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07.04.20:40

平成24年度鹿児島県内高校の大学合格実績と公立高校入試

各高校のS3以上の大学合格実績から平成19年度から平成24年度の6カ年の高校入試の成績上位層を鹿児島市内外別に区分すると以下のように推計することができます。

①S3以上の大学合格者のうち公立高校入試を受験した者のうち、鹿児島市内中学校出身者は、 96人~125人(45.9%~53.9%)に対して、鹿児島市外中学校出身者は、103人~127人(46.1%~54.1%)となる。
つまり、年度によって若干の変動はあるが、鹿児島市内中学校出身者と鹿児島市外中学校出身者の割合はおおむね50%±5%であることが推計できる。

②S3以上大学合格者のうち学区外枠により、鹿児島市外の中学校から鹿児島市内の公立高校へ48人(20.3%~23.0%)が受験したものと推計される。(鶴丸高校29人、甲南高校15人、鹿児島中央高校4人 合計48人)

③このため、結果的には、鹿児島市外の中学校から鹿児島市内の鶴丸高校、甲南高校、鹿児島中央高校に優秀な学生が入学するため、公立高校S3以上の大学合格者である成績上位者の144人~173人(66.5%~75.3%)が鹿児島市内の公立高校、41人~64人(17.7%~27.3%)が鹿児島市外の公立高校の出身者となる。

④鶴丸高校・甲南高校・鹿児島中央高校の3校の平成19年度から平成24年度大学入試を受験した現役組の平成16年度から平成24年度の公立高校一般入試の倍率をみると、平成17年度、平成18年度、平成20年度、平成22年度、平成24年度、平成21年度、平成23年度、平成19年度、平成16年度の順位に倍率が高くなっている。

⑤高校入試の平均点をみると、平成17年度が近年になく最も低く、平成22年度、平成24年度、平成21年度、平成23年度、平成19年度、平成16年度、平成18年度、平成20年度の順に高くなっている。つまり、入試の難易度が平成17年度、平成22年度、平成24年度、平成21年度、平成23年度、平成19年度、平成16年度、平成18年度、平成20年度の順に易しくなっている。

⑥したがって、平成23年度に大学を現役で受験した平成20年度の入学組は、入試問題の難易度は近年では最も易しく、倍率は鶴丸高校が高かった状況にあったことから学力の識別が十分行われず、優秀な学生が公立高校を不合格となり、私立高校へ進学した者は例年に比較して多かったと推察される。
特に、鶴丸高校、甲南高校は倍率が平成19年度が平成16年度から平成19年度の4ヶ年で最も低かったことから、公立高校を不合格となった学力上位層の私立高校への流出が少なかった傾向が強かったものと推察される。・・・・したがって、公立高校のS3以上の大学合格実績でも平成19年度入学組が現役で受験した平成22年度の合格者数が増え、浪人で受験した平成23年度が浪人合格者の増加に伴って最も多くなった想定される。(平成23年度東大合格者25人中18人が浪人など)

⑦⑥の推察によれば、平成22年度の鹿児島県公立高校のS3大学合格実績は、平成19年度から平成22年度の中で最も高くなることが想定され、そのとおりとなっている。
  また、その傾向は、定員枠が360人の最後の年度となった平成16年度入学組の浪人生が多かった平成20年度の実績より大きくなるものと想定される。
  平成23年度の鹿児島市内公立高校のS3以上大学の合格者数が最も高くなっているが、平成19年度入学組の浪人生の合格者が多かったことが原因である。

⑧募集定員減(360人から320人)そのものは、S3以上の大学合格者などの学力上位層の数そのものには影響しないものと想定される。・・・・平成16年度入学組(定員360人)が大学を現役で受験した平成19年度のS3以上の大学合格実績は少ないため定員枠が学力上位層には影響していないことがわかる。

⑨樟南高校の普通科文理コースは、入学者の実績等から鶴丸高校、甲南高校の不合格者数の25%程度に当たる人数が入学することが分かっており、2校の不合格者が多い平成17年度、平成18年度、平成20年度、平成22年度の入学者数は54人、47人、52人、50人となり、不合格者の少ない平成16年度、平成19年度、平成21年度、平成23年度は34人(試算値)、29人、32人、33人(試算値)となっており、鶴丸高校・甲南高校の倍率に比例した入学数となっている。

この樟南高校のS3大以上の現役合格者数は、平成20年度0人(浪人は九大2人)、平成21年度6人(浪人は九大4人、熊本大医学部1人の5人)、平成22年度3人(浪人は九大1人、鹿大医学部2人)、平成23年度8人(浪人は東大、京大・阪大各1人、鹿大医学部1人の4人)、平成24年度6人(浪人は東大2)となっている。

平成20年度の2人は浪人合格者であり、現役合格者はいないが、平成20年度に現役で大学受験した平成17年度高校入学組は鶴丸高校・甲南高校の倍率が高く入学者数が多かったものの、現役実績が伸びていない状況からも平成17年度入試の難易度が高かったため、優秀な学生が集まらなかったものと推定される。

樟南高校の平成19年度のS3以上の合格実績は、5人となっており、現役が何人かはわからないが鶴丸高校・甲南高校の倍率が小さいことから文理コース入学者は34人程度と想定される。

