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03.20.08:26

平成22年度樟南高校普通科文理コース入学状況

3月18日は、樟南高校・鹿児島実業高校などの入学手続きの締め切り日でした。

公立高校の受験倍率と楠南高校普通科文理コース入学者との関係を見てみます。

鶴丸高校・甲南高校の受験倍率が高くなると楠南高校普通科文理コースの入学者が増加することがわかります。

樟南高校普通科文理コースは、鶴丸高校、甲南高校の志望者の多くが併願します。
また、文理コースの入学者は、公立高校の受験倍率に関係なく、合格ラインを高く設定しているため、鶴丸高校、甲南高校の受験倍率によって大きく変動し、入学者数は29人~52人の幅を持つことがわかります。

このため、樟南高校普通科文理コースと鶴丸高校、甲南高校の受験者数との関係を調べてみました。

毎年度、鶴丸高校、甲南高校の不合格者数の合計値の約25%が入学していることになります。
平成20年度の入学者は52人ですが、一般入学者は46人で、鶴丸・甲南高校の不合格者に占める割合は23%程度となります。

鶴丸高校、甲南高校の不合格者の約25%に相当する人数が入学していることとなりますが、25%になる要素は、①併願率、②合格率、③入学率となります。

平成20年度の文理コースの合格ラインは、平成19年度の387点から40点高い427点となっていますが、合格ラインは入学定員で設定されるものではなく、一定の学力を基準としているため、合格ラインの上昇の要因は入試問題の易化によるものと考えられます。(平成21年度の合格ラインは公表されていません。)

平成20年度の文理コースの受検者数は88人増加し、合格者も同じく88人増加しています。このことは、学力上位層が多く受検していたものと想定され、鶴丸高校の志願者が増加したことや鶴丸高校との併願が多かったものと推測されます。

平成22年度の文理コースの入学者数は、鶴丸高校、甲南高校の不合格者数の25%とすると、52人となります。

また、平成17年度から平成21年度までで、鶴丸高校の倍率が高いのが平成17年度、平成20年度ですが、過去10年間の平均点をみると、平成17年度は平均点が最も低く、平成20年度が最も高くなっています。
平成22年度の平均点は、皆さんからの情報からすると平成17年度より低くなる可能性があり、学力の識別はさらに高まっている可能性があります。

したがって、平成17年度、平成21年度、平成22年度は学力の識別が十分行われたのに対して、平成20年度は識別が十分行われなかったと想定され、平成20年度は優秀な学生が公立高校を不合格となり、文理コースに入学した割合が高いと想定されます。

平成22年度は、鶴丸高校・甲南高校の学区外不合格者が29人と多くなっており、鹿児島市内の私立高校の特待生としてに入学した可能性があります。

平成17~22年度公立高校不合格者数と樟南高校普通科文理コース入学者数との関係
区分
樟南高校
普通科
文理コース
入学者数
受験倍率 不合格者数
鶴丸高校 甲南高校 鶴丸高校 甲南高校 合  計
平成22年度 52(25.0%) 1.30 1.41 【19】
87
【10】
120
【29】
207
平成21年度 32(25.6%) 1.15 1.28 【5】
45
【8】
80
【13】
125
平成20年度 52(26.5%) 1.38 1.30 【12】
110
【7】
86
【19】
196
平成19年度 29(25.9%) 1.18 1.20 53 59 112
平成18年度 47(25.1%) 1.25 1.38 72 115 187
平成17年度 54(23.3%*) 1.38* 1.42* 110* 121* 231
(   )は、鶴丸高校・甲南高校不合格者の合計に対する入学者の割合
【   】は、学区外受験者
平成18年度、平成19年度は、高2、高3の在籍者数で、高2における英数コースから文理コースのクラス替えを含んでいる。
 米:平成17年度の受験倍率は、志願時点の数値(受験辞退者含む)

公立高校入試平均点
区 分
平成15
年度
平成16
年度
平成17
年度
平成18
年度
平成19
年度
平成20
年度
平成21
年度
平成22
年度
国 語
56.7
54.5
51.0
56.4
47.7
54.2
52.3
社 会
47.5
51.5
 
51.2
55.2
54.9
52.6
49.3
数 学
43.1
50.7
44.3
42.5
47.6
50.8
45.1
理 科
47.1
50.6
43.2
51.1
48.4
47.5
45.1
英 語
53.3
41.7
49.2
48.6
50.1
57.4
52.7
247.7
248.9
238.9
253.8
248.8
262.6
244.5
最高点
 
 
 
 
433
430
 
 

樟南高校普通科文理コースの入試状況
年度 推薦
受検者
推薦
合格者
一般
受検者
一般
合格者
実質倍率 合格最低点
(得点率)
推薦
入学
一般
入学
入学
合計
平成20年度 967 486 1.99 427/500
(85.4%)
46 52
平成19年度 不明 不明 879 398 2.21 387/500
(77.4%)
不明 (29) 29
88 88 -0.22 40/500
(8.0%)
23


平成20年度の樟南高校普通科文理コースの鶴丸高校医・甲南高校不合格者の合格者数を試算しましたが、各種データを組み合わせると下記のことが推定されます。

鶴丸高校、甲南高校、鹿児島中央高校(学区外)の不合格者202人中、その70%に当たる149人が文理コース受検し、そのうち68人が文理コースに合格し、推薦者6人を除く46人が入学したことになります。

