11.27.11:00
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05.20.23:34
平成23年度鹿児島県高校入試状況
平成23年度鹿児島県公立高校入試の各教科について分析します。
過去9ヶ年の科目別平均点は下表のとおりです。
(分析)
①入試問題は、難易度は科目ごと平均点50点を目安に作成している。
②年度により、科目の平均点の変動が大きい。
③平成23年度は、平成22年度の平均点が近年の中で最も低くなっため、平均点を上げようとしたものと想定され、国語が1.0点、社会が4.2点、数学が5.9点、理科が3.3点、英語が2.3点と5教科とも上回っている。
さらに、平成22年度は、平成21年度に比較して、国語が0.1点、社会が0.5点、数学が2.8点、理科が1.8点、英語が7.1点と5教科とも下回っている。
平成20年度の比較において、平成21年度は、国語が1.9点、社会が3.3点、数学が5.7点、理科が2.4点、英語が4.7点と5教科とも下回っている。これは、平成20年度の平均点が262.6点と近年になく高かったため、各教科において難化の意向が働いた結果と想定される。
④総得点をみると、平成15年度、平成16年度とほぼ想定した点数となったが、平成17年度は数学と理科の平均点の大幅な減少により、総得点が大幅に減少した。
平成18年度は、平成17年度がかなり総得点が低かったことから、難易度を調節しようとし、理科はほぼ設定どおりとなったが、数学は回復せず、国語が5.4点、社会が4点高くなり、総得点が上昇した。
⑤平成19年度は、国語の出題傾向を一部変え、8.7点減少させ、ほぼ設定どおりとし、また、数学の平均点を平成18年度より設定どおり高くすることができ、総得点はほぼ設定どおりとなった。
⑥このように、科目間の難易度の調整が難しく、科目の平均点が大幅に増減する科目が発生し、平成17年度、平成20年度、平成22年度のように総得点も大きく変動してしまう場合がある。
⑦科目別の平均点のみでみると以下のとおりである。
(国語)平均点が50点を上回るケースが多い。難易度を若干上げる必要がある。(2~3問難易度を上げる)
(社会)社会は、平均点の変動が小さく安定している。
(数学)平成17年度、平成18年度、2ヶ年続けて平均点が低かったが、平成19年度、平成20年度は上昇 し、平成21年度、平成22年度は低下した。平成23年度は、平成22年度の平均点が低かったため、平年並みの得点となった。
(理科)平成17年度、平均点が低かったものの、他の5ヶ年は安定していたが、平成22年度は低下した。
平成23年度は平年並みの平均点となった。
(英語)平成16年度、平均点が低く、平成20年度は平均点が高かった。平成20年度は、出題傾向を変えたがそれにより平均点が上昇した。平成21年度は、平均点が高かった平成20年度より平均点を下げることがで き、さらに平成22年度は低下した。
平成23年度の平均点は若干上がった。
平成22年度についてみると、総得点の得点分布をみるとかなり改善されている。さらに改善するとすれば、1教科の平均点を45点、総得点225点(得点率50%)程度とすれば、さらに学力の識別が行われると思われる。
区分 |
総得点 |
国語 |
社会 |
数学 |
理科 |
英語 |
平成23年度 | 248.8 | 53.2 | 53.0 | 48.2 | 46.6 | 47.9 |
平成22年度 | 232.2 | 52.2 | 48.8 | 42.3 | 43.3 | 45.6 |
平成21年度 | 244.5 | 52.3 | 49.3 | 45.1 | 45.1 | 52.7 |
平成20年度 |
262.6 |
54.2 |
52.6 |
50.8 |
47.5 |
57.4 |
平成19年度 |
248.8 |
47.7 |
54.9 |
47.6 |
48.4 |
50.1 |
平成18年度 |
253.8 |
56.4 |
55.2 |
42.5 |
51.1 |
48.6 |
平成17年度 |
238.9 |
51.0 |
51.2 |
44.3 |
43.2 |
49.2 |
平成16年度 |
248.9 |
54.5 |
51.5 |
50.7 |
50.6 |
41.7 |
平成15年度 |
247.7 |
56.7 |
47.5 |
43.1 |
47.1 |
53.3 |
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