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07.06.19:18
鹿児島県内の国公立大学合格実績と高校入試
前回は鶴丸高校について、合格ラインなどを推計しましたが以下のようなことがわかってきました。
①平成22年度の大学実績から、S3以上の大学(九州大学以上)に合格するためには、高校における学力の伸びが同等とすると、平成22年度の公立高校入試において376点以上に該当する。
②合格最低点は351~361点と試算され、S3以上の学力到達度ゾーンに相当する376点との差は、15点~25点(20点)です。(平成20年度は合格点387点、S3以上の学力到達ゾーンが400点で、その差が13点でした。)
③合格ライン付近では、同じ点数に15人程度がいることになり、非常に激戦であった平成20年度の14人程度からするとほぼ同等と推察される。平成20年度は、単純ミスや塾による学力向上によって、大きく合否に影響があったと推察されるが、平成22年度も同様と想定している。
④平成20年度は、S3以上の学力を有していても、塾に行っていない者や単純ミスをしたために、不合格となった受験生も多いと想定されるが、平成21年度は減少し、平成22年度は21年度並となったと想定している。したがって、これらの受験生が鹿児島市内の私立高校、学区外受験生の一部が鹿児島市外の私立高校へ入学した人数は平成21年度より増加したと想定される。
⑤潜在的な学力差があるものの合格している者もおり、当然ながら大学入試時点においては学力差が生じるものと想定され、また、潜在学力の底辺部分の受験生が多くなるピラミッド型に成績が分布していることから、S2の大学(鹿児島大学など)レベルの受検生も多く、国立大学に合格しない層も生じる。
⑥このことが、大学入試時点で学力差が生じる大きな要因となっているものと推察される。
したがって、鶴丸高校を志望するかどうかについては、子供の潜在的な学力を十分に見極めなければ、高校における試験順位が低下し、成績不振、学習意欲低下に繋がる可能性がある。
なお、高校内の競争が激しいことにより、それにより学力が引き上げられる可能性を否定するものではない。
⑦このようなことから、甲南高校、鹿児島中央高校に志望を変更する場合もあるが、その選択が正しかったかどうか検証する方法は現在のところない。
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