推薦入学者は6人ですが、そのうち4人が鹿児島市外の中学校出身と想定されます。

平成20年度公立高校不合格者の併願・合格率 
偏差値 高校(学区内外) 不合格者 文理コース
併願者数 
文理コース
合格率
文理コース
合格者    
文理コース
入学者数
73 鶴丸高校(学区外) 12 10 70%
71 鶴丸高校(学区内) 98 84 45% 38 26
70 甲南高校(学区外) 40%
69 鹿児島中央高校(学区外) 35%
68 甲南高校(学区内) 79 48 30% 14 10
一般入試  202 149 -  62 46
推薦入試
(鹿児島市外4)
合計 68 52
(鹿児島市外14

 
鶴丸高校受験者の樟南高校普通科文理コース併願の割合を2007年11月の九州模試の志望者数で試算すると鶴丸志望者の上位層は86%(190/221)の併願率となります。

2007年11月九州模試 405点得点の場合
志望校 総志望数 順位
鶴丸高校 412人 221位
甲南高校 682人 231位
樟南高校普通科文理コース 454人 190位


平成20年度の甲南高校受験者の文理コース併願の割合を同じように試算すると60%(454/682)となります。

平成20年度の樟南高校普通科文理コースの高1の出身中学校が判明した分を分析すると以下のようになります。
また、SBさん(樟南文理のイニシャル)からの情報も併記します。

下記のように52人中39人が判明しましたが、そのうち14人が鹿児島市外の中学校出身中学校であることがわかります。
鹿児島市外中学校出身の生徒の割合は、52人に対して27%、判明分39人に対して36%占めています。
このことから、30%程度は鹿児島市外の中学校出身であることがわかり、そのうち女子の占める割合が高く、14人中10人が女子です。

鹿児島市外の中学校出身中学校の生徒は、鶴丸高校・甲南高校・鹿児島中央高校の学区外不合格者、推薦入学者、専願入学者と考えられます。

このうち、鶴丸高校・甲南高校・鹿児島中央高校の学区外不合格者の試算値6人(鶴丸高校3人、甲南高校2人、鹿児島中央高校1人)より多い可能性があります。

このため、学力の高い鹿児島市外の中学校の出身中学校の割合が高いことも、進研模試において平均点が鶴丸高校を上回った要因と考えられます。

平成20年度樟南高校普通科文理コース入学者52人出身中学校
鹿児島市内中学校 人数 鹿児島市外中学校 人数
判明分 情報 合成 判明分 情報 合成
伊敷台 川内中央  
紫原   加世田  
吉野東   れいめい  
鴨池 第一鹿屋  
西紫原   伊集院北  
鹿大付属 重富  
坂元   川内北  
桜丘   出水  
鹿児島修学館   帖佐
松元   舞鶴
城西   根占  
 甲南   南指宿  
西陵          
東谷山          
 小計  13 18 25 小計 14
うち女子10
  14
うち女子10
その他(不明者) 13


2007年11月九州模試 405点得点の場合
高校名 合格判定 合格確率 総志望内順位 上位
合格ライン
合格ライン
鶴丸高校 73%
221位
412人中
433点 408点
樟南高校普通科文理コース 61%
190位
454人中
441点 417点

平成20年度
偏差値 高校(学区内外) 不合格者 文理コース
一般入試入学者
比例配分
73 鶴丸高校(学区外) 12
71 鶴丸高校(学区内) 98 32
70 甲南高校(学区外)
69 鹿児島中央高校(学区外) 3(6人中 上位3人)
68 甲南高校(学区内) 26(79人中 上位26人)
合計   146 46
注)偏差値ごとの入学者数は、比例配分して試算

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無題

未確認情報ですが、鹿実文理科は90人入学だそうです。鶴丸の倍率が高いときに生徒数が多くなる気がします。
公立が授業料無償になるので、私立の特待もありがたみが薄れるかもしれませんが、これから樟南や鹿実などの私学がどのように考えて進まれるか興味があります。
また来年の受験からランクを下げて公立を狙わせる親御さんも増えてきそうな気がします。

  • 2010年03月21日日
  • でめオヤジ
  • 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。
文理科の入学者は、平成20年度80人、平成21年度51人でしたから、平成22年度は結構多くなりましたね。
授業料無償化の話ですが、私立高校は支援金が交付されますが、全額特待の場合、学生の授業料負担がありませんので支援はありません。一方、高校無償化に伴って、特別控除額が見直されますので年間2~3万円の増税(負担増)となります。
一方、半額免除特待生の場合は、授業料負担が1万円程度以上あるので支援対象となります。したがって、特別控除が見直されても年間10万円程度の負担軽減されます。
したがって、半額特待生が多い高校、学科、コースは、負担額が月額約1万円軽減されるため、公立高校との負担額の差額は拡大しませんので、人気が出る可能性もあります。
今後、私立高校では、全額免除を少なくするか、なくし、4分の3免除特待生制度を作れば、学生負担額4分の1を私学支援交付金で賄い、学生の授業料負担はなくなり、高校側は交付金を得られますので、高校運営上もよくなります。
つまり、実質的な授業料免除の学生数を増やすことが可能ですし、従来50人の全面特待生がいた場合、月50万円、年間600万円入ることとなります。
この額は、教師1人の給与に相当します。また、施設整備、教育充実費にも活用できるようになります。
いづれにしても、この制度をよく研究すれば、必ずしも私立高校にとってマイナス材料だけではないことがわかると思われます。
今後ともよろしくお願いします。
2010/03/21 13:46
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