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05.26.22:45

平成24年度鹿児島県公立高校入試状況

平成24年度鹿児島県公立高校入試結果について分析します。
昨日、5教科合計の得点分布について掲載しましたが、この得点分布状況について、追加分析しました。

得点分布状況の見方で重要なのは、得点のばらつき具合(分散)がどの程度なっているのかです。
平均点を中心に得点分布の分散が大きければ、学力の識別が行いやすいですが、得点分布が集中してしまうと学力の識別が難しくなります。

平成20年度の平均点が上昇したため、360点以上の得点者が多く存在し、鶴丸高校や甲南高校など学力の識別が十分出来ず、単純ミスなどによって不合格となり優秀な学生が私立に流れたと想定され、平成21年度は入試問題が難化しました。

しかし、平成21年度は、難化し平均点が低下したものの、今度は350点以上の得点上位層が大幅に減る一方で、得点下位層の人数が変わらない結果、バラツキが小さく、標準偏差が小さくなり、平均点±100点の間に多くの受験生が入ることとなってしまいました。

平均点だけをみれば、平成20年度に比較して確かに平成21年度は18点以上、平成22年度は30点以上低下しましたが、これだけでは評価はできません。そこで、得点分布状況から得点者の散らばり具合(分散)を評価するため、標準偏差を求めてみました。

標準偏差を求めるにあたっては、階層内の分布状況を三角分布と等分布を求め、その平均値としました。

標準偏差をみると、平成21年度が他の年に比較して、低くなっており得点のバラツキが若干小さいことがわかり、また、平成22年度には得点分布状況が改善されたこともわかります。

平成23年度は、標準偏差が76.8となっており、近年最も得点の分散が小さかった平成21年度をさらに下回っており、得点の集中化が見られます。

平成24年度は、標準偏差が78.0となっており、平成23年度より標準偏差が大きくなり、得点の分散が多くなっています。平均点が近い平成22年度と比較すると、若干平均点付近に集中していますが、鶴丸高校の合格ラインである偏差値65ラインの350点付近は若干得点者数が小さくなっており、学力の識別値は高まっていると思われます。

1教科平均点45点(90点満点)、5教科225点程度の平均点であれば、鶴丸高校、甲南高校など学力上位層の識別も高まるため、平均点225点~233点程度となるような難易度の問題を作成すべきと考えます。


得点分布

区分

受検
者数

0~ 49

50~ 99

100~149

150~199

200~249

250~299

300~349

350~399

400~450

平均点

H24 11,249 0.4 5.1 11.6 17.4 20.7 22.2 15.5 6.8 0.3 233.0
H23 11,573 0.2 3.6 9.3 14.3 20.3 22.1 19.1 10.5 0.4 248.8
H22 12,792 0.7 5.4 12.5 17.1 19.6 20.6 16.5 7.2 0.3 232.2
H21 12,749 0.3 3.8 9.9 16.2 19.7 21.6 19.6 8.7 0.3 244.5

H20

13,498

0.2

2.9

9.2

13.2

16.7

18.9

20.5

16.3

2.0

262.6

H19

13,610

0.4

4.4

9.9

15.6

18.2

19.2

19.5

11.3

1.5

248.8


標準偏差
区分 平均点 標準偏差 偏差値
1/3分布 中間分布 平  均 60 65 70
平成24年度 233.0 76.9 79.1 78.0 311.0 350.0 389.0
平成23年度 248.8 72.6 81.0 76.8 325.6 364.0 402.4
平成22年度 232.2 77.4 85.3 81.4 313.6 354.3 395.0
平成21年度 244.5 72.9 81.1 77.0 321.5 360.0 398.5
平成20年度 262.6 78.6 88.0 83.3 345.9 387.6 429.2
平成19年度 248.8 78.2 86.8 82.5 331.3 372.6 413.8
標準偏差は、得点分布より試算

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