11.23.17:52
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05.18.22:30
平成23年度鹿児島県公立高校入試状況
5月17日に鹿児島教委育委員会ホームページに公表された平成23年度の鹿児島県公立高校入試状況について掲載します。
平成23年度の鹿児島県公立高校入試の得点の分布状況について分析します。
入試問題は、1科目平均点50点程度、総得点250点程度を目安として作成することとしていますが、平成20年度の平均点がかなり高かったことから、平成21年度大幅に平均点が減少し、平成22年度はさらに平均点が低下しました。
このため、平成23年度入試の動向が注目されましたが、平成19年度と同じ248.8点と平年並みの平均点となりました。
①平成23年度は、近年最も低かった平成22年度より平均点が16.6点高くなっている。
②平成21年度は、平均点が高くなった平成20年度の反省に立ち、問題の難化が行われ、400点以上の者が35人と平均点が低かった平成17年度69人より少なくなっていましたが、平成22年度は平均点がさらに下がっている割には41人と増加しています。
平成23年度は、平成22年度に比較して16.6点平均点が上がりましたが、400点以上の得点者は52人と若干の増加にとどまっていました。
このことは、平均点が高いものの高得点がとりにくい出題構成になっていることがわかります。
③平成21年度は、360点以上の者は平成20年度に比較すると8.19%大幅に減少しており、360点~399点の者は、1685人から771人と914人減少している。
平成22年度は、360点以上の者は平成21年度に比較するとさらに1.18%減少しており、360点~399点の者は、771人からと617人と154人減少している。
平成23年度は、360点以上の者は、7.85%と平均点が同じだった平成17年度より若干高くなっており、360点から399点の者は、平成22年度の617人から856人と239人増加している。
④平成21年度は、350点以上の者は平成20年度に比較すると8.85%減少しており、1265人減少している。350点~359点の者は、515人から403人と112人減少している。
平成22年度は、350点以上の者は平成21年度に比較すると1.98%減少しており、250人減少している。350点~359点の者は、403人から301人と102人減少している。
平成23年度は、350点以上の者は平成22年度に比較すると3.40%増加しており、302人増加している。350人~359点の者は、301人から353人と52人増加している。
⑤④の350点~359点の10点の間の得点者は、平成23年度353人で平成22年度301人に対して17.3%増加しており、360点から399点の40点の間の得点者は平成23年度856人で平成22年度617人に対して38.7%で、360点から399点の層の増加率が高いことを示している。
⑥平成22年度の360点~399点の各点の人数を平均すると21人(平成20年度42人、平成21年度19人、平成22年度15人)となっていたことがわかる。
⑦つまり、成績上位層の点数が押さえられ、360点以上では各点の得点者が多くなり、学力の識別が低下する一方で、成績中上位層の点数が増加することによって、300点から360点層に集中した結果となった。
⑧これを入試問題で考えてみると、難易度の高い問題が増えたことによって成績上位層の点数が押さえられ、難易度の低い問題の割合が多くなり、成績中上位層の点数が増加幅が上位層より大きいと推定される。
⑨鶴丸などの合格ラインは、このような入試状況から合格ラインが平成20年度に比較して大幅に低下し、平成21年度の比較においても低下したと想定される。
得点別分布状況をみると、正規分布に近い形となっていますが、若干得点上位層が増えている。
←グラフをクリックすると拡大します。(得点分布)
次回以降に各教科について分析します。
鹿児島県公立高校得点分布状況
※分布割合より試算
平成23年度の鹿児島県公立高校入試の得点の分布状況について分析します。
入試問題は、1科目平均点50点程度、総得点250点程度を目安として作成することとしていますが、平成20年度の平均点がかなり高かったことから、平成21年度大幅に平均点が減少し、平成22年度はさらに平均点が低下しました。
このため、平成23年度入試の動向が注目されましたが、平成19年度と同じ248.8点と平年並みの平均点となりました。
①平成23年度は、近年最も低かった平成22年度より平均点が16.6点高くなっている。
