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  • 11/23/17:40

06.07.22:02

平成23年度鹿児島県公立高校入試情報

平成23年度鹿児島県公立高校入試問題について掲載しています。
引き続き、社会についてです。
社会の問題と正答率について平成19年度~平成23年度の5ヶ年分を整理すると以下の表のようになります。
今回は、設問ごとの正答率と配点割合により、得点分布状況との関係を見てみます。

平成19年度から平成23年度の5ヶ年の設問の数は42~43になっています。


①平成19年度~平成21年度の3ヶ年とも、90%以上の正答率の設問はなく、ほとんど学力の識別を図ることができない設問はなかった。
平成22年度は、90%以上の正答率の設問が4問あり、学力の識別を図ることができない問題が増加した。
平成23年度も90%以上の正答率の問題が1問ある。

②平成21年度は、80%~90%の正答率の設問の配点割合が2点と低くなっており、この結果、平均点が下がり、得点分布が最も高い得点層が51点~60点、61点~70点層に移行するなど学力の識別を図る意味で一定の効果はあったものと想定される。
しかし、依然として上位の得点層が多く、さらに上位得点層の学力の識別値を高くするため、若干難易度の高い設問を多くし、41点から50点層の分布率がピークとなるようにする必要がある。
平成22年度は、80点以上の配点割合が高くなり、学力の識別が低下したものと想定される。
平成23年度は、60点~70点がピークとなり、得点上位層が多くなっており、学力の識別がさらに低下しているものと想定される。
この要因は、得点率60%以上の設問の配点の割合が高くなっているためであると考えられます。

③一方、受験者の立場からすると、正答率の低い問題について、受験対策を講じる必要がある。
 
正答率
設問数   
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度
90%以上      
80%以上~90%未満
70%以上~80%未満 8 
60%以上~70%未満 11 10 11 10
50%以上~60%未満 11
40%以上~50%未満
30%以上~40%未満
20%以上~30%未満
10%以上~20%未満      
10%未満          
43 42 42 43 43

 
正答率
配点
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度
90%以上      
80%以上~90%未満 10  10  
70%以上~80%未満 16  16  16 16
60%以上~70%未満  23  20  23 15 22
50%以上~60%未満  19  18  25 11 15
40%以上~50%未満  14  14   4 16 12
30%以上~40%未満   2   7   7 12 15
20%以上~30%未満   6   0   9 10
10%以上~20%未満      5  4  
10%未満          
90 90 90 90 90


項目(平成19年度入試問題) 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度















1 歴史的分野の問題 31 62.6 31 62.0  31 59.3 31 48.1 31 58.1
 ①-1 足利尊氏 72.5 74.3 51.2 92.7 72.3
 ①-2 壬申の乱(天武天皇) 60.9 68.5  61.4 65.0 65.8
 ①-3 執権政治(北条時政) 72.8 72.0 65.5 43.4 65.4
 ①-4 室町文化(雪舟の水墨画) 68.6 50.7  71.9 26.7 38.1
 ①-5 忽 57.8 61.0 2   62.6 29.6 59.5
 ①-6 東大寺の大仏(奈良県の位置)  74.4  63.3  74.7 41.6 42.6
 ①-7 亨保の改革 66.8 44.1 69.7 73.5 31.7
 ①-8 大政奉還 49.5 89.1  62.0 20.1 71.7
 ②-1①大日本帝国憲法 80.4 69.4  78.6 78.5 68.2
   ②-1②ロシア革命 2   53.7  2  71.0 2   72.8 87.0 74.6
 ②-2 孫文 85.3 53.6  16.6 61.0 69.8
 ②-3 第一次世界大戦と日本 66.1 83.3  3 54.2 42.8 78.4
 ②-4 日本の紡績業の発展 55.6 49.0  2  70.9 22.6 36.2
 ②-5 農地革命   55.1 53.0  2  23.9 31.2 53.8
 ②-6 時代の並び替え 22.8 38.9  2  56.0 14.5 45.7
                     
2 公民的分野の問題  28 63.7   28  52.1  28  61.3 28 52.1 28 57.6
 ①-1 与党  79.8 67.6  2 86.6 56.6 76.6
 ①-2①フランス革命と人権宣言 48.4 74.1  2  64.6 18.1 60.8
 ①-2②NGO 75.5 62.7  2  32.8 38.6 46.3
 ①-3 行政改革  46.8 53.8  2  54.8 62.1 69.7
 ①-4 議院内閣制のしくみ   38.1  2  84.0  2  63.0 61.0 69.4
 ①-5 選挙  3  42.3  3  19.7  2  57.4 59.9 36.1
 ②-1 デフレーション 67.4 67.4 2  76.9 39.1 79.3
 ②-2①需要曲線 86.5 43.3 60.2 79.8 86.1
 ②-2②均衡価格 66.6 63.9 56.5 65.6 27.5
 ②-3①少子高齢社会 65.2 32.2 79.1 20.9 32.3
 ②-3②我が国の社会保障制度 68.5 30.7 58.0 71.7 37.6
 ②-4 消費者保護(製造物責任法)    2  83.0  2  59.3  2  53.2 38.3 44.0
 ②-5 循環型社会への転換 68.2 40.5 65.4 65.2 71.1
                     
3 地理的分野の問題  31 57.0  31 60.6 31 44.5  31 62.8 31 60.9
 ①-1 日本の地域区分  74.9 78.5  71.6 93.9 49.0
 ①-2 城下町 27.3 72.0  61.6 80.2 53.7
 ①-3 伝統的工芸品 67.1 70.9 25.3 44.1 51.3
 ①-4 平野の分布と過疎地域の分布 50.3 83.2  41.7 49.7 54.5
   ①-5   過疎地域の取組  2  54.7  2  62.7  3  52.9 39.7 71.8
 ①-6 土地利用(水田) 72.9 51.7  35.5 59.9 61.3
 ①-7①季節風 61.8 72.9 28.3 53.8 33.0
 ①-7②主題図(日照時間) 54.5 84.1 63.9 92.7 62.7
 ②-1 砂漠 89.5 12.5 19.4 67.1 56.4
 ②-2①原油の輸送(タンカー) 45.3 69.4 56.2 46.8 55.5
 ②-2②日本の電力構成(火力発電) 58.8 49.4 45.3 46.5 46.7
 ②-3 世界の国々の位置と大陸 71.0 52.6 25.8 82.1 83.2
 ②-4 新規造山帯の特徴 28.8 59.0 35.6 90.9 69.8
 ②-5 時差の計算 53.2 49.3 58.7 44.2 87.6
  ②-6 輸出の変化の特徴  49.3         54.6 90.6
                     
  90   90   90   90   90  
入試問題の項目は、平成20年度、平成21年度、平成22年度とは異なる。
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