したがって、樟南高校の文理コースのS3以上の合格実績は、鶴丸高校、甲南高校の倍率が高く、公立高校入試の平均点が高い場合に、優秀な学生が入学することが想定されることがわかる。
この条件を満たすのは、平成20年度入学組であり、この傾向は鹿児島市内の私立高校にも言えると想定される。

したがって、各私立高校では、S3以上大学の平成23年度の現役合格者数は増加し、平成24年度の浪人合格者数も増えるものと想定される。

このように、高校入試の倍率、平均点とS3以上の大学合格実績とは公立高校、私立高校とも何らかの影響を受けているものと推察される。

 
鹿児島市内・市外中学校出身別S3以上大学合格実績

学力到達度ゾーン

S1

S2

S3

割合

学区外 補正 割合

大学偏差値

76以上

72~75

68~71

         

鹿児島市内公立高校
           一般入試
(鹿児島市内中学校出身)

 51
 53
 51
 54
 67
 44

 21
 24
 24
 24
 27
 22

 72
 85
 82
 90
 79
 95

144
162
157
168
173
161

68.9%
74.0%
66.5%
75.3%
74.5%
70.9%

-48  96
114
109
120
125
113
45.9%
52.1%
46.2%
53.8%
53.9%
49.8%

鹿児島市外公立高校
           一般入試
(鹿児島市外中学校出身)

  3
  4
 12
  9
  4
  7

  3
  8
  8
  4
  7
  8

 51
 38
 44
 31
 30
 36

 57
 50
 64
 44
 41
 51

27.3%
22.8%
27.1%
19.7%
17.7%
22.5%

48 105
 98
112
 92
 89
 99
 

鹿児島市内私立高校
(中高一貫教育校以外)
(鹿児島市外中学校出身)    

  1
  1
  2
  3
  4
  3

  3
  1
  2
  1
  7
  4

  4
  5
 11
  7
  7
  8

  8
  7
 15
 11
 18
 15

 3.8%
 3.2%
 6.4%
 4.9%
 7.8%
 6.6%

     8
   7
  15
  11
  18
  15
 
 (鹿児島市外中学校出身合計)
  4
  5
 14
 12
  8
 10
  6
  9
 10
  5
 14
 12
 55
 43
 55
 38
 37
 44
 65
 57
 79
 55
 59
 66
31.1%
26.0%
33.5%
24.7%
25.4%
29.1%
48 113
105
127
103
107
114
54.1%
47.9%
53.8%
46.2%
46.1%
50.2%

 55
 58
 65
 66
 75
 54

 27
 33
 34
 29
 41
 34

127
128
137
128
116
139

209
219
236
223
232
227

 100%
 100%
 100%
 100%
 100%
 100%

  209
219
236
223
232
227
 
上段から平成19年度、平成20年度、平成21年度、平成22年度、平成23年度、平成24年度

鹿児島県高校入試一般入試倍率(推薦入試除く)

入試年度 H24 H23 H22 H21 H20 H19 H18 ※H17 ※H16
大学入試
年度
H27 H26 H25 H24 H23 H22 H21 H20 H19
鶴丸 1.30 1.23 1.30 1.15 1.38 1.18 1.25 1.38 1.21
甲南 1.32 1.23 1.41 1.28 1.30 1.20 1.40 1.42 1.21
鹿児島中央 1.35 1.35 1.30 1.45 1.37 1.38 1.47 1.40 1.29
募集定員 320 320 320 320 320 320 320 320 360
入試平均点 233.0 248.8 232.2 244.5 262.6 248.8 253.8 238.9 248.9
H18年度~H24年度は、受検時の倍率、下段は未受検者数
平成16年度、平成17年度は、出願時の倍率

平成17~22年度公立高校不合格者数と樟南高校普通科文理コース入学者数との関係


入学
年度

大学
入試
年度
樟南高校
普通科
文理コース
入学者数
募集
定員
受験倍率 不合格者数 S3以上
大学
合格
実績
入学年度別
S3以上大学
合格実績
鶴丸 甲南 鶴丸 甲南 合 計 現役 浪人
H24 H27 45
(25%で推計)
320 1.30 1.32 86 93 179
H23 H26 33
(25%で推計)
320 1.23 1.23 68 65 133
H22 H25 50
(24.2%)
320 1.30 1.41 87 120 207
H21 H24 32
(25.6%)
320 1.15 1.28 45 80 125
H20 H23 52
(26.5%)
320 1.38 1.30 110 86 196 12
(8)
10
H19 H22 29
(25.9%)
320 1.18 1.20 53 59 112
(3)
H18 H21 47
(25.1%)
320 1.25 1.38 72 115 187 11
(6)
H17 H20 54
(23.3%*)
320 1.38※ 1.42※ 110※ 121※ 231※
(0)
H16 H19 34
(25.0%)注
360 1.21※ 1.21※ 68※ 68※ 136※
(   )は、鶴丸高校・甲南高校不合格者の合計に対する入学者の割合
注は、鶴丸高校・甲南高校不合格者の合計に対する入学者の割合を25%として試算
平成17年度から平成19年度は、高2、高3の在籍者数で、高2における英数コースから文理コースのクラス替え数名を含んでいる。
米:平成17年度の受験倍率は、志願時点の数値(受験辞退者含む)
S3以上大学合格実績の(  )は現役

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