11.23.18:10
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04.26.09:26
鹿児島県の大学進学
アエラ(09.4.27)に大学進学率が掲載されていました。
この掲載記事を中心に掲載します。
特に興味深いのは、各項目の鹿児島県の順位です。
鹿児島県の学力・生活状況ランキング
持ち 家率 |
貯蓄率 | 三世代 同居率 |
共働 き率 |
就業率 | 県民 所得 (千円) |
就業率 | 2008 年度 4年制 大学 進学率 (%) |
2008年度センター試験 | 2008年度 全国学力テスト |
||||
5教科 平均 (5教科 950点 集計) |
外国 語 (筆記 ・リス ニング) |
国語 | 数学 (2科 目計) |
小学校 | 中学校 | ||||||||
29位 | 40位 | 46位 | 29位 | 41位 | 43位 228.3 |
11位 28.8% |
47位 29.2% |
42位 566.4点 |
38位 | 9位 | 42位 | 28位 | 42位 |
鹿児島県の全日制・定時制高校卒業者の大学等の進学状況(平成20年度学校基本調査:文部科学省)
区 分 |
全日制 定時制 高校卒業 者数 |
センター試験 | 進学先 | ||||||||
センター 試験 志願者 数 |
うち 高校 卒業 見込み 現役 |
うち 高校 卒業 者等 浪人 |
計 | 大学 | 短大 | 大学・ 短大 通信 教育 |
大学・ 短大 別科 |
高等 学校 専攻科 |
特別 支援 学校 高等部 |
||
平成20 年度 |
18073 | 8172 | 6446 | 1726 | 7312 (40.5%) |
5283 (29.2%) |
1448 (8.0%) |
- | 2 | 578 | 1 |
(全国学力テスト)小学校28位 中学校42位
全国学力テストは、学力を把握し、義務教育の質の向上につなげようと2年前から文部科学省が実施していますが、鹿児島県内の私立中学校の一部は受検していません。
2009年度は、ラサール中学校、志学館中等部の他に新たに鹿児島修学館中学校が受検しませんでしたが、ほぼ全県の生徒が受検しているため、ひとつの指標になると考えられます。
(2008年度センター試験)42位
センター試験の都道府県別平均点は、大手予備校などが集計しているもので、実際の点数ではなく自己採点の情報を収集していること、集計数などの問題もあり、実際の平均点と乖離している可能性もあることを前提に評価する必要があります。
全国学力テストの中学校分は中3生を対象に行われており、センター試験との比較はこの中学生たちのセンター試験の平均点や大学合格者数で行われるべきものと考えますが、単純に昨年度のデータで比較した場合、
中学校の全国学力テストの順位42位と同じであり、高校教育では学力は都道府県との比較において現状維持との評価とできないわけではありません。
このセンター試験の都道府県別の平均点について以下のように考察しているブログがありましたので掲載します。
この内容をみると、センター試験の受験率90%以上の鹿児島県と受験率70%台の東京などと比較すること自体を疑問視しています。
つまり、センター試験の受験率によっても、平均点の増減が生じるため、都道府県の高校生の学力を十分評価することができないものと思われます。
鹿児島県の場合
現役の大学・短大等進学者7312人に対して現役のセンター試験受験者6446人(88.2%)
バイリンガル子育て奮戦記
バイリンガル育児をしているお父さんのブログです。
http://bilinguals.blog54.fc2.com/blog-entry-196.html
気になるセンター試験の受験率
で、実は気になるのが大学進学者に占める大学入試センター試験の受験者の率。なぜこの数値が気になるかといえば、各府県ごとに母集団が微妙に違うのではないかという仮説を立てることで、先ほどの点数の差というのが出てくるのではないかという気がしたからです。(米国大学への留学のためのTOEFLでよく言われていますが、日本人は誰でも受験するから平均点が低い。他のアジアの国々は熱心に勉強している人たちが多く、その母集団の違いが日本のTOEFLの平均点を最下位に押し下げている!という意見です。事実かどうかは調べるすべがないですが。)
