  2 58.5 16.0 85.1 79.9
 ①-3 食物連鎖と
数量関係の変化
26.0 59.2  2 26.9 53.2 57.6 57.6
 ②-1 光合成の原料 58.9 65.9  2 52.5 68.0 69.5 35.7
 ②-2 光合成産物の
移動
55.8 78.8  2 73.7 68.4 36.3 67.6
 ②-3(1) 無性生殖 69.0 61.0  2 95.1 77.7 74.1 19.1
 ②-3(2) 無性生殖
と個体の特徴
57.6 55.9  2 59.6 24.2 78.3 50.6
 ②-4 光合成と呼吸
の関係
63.4 35.3  2 58.6 63.1 69.2 50.0
           2 83.2            
                         
2 地学領域の問題 17 54.4 18 54.4 17 46.4 18 58.7 18 63.8 18 60.8
 ①-1 震度 78.1 58.5 73.7 37.2 77.8 66.9
 ①-2 S波の速さ 33.0 81.3 71.9 69.0 60.0 52.8
 ①-3 P波の到達
時間と震源からの距離
51.5 56.6 49.8 53.7 73.7 61.9
 ①-4 初期微動継続
時間と震源からの距離
27.9 49.2 20.3 17.5 68.0 56.4
 ②-1 湿度の求め方 69.3 39.5 13.6 76.8 79.7 46.4
 ②-2 前線の名称 81.1 65.1 41.4 83.2 57.3 80.3
 ②-3 前線付近の
断面図
56.5 50.7 61.1 88.3 34.9 67.9
 ②-4 気流と雲の
関係
50.7 40.2     33.2 60.5 55.8
                         
3 領域を融合させた
問題
18 63.5 18 66.7 19 50.4 18 45.3 18 48.7 17 54.7
 ①-1 化石を含む
地層
50.1 75.8 57.4 84.0 70.0 36.3
 ①-2 双子葉類の
葉脈の特徴
70.7 67.7 94.4 45.0 67.7 30.7
 ①-3 季節が生じる
原因
68.6 63.5  2 26.6 18.4 63.8 60.4
 ②-1(1) 鉄の酸化 79.5 97.1  2 70.7 33.2 49.8 78.3
 ②-1(2) 化学エネ
ルギー
78.2 79.1  3 49.5 53.6 61.3 82.8
 ②-2 力学的エネル
ギーの図示
29.9 44.9  2 54.0 22.5 42.7 44.2
 ②-3 エネルギー
変換に関する知識
73.2 83.1  3 55.1 65.6 41.0 49.0
        16.3   3 12.3 33.7 5.6 64.9
              51.6        
                         
4 物理領域の問題 17 52.0 18 50.3 18 50.9 18 50.4 18 34.9 19 43.3
 ①-1 光の反射と
屈折の図示
58.2 28.1 83.4 43.3 28.3 55.5
 ①-2 全反射 40.0 57.2 51.9 45.9 18.6 20.7
 ①-3 生活と光の
屈折
53.6 45.6 44.2 71.2 57.4 58.0
 ②-1 オームの法則 78.0 49.4 56.3 59.3 11.0 27.9
②-2 電流の向きと
磁界の向き
 3 48.3 59.9 73.3 75.3 27.2 74.7
②-3 コイルのまわり
の磁界
29.9 88.3 44.5 36.0 76.9 85.1
      47.6 19.0 44.8 41.2 16.4
      38.1     32.0 16.5 56.0
                      11.1
                         
5 化学領域の問題 19 39.8 18 28.1 18 35.8 18 37.2 18 40.4 18 36.6
 ①-1 溶質と溶媒 55.9 24.2 69.0 50.3 84.2 70.6
 ①-2 ガスバーナー
の火のつけ方
64.2 50.2 30.1 39.2 52.2 82.6
 ①-3 結晶が析出
する温度
29.0 13.4 38.9 25.0 34.6 21.0
 ①-4 溶解度と
結晶の析出
21.4 57.2 12.7 37.5     10.1
 ②-1 分子のモデル 69.5 33.7 59.8 54.0 63.2 75.0
 ②-2 質 発生した
気体の質量
42.7 16.2 32.9 68.3 34.1 27.0
 ②ー2 回 反応終了
の時点
40.1 3.1 41.3 22.3 20.8 9.4
 ②-3 化学反応に
おける量的関係
10.9     21.0 18.1 8.2    
                         
  90   90   90   90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度、平成22年度とは異なる。
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