②平成21年度は、平均点が高くなった平成20年度の反省に立ち、問題の難化が行われ、400点以上の者が35人と平均点が低かった平成17年度69人より少なくなっていましたが、平成22年度は平均点がさらに下がっている割には41人と増加しています。
平成23年度は、平成22年度に比較して16.6点平均点が上がりましたが、400点以上の得点者は52人と若干の増加にとどまっていました。
このことは、平均点が高いものの高得点がとりにくい出題構成になっていることがわかります。
③平成21年度は、360点以上の者は平成20年度に比較すると8.19%大幅に減少しており、360点~399点の者は、1685人から771人と914人減少している。
平成22年度は、360点以上の者は平成21年度に比較するとさらに1.18%減少しており、360点~399点の者は、771人からと617人と154人減少している。
平成23年度は、360点以上の者は、7.85%と平均点が同じだった平成17年度より若干高くなっており、360点から399点の者は、平成22年度の617人から856人と239人増加している。
④平成21年度は、350点以上の者は平成20年度に比較すると8.85%減少しており、1265人減少している。350点~359点の者は、515人から403人と112人減少している。
平成22年度は、350点以上の者は平成21年度に比較すると1.98%減少しており、250人減少している。350点~359点の者は、403人から301人と102人減少している。
平成23年度は、350点以上の者は平成22年度に比較すると3.40%増加しており、302人増加している。350人~359点の者は、301人から353人と52人増加している。
⑤④の350点~359点の10点の間の得点者は、平成23年度353人で平成22年度301人に対して17.3%増加しており、360点から399点の40点の間の得点者は平成23年度856人で平成22年度617人に対して38.7%で、360点から399点の層の増加率が高いことを示している。
⑥平成22年度の360点~399点の各点の人数を平均すると21人(平成20年度42人、平成21年度19人、平成22年度15人)となっていたことがわかる。
⑦つまり、成績上位層の点数が押さえられ、360点以上では各点の得点者が多くなり、学力の識別が低下する一方で、成績中上位層の点数が増加することによって、300点から360点層に集中した結果となった。
⑧これを入試問題で考えてみると、難易度の高い問題が増えたことによって成績上位層の点数が押さえられ、難易度の低い問題の割合が多くなり、成績中上位層の点数が増加幅が上位層より大きいと推定される。
⑨鶴丸などの合格ラインは、このような入試状況から合格ラインが平成20年度に比較して大幅に低下し、平成21年度の比較においても低下したと想定される。
得点別分布状況をみると、正規分布に近い形となっていますが、若干得点上位層が増えている。
←グラフをクリックすると拡大します。(得点分布)
次回以降に各教科について分析します。
鹿児島県公立高校得点分布状況
区分 |
受検者数 |
平均 |
400点 以上 の人数 |
400点以上 の割合(%) |
360点以上 の人数 |
360点以上 の割合(%) |
350点以上 の人数 |
350点以上 の割合(%) |
平成23年度 | 11,573 | 248.8 | 52 | 0.45 | 908 | 7.85 | ※1,261 | 10.90 |
平成22年度 | 12,792 | 232.2 | 41 | 0.32 | 658 | 5.14 | ※959 | 7.50 |
平成21年度 | 12,749 | 244.5 | 35 | 0.27 | 806 | 6.32 | ※1,209 | 9.48 |
平成20年度 |
13,498 |
262.6 |
274 |
2.03 |
1,959 |
14.51 |
※2,474 |
18.33 |
平成19年度 |
13,610 |
248.8 |
211 |
1.55 |
1,321 |
9.71 |
※1,749 |
12.85 |
平成18年度 |
13,885 |
253.8 |
270 |
1.94 |
1,629 |
11.73 |
- |
- |
平成17年度 |
14,629 |
238.9 |
69 |
0.47 |
883 |
6.04 |
- |
- |
平成16年度 |
15,273 |
248.9 |
180 |
1.18 |
1,371 |
8.98 |
- |
- |
平成15年度 |
16,533 |
247.7 |
175 |
1.06 |
1,449 |
8.76 |
- |
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