ということで、今度は、大学入試センターで公表されているセンター試験の受験者数。こちらは、卒業見込みの方のみを使います。というのも、先ほどの学校基本調査の大学進学率は基本的には現役の進学率だからです。ですから、先ほどの大学進学者数とセンター試験の受験者(現役)の比率から、大学進学者に占めるセンター試験の受験率を算出すると、、、
そうすると、今度は、岩手県、秋田県、山形県、群馬県、新潟県、富山県、鳥取県、島根県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県といった、地方の県で90%近く、またはそれ以上の受験率となっています。
そして、福井県を見てみると、79%と実はそれほど高くありません。全国平均を計算すると76%なのですが、隣接する石川・富山が90%前後であることを考えると非常に低い割合です。
これは何を意味するのか。
推測の域を出ませんが、いわゆる地方というのは圏域に大学も少なく、選択肢がない。大学の数が少ないというのは私立大学の数が少ないということであり、極端な話、大学進学=国立大学といった構図も珍しくないのです。大学入試センター試験が私立にも採用されたとはいえ、その大部分は国立大学入試のために受験しているケースが圧倒的なはず。で、福井県が受験率が低いということの意味ですが、高校の方である程度の進路指導が徹底されているのではないか、という推測です。県内に大学が4つ(国立1、公立1、私立2)しかなく、県外の大学に行く=基本的に浪人が許されない土地柄(非常に保守的)であることもあり、センター試験を受験している層がかなり絞り込まれているのではないか、というのがひとつの推測です。
そして、これは意図的に絞り込んでいるにしろ、自然発生的に絞り込まれているにしろ、選択枝の多い都心部でも見られる傾向にあると思うのです。というのも、都心部では逆に選択肢があるからこそ、私立中心で受験する方々はセンター試験を受験せず、結果的にセンター試験を受験するのが国立大学受験者という選抜組的な集団になっている傾向ではないかという推測です。
このような推測に基づけば、福井県同様に、
この上記二つを同時に満たすような地域で、センター試験の成績がいいのではないか、という仮定をたててみます。すると、これらに該当する地域は47都道府県中下記の府県に絞り込まれてきます。
都道府県名 | 進学率 | セ試験受験率 |
東京都 | 56.2% | 77.13% |
神奈川県 | 51.8% | 71.82% |
福井県 | 52.3% | 79.36% |
岐阜県 | 50.1% | 73.37% |
滋賀県 | 52.1% | 73.49% |
京都府 | 58.4% | 57.42% |
大阪府 | 51.1% | 57.06% |
兵庫県 | 54.9% | 70.03% |
奈良県 | 54.1% | 73.16% |
都心部という枠をはずすと、岐阜県や滋賀県というのがもしかすると、福井県と似たような事情ではなかろうかと推測されるわけです。
と、ここまでいろいろといい加減な推測や仮説で進めてきたのですが、センター試験の都道府県別の成績が公表されていない現状で、これを確認するすべがないことに気がつきました。自分の頭の悪さにちょっとがっくりです(笑)
もし、予備校関係の方で、データをお持ちなら、これらの都道府県がどうなっているかというのを教えてください!
翌日以降も関連記事について掲載していきます。
あくまでも推測ですが、鹿児島の封建的な風土から女性は4年制大学より短大。
県外の私立よりは鹿大。といった風潮が他県より強いような気がします。
「九大に合格する力があっても女の子は県外に出さない」というのも耳にします。
それに所得の低さが拍車をかけていないですかね??
確かに、女子が県内の短大に行くケースは多いようです。
また、県民所得と関係も否定はできません。
また、単純に大学進学率だけでは、評価できないのも事実です。
今後、鹿児島県の状況についてもう少しわかりやすい情報提供ができればと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
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